ANAすか隊 仙台空港 空の日のイベントに参加するの巻(前編)
みなさま、こんにちは。
海岸林再生プロジェクトに参加させていただいています ANA海岸林再生プロジェクトサポート隊(通称:ANAすか隊)の庄司と申します。 ※ANAすかとは…ANAがオイスカさんのプロジェクトを応援する といった意味合いで名づけたチーム名です。 今回、なぜANAが海岸林再生ブログに参加させていただいたかといいますと 10月7日の「仙台空港 空の日」にANAとして海岸林再生プロジェクトの 「宣伝と募金活動」を軸にしたイベントを行うことを皆さんにお伝えするためです。 さて、ANAとして仙台空港で何ができるのだろうと隊員同士で考えたとき 「プロジェクトの説明だけではなく、せっかくだから松ぼっくりを使って、何かをしよう!!」 と声があがりました。 では松ぼっくりを使って、いったい何ができるのか…。 ★結論★ ①松ぼっくりをカラフルに色づけをして募金をしてくれた人に配布しよう ②松ぼっくりの傘を一枚ずつ切り取ってそれぞれを色づけして貼り絵をしよう この2つの案がそろいました。 松ぼっくりに色づけをする塗料は、ANAの整備の方から、実際に飛行機に使われている塗料を 無償でご提供いただくことになり、隊員たちも大喜び! 作業準備も整いました!! 隊員達は約1週間以上にわたり、毎日機体メンテナンスセンター(飛行機を整備する場所)にて、 松ぼっくり達に色を付ける作業を行いました。
そして色づけが終わった、カラフルな松ぼっくりの数は、なんと全部で約300個!! この色づけ作業を通じて、隊員たちみんな笑顔♪
10月7日はこのカラフルなANAカラーの松ぼっくり達を募金をしてくださった方々に配布いたします。 配布の様子や、前編ではご紹介できなかった「貼り絵」については 空の日が終わり次第「後編」としてご紹介いたしますので楽しみに待っていただけたら嬉しいです。 ブログをご覧の皆様も、ぜひ10月7日は仙台空港へ遊びに来てくださいね!!
本日発売!雑誌「ソトコト」11月号に掲載!!
オイスカは、こんなにおしゃれな雑誌に、しかもこんなに大きく
取り上げられたことがあったか?あったかもしれない。
でも、稀。
いつも視察団や多くの人に対して、素朴な説明をして下さる地元農家の
桜井さん。震災直後に農業再開した一人で、「こういう人たちを県は
応援する」とテレビで村井知事が思わず語った一人です。
それを応援する息子、その仲間たち、会社。
そしてオイスカ。
みどりの再生だけでなく、海岸林の必要性だけでなく、
私たちも何より人間ドラマを伝えたい。
10月5日、本日発売開始。
是非ご覧いただきたい記事です。こちら→ソトコト
育苗場にたくさんのネズミのフンが……。
というのは冗談ですが、以前、防風垣になるようにと植えたネズミモチの紹介をした時に
その名前の由来は秋になる実がネズミのフンに似ているからだと書きましたが、その「実」ができてきました!
これ!見てください。
本当にネズミのフンみたいだと思いませんか??
乾燥するとますます本物らしくなります。
やっぱり、言われていた通りなんだなぁと変に感心しているところです。
振り返りブログ 15 2011年7月11日 「東北にもう一度、白砂青松を取り戻したい」海岸林シンポジウム開催
今月は、二つの大きなシンポジウムが予定されており、その準備を進めているため、昨年のことを思い出しました。
震災からしばらく経った2011年6月・7月は、震災に関する実にさまざまなシンポジウムが開催されていた。
社会の動きとはこういうものなのかと今でも印象に残る。
私たちはあくまでも現場での実践に主眼があり、シンポジウム準備を通じて必要なネットワーク、
大きな「チーム海岸林」を生み出せると判断して開催した。
今でもそのネットワークが「核の中の核」であることは間違いない。
シンポジウムで、我々の考えるプロジェクトの一端、
すなわち「木を植えたくても苗木がない」「苗木の生産者も足りない」との事実に基づき、
被災地農家の技術を活かし、まず、生計支援を兼ねて苗木を生産するという基本骨子を発表した。
当日、フル参加いただいた皆川芳嗣林野庁長官(現農林水産事務次官)と、
「東日本大震災に係る海岸防災林の再生に関する検討会」座長の太田猛彦先生が
「オイスカは苗木の事によく気が付いた」との立ち話をオイスカスタッフが聞いたという。
林業に関わる人であれば、今の世で木を植えることが仕事としてのボリュームが極めて少ないことは体がわかっている。
また、これまでの航空調査、陸上踏査を元に非常に広範囲で極めて甚大な海岸林の被害を映像で伝えつつ、
海岸林が残った場所は、「周りと比べて若干高い」特徴があることも報告できた。
地下水位が非常に高い地域では、深根性のクロマツの根の特徴を活かすには「盛土が有効」と発表できた。
