広報なとりに掲載されました

2020年10月23日( カテゴリー: 本部発 )

広報室の林です。

名取市の「広報なとり」のトピックとして海岸林の再生について
取り上げたいということで、国(東北森林管理局仙台森林管理署)で2ページ
オイスカで2ページを使ってこれまでの取り組みや将来の海岸林の姿などを書かせてもらいました。

読者はもちろん名取市民が中心ですから、これまで関わってくださった市民の皆さん、
そしてこれからどんな作業に市民の協力が必要かということをメインに書かせてもらいました。
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といっても、分かる人には分かるのですが、現在使っているパンフレットの内容そのもの。
別に手抜きをしたわけではなく、パンフレットに伝えたい内容がそのまま書かれているということ。

市民の皆さんに親しみを持ってもらえるように名取市出身のイラストレーター
ico.さんのイラストをまた使わせてもらっています。ico.さんいつもありがとうございます!

仙台森林管理署の執筆部分も含め、PDFでご覧いただけます。

「広報なとり」

また、名取市のホームページでも全ページご覧いただけます。

ぜひご一読くださいませ!

海岸林視察レポート

2020年10月22日( カテゴリー: 現場レポート )

こんにちは、浅野です。
10月10日のボランティアは中止となってしまいましたが、前日からオイスカ中部日本研修センターのスタッフが
家族で視察に来ていました。そのスタッフからレポートが届いたので、お届けします。
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はじめまして、オイスカ中部日本研修センターで農業研修の担当をしている筑田明生です。
海岸林再生プロジェクトの視察に行って来ました。
10月10日(土)のボランティアに参加させて頂こうと、張り切っていたのですが
前日に「雨の為中止」になってしまいました。しかし吉田部長と浅野さんから「案内してあげるからいらっしゃい」とのやさしいお言葉を頂き、家族4人で行って参りました。
私は現在、農業をやっていますが、林業に興味を持っていた時期もありました。
オイスカ開発教育専門学校在籍時、フィリピンの海外研修で池田広志先生に植林プロジェクトの調査を進められ、
オイスカや政府が行っている植林プロジェクトの事を調べた事がきっかけでした。
その時、プロジェクトを主導する人によって森の姿が変わるのを見て、考えがまとまらず、なかなかレポートが書けなかった事を今回思い出しました。
自然の中で遊ぶのが好きだったので、農林業に興味を持ち将来の仕事にしたいと思っていたのですが、様々な要因(目的?)を持った人工造林は目前の問題を解決しながら百年先を見通した、大きな責任が伴う仕事なので、自分にはとても想像が出来る範囲の話ではありませんでした。
「予習してから来るように」と吉田部長からアドバイスを頂いたので、「よみがえれ!海岸林」を最初から読みました。vol.9に佐々木統括の「技術者の顔と経営者の顔、両方を持つことが大切」という言葉がありました。そういう方でないと出来ない仕事だと思います。
前日入りで予定を組んでいたので、9日(金)は空港から名取事務所へ直行して現場へ案内して頂きました。子ども達はお花を摘んで遊んでいましたが、浅野さんからお話しを聞かせて頂きながら、うわさのツルマメの抜き取り作業をさせて頂きました。
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その後吉田部長と合流し、試験的に植林している広葉樹の生育調査に同行させて頂きながら、更に詳しい話しを聞かせて頂きました。雇用を生み、林を造る。生物の多様性にも配慮が必要。松林の景観を「人が厳しい自然との共生の中で作り上げてきた文化的景観」と言う記事を読みましたが、その通りだと思いました。

樹高と根元径を測ります

樹高と根元径を測ります


10日(土)は雨でしたが森林組合の方が作業をしていたので、ほんの少しお手伝いさせて頂きました。子ども達は吉田部長と一緒に応援してくれました。
植付をさせてもらいました

植付をさせてもらいました


震災から10年ほど経った今も、まだまだ震災の影響は色濃く残っているようでした。名取のプロジェクトを視察させて頂く事は素直に楽しみでしたが、複雑な少し緊張した気持ちで訪問しました。震災遺構荒浜小学校の1年生の教室を見て、小学校1年生の長女は津波の大きさに驚いていました。
今回はGo toキャンペーンの恩恵に預かり、仙台うみの杜水族館へも行くことが出来ました。思考を凝らしたイルカショーでは、スタッフの懸命な姿に感動しました。「復興を象徴する水族館」のコンセプトをしっかり感じることが出来る場所です。
自分は中山間地で農業をしています。近年では温暖化の影響か害虫の発生や作物の生育状況にも変化が現れています。持続可能な自然との付き合い方の大切さを日々身近に感じています。
水田や畑も先人が行ってきた区画整理や水路、農道整備の上に成り立っています。今回の訪問で海岸林も自然に成立したものではない文化的景観である事を認識し直しました。これからもこのプロジョクトを通して皆が海岸林の役割を理解し、守り続ける方法を学べる場所になるだろう、と感じました。

どうやったら伝わる?

