メッセージ

2012年9月25日( カテゴリー: 現場レポート )

植物に声をかけると元気に育つ。
そんな話を聞いたことはありませんか?
育苗場のネットには、ここを訪れた支援者の皆さんが寄せてくださったメッセージがかかっています。
木の葉の形をした板に書かれたメッセージです。
(防風ネットのところに取り付けてあるのがわかりますか?)
「よみがえれマツの海岸林」
「この1本から100万本へ」
「細く長い取り組みがいつか美しい海岸林となりますように…」
「がんばれくろまつ」
ここに育つクロマツの苗たちも、多くの皆さんの応援メッセージや再生させたいという思いが目に見える形でそばにあることで元気に育つのではないかと思います。
 

 

目に見えない復興

2012年9月24日( カテゴリー: 本部発 )

本部広報室の林です。
先日、踏破ツアーの後、育苗に携わっている農家の皆さんと食事をしながらお話をする機会がありました。
何度も足を運んでいるので、お母さんたちとはもう顔なじみ。
以前会った時よりふっくら元気そうな感じのお母さんがこんな話をしてくれました。
「津波の、避難所でみんな一緒だったでしょ。
だから気もまぎれたし、食事したくなくても一緒だから食べてたんだけど、
すぐにお父さんがうちに帰るって言って、一緒に戻ってきちゃったもんだから・・・。
家も壊れてたから、夜トイレに行くにも壊れてる所通るのが怖くて、
お父さんが目を覚ますまでずっと待っててついてきてもらって・・・」
寝られなかったり、食べられなかったり、そんな津波の後のストレスが少しずつ減っているのだそう。
道路が直ったり、建物が修復されたり、そんな目に見える復興と同時に
目には見えない人の心がいやされていくことも大切なこと。
海岸林が育つことで目に見えない部分も少しずつ少しずつ落ち着いていったらいいなぁと感じました。

子どもたちの未来のために!

2012年9月21日( カテゴリー: 現場レポート )

海岸林再生プロジェクトの第一育苗場がある名取市下増田地区には、仙台空港アクセス鉄道の美田園(みたぞの)駅があります。
美田園駅は終点・仙台空港駅の一つ手前です。事務所から約2kmの道のりを美田園駅まで向かうと、途中で真新しい住宅街を通り抜けます。
2007年に仙台空港アクセス鉄道が開通して利便性が増したこの地区は、開発が進み、もともと農地だったところに住宅地やショッピングモールができました。
 歩道やスーパーマーケットではお母さんが赤ちゃんを連れているところををよく見かけます。
付近の下増田小学校は6年生は50人弱なのに対して、1年生は100人もいるそうです。来年度の新入生はさらに増えるらしいです。
子どもの減少による学校の統廃合の話はよく聞きますが、下増田小は子どもが増えすぎて悩んでいるとか。
この地区の未来は明るそうです。ここで生活していると少子化なんてものは感じられないでしょう。
名取に美しい海岸・白砂青松が復活したら、さらに住み良い街になるだろうと思います。
そうわけでも海岸林の再生、頑張ってやっていきます!

情報 その3

2012年9月20日( カテゴリー: 本部発 )

「海岸林再生プロジェクト」の視察ツアーの様子を「めぐろのY子」さんがこんなふうにご紹介下さいました。
ぜひご覧ください。  めぐろのY子より

総務部の小林です
9月15日に行われた被災海岸林「踏破」ツアーへスタッフとして参加させていただきました。
約90名の方々にご参加いただき誠にありがとうございました。
30度を超える日差しの中、約5時間にわたって植林計画地を歩いて見ていただきました。
 
いくつかのポイント地点では地元の方々から、震災前・当日・今後の展望など、貴重なお話をしていただきました。
小さいころから慣れ親しんだ海岸林は潮風から暮らしを守る役割だけでなく心の安らぎにも繋がる大切なシンボルだと教えていただきました。
スタッフとして参加したにも関わらず現場へ行かせて頂いたのは初めてだったため数々の貴重な経験談やクロマツを育てることの大変さに聞き入ってしまいました。
オイスカの一員として被災された方々と支援していただく方々の想いが繋がるよう今後も活動を続けていきたいと思いました。

情報その2

2012年9月18日( カテゴリー: 本部発 )

9月9日の読売新聞の書評欄に、
太田猛彦先生の新著『森林飽和』の書評が掲載されました。
カキ養殖業者で、『森は海の恋人』で有名な畠山重篤様によるものです。
機会があれば是非ご覧ください。
数日前に日本経済新聞でも紹介されたようです。
Amazonでも好評のようですね。
私も読みました!

第一育苗場での活動

2012年9月14日( カテゴリー: 現場レポート )

先日行われた第一育苗場での除草の様子です。

東北地方といえど日中はまだ暑いので、夕方4時から仕事開始でした。
おしゃべりしながら楽しく作業していきます。
途中からある新聞のカメラマンが来ましたが、作業中の奥さま方からは
「(カメラ)近すぎる!」「細く写して!」などと声が出るので、
カメラマンも「こんなに注文が多いのは初めてだ!」と苦笑していました。

次の日は朝5時から薬剤散布です。
農家の朝はやっぱり早いです。
土壌中の菌による立ち枯れ病対策で、タチガレンという薬をまきました。

北釜耕人会

2012年9月13日( カテゴリー: 現場レポート )

インターンの秋山です。
先日、フィリピンのお土産を持って久しぶりに北釜耕人会の畑を訪ねました。
北釜耕人会は3夫婦6人で、主に内陸の第2育苗場でクロマツを育てています。
訪問の目的は作業日報を回収するためです。
作業日報にはクロマツの育苗について、いつどんな作業を何時間したかを記入してもらっています。
9月になったので、8月分のものを回収し、新しいものを届けてきました。
7月には畑には枝豆やとうもろこしなどがありましたが、先日訪ねたときにはそれらは収穫された後で、新たにブロッコリーを植え付けしてる最中でした!
男性がトラクターで耕転し肥料をまき、奥様方が苗を植えています。

写真ではわかりにくいと思いますが、奥のほうにクロマツの苗床も見えています。

情報 その1

2012年9月12日( カテゴリー: 本部発 )
東北森林管理局のHPに「海岸林復旧の考え方」が掲載されていました。
写真が多くわかりやすいです。
ぜひチェックしてみてください。 「海岸林復旧の考え方」

 
「海岸林再生プロジェクト」のホームページでも、役に立つわかりやすい公開情報が入ったら
プロジェクト概要「リンク集」にも掲載します。
企業・労組・各種団体などのご担当の皆様にも役に立つと思います。
ぜひご覧ください。

新舞子浜

2012年9月11日( カテゴリー: 海岸林あれこれ )

インターンの秋山です。
森林総合研究所(日立市)でのコンテナ苗の技術検討会に出席するのに合わせ、
清藤先生と、現場統括の佐々木さん、本部の吉田さんとともに、福島県いわき市にある
新舞子浜の海岸林を見てきました。

新舞子浜の津波の高さは7mで、震災後は1階部分が流された住宅や、
ひっくり返った車が見られたそうですが、今はだいたい片付けられていました。
海岸林は最前面こそ被災していましたが、名取と比べると、多くが生き 残っていて
今でも立派な海岸林をみることができます。
それでも、復旧には人の手が必要だと感じました。


県道沿いのクロマツ海岸林

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