また、皆川長官が「海岸林再生に民間団体とも協働する」と対外的に初めて発表したのはこのシンポジウムだったと、後日聞いた。
オイスカにとって、プロジェクトの内容のプレスリリースは、この先の9月であったが、
何よりも、「オイスカはやるのだ」との決意を、国内外に発信した意味は大きかった。
中野利弘理事長が得意のアドリブで、「三本締め」して幕を閉め、応じてくれた聴衆の方の表情と全体の雰囲気は忘れられない。
国連事務総長からも3日前に、前触れなしにビデオレターが届き、翻訳以前の「開封」ができず、
同時通訳の方まで冷や汗をかかせた。私たちは基本的に国際協力NGOで海外への発信は義務に近い。
外国人向けにも聴講を呼びかけたため、資料の翻訳作業も加わった。
暑い中、休日返上で無言で手伝ってくれた職員、間際の翻訳にも嫌な顔一つなかった林野庁職員の顔を思い出す。
2011年4月4日に林野庁長官、次長に初めて面会した時に提案し、その場で決まったシンポジウム開催で、
本当に厳しい突貫工事だった。大きな会場を確保したものの、聞きに来てもらえるかの見通しはない。
しかし、後援団体など各方面には実質的な協力をいただいたおかげで、オイスカ職員を除き、353名に聴講いただくことができた。
その中には、大型バスで参加し、その晩はオイスカ本部の大広間で修学旅行のように大騒ぎして、
揚句「雑魚寝」していただいた名取市の被災地住民約40名が含まれ、その大半の方と今も育苗を共にしている。
私は寝る場所がなく、仕方なく屋上で寝た。
いろいろな布石を打つことができたシンポジウムだった。
9.15踏破ツアーで得たこと
プロジェクト担当の吉田です。
この1年、いつも将来の姿を想像してきました。
海岸に出す苗木を梱包する姿、
人工盛土の上で植林の準備をする姿、
植林を楽しみに全国から仙台空港に来る人の姿、
草やツルを刈る姿、どんな静砂垣なのか、盛土の形は?
ロジスティック面で言えば、みなさんにどうやって現場に来てもらおうか?
現場は多々の荒野。トイレも、自販機も、コンビニも、路線バスもない。
工事車両がさらに増え、立ち入り自体難しくなる前に、
一つのパターンを試してみよう。
ある会社の若い従業員とワイワイ企画を練っているときに、
うっすらとあったこの企画の姿がはっきりしました。
大人数で体感すれば、私たちと感覚をシェアする人も増える。
迷わず目的地に行ける人が多いのと少ないとでは、現場のまわり方が違う。
そういう繰り返しで、大きなチーム海岸林を作るのが夢です!
また、プロジェクトの規模感を理解するのに、
車で行くのと、歩くのでは全く理解度が違います。
某大企業の重役の方が、前回バスで回った時との比較を
最後に更に駅まで25分歩く中で話してくださいました。
いつもは現場を歩くとすれば、ただ一人、無言で歩く事も多いです。
今回は88名と歩き、初めて会う方と話しながら、話を聞きながら、
皆さんの表情を見ながら、いつもよりはるかに多くのことを感じました。
主催者ではありますが、歩く、話す、感じるという点で、参加者にもなれました。
今回のように、多少厳しくても、上げ膳据え膳でない、
五感を使う仕事をやりたいと思いました。
現場の仕事に関しては、イベント化したくないと思っています。
ロジ面の収穫も大きかったです。
縦長になるのは誰でもわかるが、100人がこの場所、この距離を歩くと
どうなるか、必要時間も把握できたし、我々に足らないことも分かった。
3連休初日にバスで来る場合の所要時間や渋滞程度も。
また、いろいろなケースのノウハウを蓄積しなければなりません。
正直なところ、皆さんが帰った後、名取事務所の佐々木廣一統括の
充実した表情が本当に印象的でした。
そこで初めて、成功したのだなと思いました。
ご参加いただいた皆さんを、必ずまたお迎えしたいと思います。
プロジェクト担当の吉田です。
地元ではPTAで学校創立30周年記念行事のために、子どもたちと地域全体で「廃乾電池」回収による寄附金集め。
母校の大学運動部OB会では、学生や指導陣を支援するための寄附集め。
仕事では奉職以来ずっと寄附金募集と並行して現場に関わってきました。
どこに行ってもお金集め(笑)
おかげさまで、支援者、寄附金ともに続伸しております。
更に頑張らねばならず、皆さんに一つお願いがあります。
もし「海岸林再生プロジェクト寄附金のお願いチラシ」設置にご協力いただける方があれば、
ぜひオイスカまでご連絡ください。
①部数と、②送り先住所、③電話番号、④ご担当者名を教えてください。
これまで、オイスカの会員や全国の海岸林再生プロジェクト支援者、
特に宮城県内の被災地住民や支援者、林業関係者などが設置に協力してくれています。
お知り合いに頼み、店舗受付・窓口や、病院の待合室への設置、
イベントでの紹介などなど、一個人としてご協力いただいており、そのことからも支援者が増えていることがわかりました。