2020年10月19日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。

普段、成長がよく、育った木の生育具合をどうしたら写真で伝えられるかを考え、
背の高い吉田と並べて撮影したり、脚立を使ってみたり……。

でも、全部の苗木が5m級の成長をしているわけではありません。
個体のもともとの問題もあれば、水はけが悪いといった環境の問題などから
生育がよくない場所や苗木も見られます。

今回はそれが分かるように写真を撮ってみました。

同じ年に植えたのに、奥の方に見えるマツは柵を超えていて
手前の方は柵よりも背が低いマツが多いのが分かると思います。
色の濃さも違います。

CIMG5503
 
 

そしてあまり大きくなっていないマツを撮影しようと比較物を探し
自分の長靴(ひざ下)と比べたらいいかなぁと。
CIMG5504
でもなかなかうまく収まってくれません。

そこで長靴だけ置いてみることに。
CIMG5505
どうですか?
私のひざ下ぐらいにしか達していないこと、伝わりました?

撮影って難しい……

こんにちは、浅野です。
今年はコロナウイルスの影響でほとんどのボランティア活動を中止しました。
9月に入り全国からの受入れを再開してからは天候不良で3回中2回を中止。
ツルマメ抜き取りの時期は過ぎてしまいましたが、やりたいことは山ほどあります。
なので、11月3日(火・祝)に臨時でボランティアの日を開催することにしました!
モニタリング調査をメインにプロット看板設置やごみ拾いなどもやりたいと思っています。
参加される方は防寒着、防チクチクをしっかりしてきてください!
皆さんのご参加、お待ちしてます!!

この中、結構痛いです…

この中、結構痛いです…

新しいアシナガバチ

2020年10月14日( カテゴリー: いきもの, 現場レポート )

こんにちは、浅野です。
再生の会の鈴木英二会長の旧宅
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ここは名取に来たことのある方は1度は見たことがあると思います。
北釜地区に1軒だけ残っている家です。
「鈴木会長は震災を風化させないために」とこの家を残しています。
家の前には小さな小屋を建て震災前の写真と震災後の写真、
津波がどれほど恐ろしいものだったのかが伝えられています。
http://www.oisca.org/kaiganrin/blog/?p=24946

DSCN7170
そんな小屋にハチの巣が…しかも小屋の中と外に2つも…。DSCN7160
なんか大きい…。
飛んでいる姿はアシナガバチですが、よく見るフタモンアシナガバチではありません。
ボランティアの皆さんを連れていくこともあるところですし、この時点ではハチの種類も分からず、
刺されたら危険だという判断のもと駆除することに決めました。
刺されると困るので、少し窓を開け車の中からハチノックを噴射!(吉田さんが)
相当数のハチが巣の周りに落ちました…。
少し経ってからハチの種類を確かめに行くと2㎝~3㎝の大きなハチがたくさん。
DSCN7168DSCN7178
調べてみると、セグロアシナガバチかキアシナガバチということが分かりました。
(どちらのの特徴があるものもいたので、どちらか確定ができませんでした…)
ただ、どちらもアシナガバチの中では毒性が強く、
刺されるとアナフィラキシーショックを起こすこともあるということでした。
駆除して正解だったとは思うのですが、巣に帰ってきたハチを見てすごくいたたまれない気持ちになりました。
来年は駆除されないような、人が来ない所に巣を作ることを願います…。

ニセアカシア駆除

2020年10月13日( カテゴリー: 現場レポート )

こんにちは。林です。

先日、森林組合の皆さんが植栽作業をしている間、
松島森林総合のSさんにご協力いただいて
ニセアカシアをやっつけてきました!

Sさん、ありがとうございました!

Sさん、ありがとうございました!

