本部広報室の林です。
先日、踏破ツアーの後、育苗に携わっている農家の皆さんと食事をしながらお話をする機会がありました。
何度も足を運んでいるので、お母さんたちとはもう顔なじみ。
以前会った時よりふっくら元気そうな感じのお母さんがこんな話をしてくれました。
「津波の、避難所でみんな一緒だったでしょ。
だから気もまぎれたし、食事したくなくても一緒だから食べてたんだけど、
すぐにお父さんがうちに帰るって言って、一緒に戻ってきちゃったもんだから・・・。
家も壊れてたから、夜トイレに行くにも壊れてる所通るのが怖くて、
お父さんが目を覚ますまでずっと待っててついてきてもらって・・・」
寝られなかったり、食べられなかったり、そんな津波の後のストレスが少しずつ減っているのだそう。
道路が直ったり、建物が修復されたり、そんな目に見える復興と同時に
目には見えない人の心がいやされていくことも大切なこと。
海岸林が育つことで目に見えない部分も少しずつ少しずつ落ち着いていったらいいなぁと感じました。
子どもたちの未来のために!
海岸林再生プロジェクトの第一育苗場がある名取市下増田地区には、仙台空港アクセス鉄道の美田園(みたぞの)駅があります。
美田園駅は終点・仙台空港駅の一つ手前です。事務所から約2kmの道のりを美田園駅まで向かうと、途中で真新しい住宅街を通り抜けます。
2007年に仙台空港アクセス鉄道が開通して利便性が増したこの地区は、開発が進み、もともと農地だったところに住宅地やショッピングモールができました。
歩道やスーパーマーケットではお母さんが赤ちゃんを連れているところををよく見かけます。
付近の下増田小学校は6年生は50人弱なのに対して、1年生は100人もいるそうです。来年度の新入生はさらに増えるらしいです。
子どもの減少による学校の統廃合の話はよく聞きますが、下増田小は子どもが増えすぎて悩んでいるとか。
この地区の未来は明るそうです。ここで生活していると少子化なんてものは感じられないでしょう。
名取に美しい海岸・白砂青松が復活したら、さらに住み良い街になるだろうと思います。
そうわけでも海岸林の再生、頑張ってやっていきます!
「海岸林再生プロジェクト」の視察ツアーの様子を「めぐろのY子」さんがこんなふうにご紹介下さいました。
ぜひご覧ください。 めぐろのY子より
踏破ツアーに行ってきました!
総務部の小林です
9月15日に行われた被災海岸林「踏破」ツアーへスタッフとして参加させていただきました。
約90名の方々にご参加いただき誠にありがとうございました。
30度を超える日差しの中、約5時間にわたって植林計画地を歩いて見ていただきました。
いくつかのポイント地点では地元の方々から、震災前・当日・今後の展望など、貴重なお話をしていただきました。
小さいころから慣れ親しんだ海岸林は潮風から暮らしを守る役割だけでなく心の安らぎにも繋がる大切なシンボルだと教えていただきました。
スタッフとして参加したにも関わらず現場へ行かせて頂いたのは初めてだったため数々の貴重な経験談やクロマツを育てることの大変さに聞き入ってしまいました。
オイスカの一員として被災された方々と支援していただく方々の想いが繋がるよう今後も活動を続けていきたいと思いました。
インターンの秋山です。
先日、フィリピンのお土産を持って久しぶりに北釜耕人会の畑を訪ねました。
北釜耕人会は3夫婦6人で、主に内陸の第2育苗場でクロマツを育てています。
訪問の目的は作業日報を回収するためです。
作業日報にはクロマツの育苗について、いつどんな作業を何時間したかを記入してもらっています。
9月になったので、8月分のものを回収し、新しいものを届けてきました。
7月には畑には枝豆やとうもろこしなどがありましたが、先日訪ねたときにはそれらは収穫された後で、新たにブロッコリーを植え付けしてる最中でした!
男性がトラクターで耕転し肥料をまき、奥様方が苗を植えています。
写真ではわかりにくいと思いますが、奥のほうにクロマツの苗床も見えています。
東北森林管理局のHPに「海岸林復旧の考え方」が掲載されていました。 写真が多くわかりやすいです。 ぜひチェックしてみてください。 「海岸林復旧の考え方」
「海岸林再生プロジェクト」のホームページでも、役に立つわかりやすい公開情報が入ったら
プロジェクト概要「リンク集」にも掲載します。
企業・労組・各種団体などのご担当の皆様にも役に立つと思います。
ぜひご覧ください。