100ha規模に相当する50万本の苗木生産、その植林と育林には合わせて「10億円」が必要です。
大きな額の寄附金を得る努力もしておりますが、今回、私たちにはこだわりがあります。
一人ひとりから小口の寄附を、とにかく大勢から。
今回の仕事を通じて、海岸林について理解のある人を増やしたい。
日本中に海岸林があります。海外にもあります。
多くの人から協力をいただくことが上の上と真剣に考えています。
「寄附を集めることに協力してくれませんか?」
個人にも、企業団体にも、そうお願いし続けようと
チーム海岸林一同思っています。
バザー&パネル展を行いました
はじめまして クロマツお助け隊員の井上文雄と申します。
初投稿いたします。
平成24年9月22日、川崎市立早野聖地公園で恒例のお彼岸バザーが開かれました。
お客様はお墓参りの方々です。出店は地元農家と早野聖地公園里山ボランティアの2店で、農家は葉物野菜と自家製漬物。
早野聖地公園里山ボランティアは、木炭、竹炭、木酢液、カット青竹の花活けとキャンドル、竹とんぼなどを出品しました。
今年は、オイスカの海岸林再生プロジェクトの宣伝も行いました。
里山ボランティアの炭焼き小屋に5月から常設展示していた手作りパネルをお彼岸バザー会場に移して、お墓参りの方々にお声をかけてパンフを手渡しました。(36部) 被災前の美しい海岸林と、津波でなぎ倒された後の写真の対比には目を留める方が多くいらっしゃいました。その場で寄附の申し出もあり、3名様から計7千円お預かりいたしました。ありがたいことです。
早野聖地公園里山ボランティアは、メンバー75名、公園内の里山ボランティアゾーン(約5.5ヘクタール)で、50年間放置のため老木になったコナラやクヌギを皆伐して炭に焼き、ドングリを発芽させて苗を育て、地元小学校に卒業記念植林をしてもらい、水質浄化、土壌改良などのサイクルで、この14年間、里山の若返りと再生を図っています。
海岸林再生のお話があったとき、最初、「汗かくボランティアはできなかったけど、苗作りなら協力できる」と思って名取市の被災現場での説明会に参加しました。その場で、苗作りこそ被災農家の仕事と知り、私の役割は「このプロジェクトを多くの方々にお知らせし、資金援助をお願いすることだ」と受け止めて帰ってきました。
バザーの後、パネルは、里山お散歩コースにある炭焼き小屋に掲示し直しています。パネルの写真は3度の訪問で撮ったものとオイスカ提供のものですが、今後も、クロマツ苗の生育過程など、写真を更新して、息長く支援を訴え続けていくつもりです。
また11月に川崎市民アカデミーのフェスタ(学園祭)があるので、最新情報のパネルを作り、支援を訴える予定で準備しています。
川崎市民アカデミーと川崎市早野聖地公園里山ボランティア
井上文雄
プロジェクト担当の吉田です。
仙台市若林区荒浜小学校横の人工盛土を見てきました。
まだ工事中で、0.5haと規模は小さいですが、ここが先陣を切って始められた場所です。
おそらく10月末には完成すると思います。林野庁東北森林管理局仙台森林管理署が発注し、
今春の競争入札により地元宮城県の笹原組が受注しました。
高さは平均3.5m。土は震災瓦礫を基盤に、その上に購入土が置かれます。
「瓦礫」とは「産業廃棄物とその清掃に関する法律」(通称:廃掃法)に従って粛々と分別された瓦礫で、
ここでは主に砂状の山土が使われています。
この工事では震災瓦礫の活用に関する方針を協議中であったため、
盛土基盤への瓦礫活用はされていません。
土壌も除塩で生じた土では塩分濃度が高く、そのままでは使えないと思います。
名取市でも工事が始まります。ここで倒されたマツの撤去は、あっという間に終わるような気がします。
一年見続けた倒れたマツがなくなると、一層殺伐とした光景になるでしょう。
マツはチップ化され、マルチングなど海岸林復旧工事に使うことも検討されていることでしょう。
千葉の九十九里浜でその方法を取った個所がありました。
震災により多くの堤防が破壊されました。
特に堤防の内陸側は、強烈な波が回転することで「洗掘」されました。
盛土と同様、震災で得た教訓を工事に生かすべく、内陸側の勾配をゆるくした設計とのことです。
名取市の堤防は、国土交通省東北地方整備局仙台河川国道事務所が所管し、
昨夏は夏の高波高潮に備え、昼夜を問わぬような突貫工事で応急処置され、今年度に入り、目下、本工事の真っ最中です。
昨年秋以来、懇意にさせて頂いているご担当者と初めてお目にかかった時は、
まさに気合が人間の姿をしているように感じました。
職場に行っても、現場最前の拠点らしい男の匂い漂う事務所でした。
宮城南部の大半の場所は、来春には防潮堤工事を終わらせるため、
懸命の努力がされております。それに続いて、林野庁の盛土工事が本格化します。
事故がなく進むことをいつも祈っています。