いつも吉田が説明するのは、ニセアカシアは侵略的外来種であるということ。
少し調べると、外来生物法において要注意外来生物に指定されているとの説明も見られます。
クロマツ林の中で見つけたらすぐにやっつけたい相手です。

使う道具は上から除草剤、水色スプレー、ハサミ。

CIMG5463

太くなってしまったものはSさんがノコギリで切ってくれました。

CIMG5465

その根元に除草剤をたっぷりかけます。

CIMG5466

そして、そこにスプレーで印を。

CIMG5464

トゲが痛いので、切り取った部分は防風柵の中に。

あ~スッキリした。

きれいな植栽地に!

2020年10月12日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。

10月5日、これから植栽する盛土に生えてしまっていたツルマメを
オイスカスタッフと地元ボランティアの大槻さんとで抜き取りました。

1本の根からたくさんのツルを伸ばして生えているタイプ。
CIMG5393

マツがない分、作業は楽なものの、量がすごい!
1区画だけでこんなに!

CIMG5404
この作業の延長で明日の植栽地も少しきれいにしようと
草を抜き始める大槻さん。
大きなものだけでいいと吉田が伝えても
「大きいか小さいか選んでる暇があったら全部抜いた方が早い」と。
CIMG5413

こんなに生えていた草もあっという間にきれいに!。

CIMG5417
CIMG5418

おかげで翌日の植栽は植えた後もとってもきれい。
大槻さん、ありがとうございました!CIMG5475

ごめんなさいっっっ~~~!

2020年10月11日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。

先日、2018年度の植栽地のツルマメ抜を浅野と一緒に抜いていたのですが、
浅野は途中から別の作業のため離脱。遠くでみんなの声は聞こえるものの
1人で作業する心細さを感じていた時のこと。

急に1メートルぐらい先の茂みから
キジが飛び出してきてビックリ!!

思わず口から出たのは
ごめんなさいっっっ~~~!」。

キジにもびっくりしたけど、
「ごめんなさい」と叫んだ自分にもびっくり。

写真はその時に見たキジとは違いますが、
現場にはけっこうたくさんのキジが住んでいてよく見かけるのです。
でもこちらの存在に気付いたら、1メートルまで接近する前に
逃げていってくれたらこちらもびっくりしないですむのですけどね……。

DSCN7355

12分、貸してください!

2020年10月10日( カテゴリー: 本部発 )

広報室の林です。

先日倉本が報告していた塚本カメラマン
これまでもプロジェクトの動画を手掛けてきてくださいました。

その塚本さんが先日撮影した映像を編集してくださっている際に
電話で話をしていると、こんなことをいわれました。

「一番最初のビデオ、あらためて見たんだけど、
あの時点で言ってる10年計画の通りにやってきたことがわかって
オイスカってすげ~なぁって思ったよ。もう一回見てみなよ」

video

久しぶりに私も見てみました。
ゼロからここまでよく来たなぁ~と
いろいろな思いが胸に迫ってきました。

動画をYouTubeに上げるってどうするの??と
教わりながら作業をしたことも思い出しました。

そして気になったのが、ナレーションの声。
そういえば、私がやったんだっけ……。
IMG_6328
事務所の3階の和室で録音をしたなぁ。

お聞き苦しいナレーションですが、
プロジェクトの始まりが分かる内容になっています。
お時間がある時、12分ほどのこのビデオ、
あらためて見ていただければと思います。

このほかのビデオもありますので、よろしければご覧ください。

動画ギャラリー

どっちもやんだ!

2020年10月9日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。

今週、「海岸林再生プロジェクト」の最後の植栽が行われました。
6日には名取市長も来られましたが、ただの記念植樹ではなく、
植栽前の場所に生えているツルマメの抜き取りや植える苗木の準備等
(根の部分を吸水ポリマー液に浸して、苗木袋に入れて担いで移動)も
体験していただきました。オイスカは市長相手でもスパルタです(笑)。

オイスカの関係者、約20名で植えたのは約150本。
ほんの1区画です(高所作業車から撮影)。
CIMG5483

森林組合のプロたちは1人で500本植えるそうです。
150本は、2年目の若手でも午前中で終える本数。
CIMG5458

若い彼に「下刈りと植栽どっちがいい?」と質問。
「どっちもやんだ!」(どちらもいやだ!)
即答でした(笑)

若いとはいえ、どちらも体にこたえる重労働です。
もくもくと作業に取り組んでくださる皆さんには本当に頭が下がります。
ありがとうございます!

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