広葉樹もスクスクと

2013年7月3日( カテゴリー: 広葉樹, 現場レポート )

たった1列ですが、一万粒近く播きました

たった1列ですが、一万粒
近く播きました


東京と同様、肌寒い。いや、寒いという日が続きました。
仙台では七夕飾りが始まったのに。
名取は、「乾燥、低温、曇天、濃霧、小雨」という感覚です。
ラジオでは「暑くなる」と言っていましたが。
三井物産環境基金の助成を得て、広葉樹種苗生産にも取り組み始めました。
まったくの素人ながら、少しでも取り組んでみようと。
種苗組合の専務さんは「この前、ケヤキが1年後に出たなんて話聞いたよ~」。
組合長からは「苗木づくり70年。まだまだ分からないことだらけ」と、名取市再生の会の総会で聞きました。
野菜農家と山林種苗農家がそれぞれいるわけですから、やっぱり奥が深いのですね。
5月18日に種を播き、5月末には発芽を確認しました。もう、見慣れた姿で、若々しい色です。我々が植えたいと思っている場所では、広葉樹は1割あれば十分という生産計画です。もし、少し多めに育てることができたら、市に寄贈すること、市民に配布することも一応選択肢に入っています。
幹を太く仕立てたいと考え、間隔を広めに播いてみました

幹を太く仕立てたいと考え、
間隔を広めに播いてみました


7月第2週に生育本数調査をします。 数が少ないですから、調査は精度高く、数値報告できると思います。
話しはかわるのですが、今年はアメリカシロヒトリが多いなんて「噂」を聞きました。
草取りをしていると、ヨトウムシも去年以上に出てきました。「今年は虫が出る予感がする」と佐々木統括。
1に除草、2に除草。3に観察。
症状出たら即対処。
苗木づくりの行動原則です。
 

コンテナにも播いてみました。
発芽していない穴も


見るたびに伸びている気がします


クリ⇒海岸林 なかなかイメージが
わかないかもしれませんね

再生の会 第1回通常総会

2013年7月2日( カテゴリー: 現場レポート )

勢揃いの第1回通常総会


6月27日、名取市海岸林再生の会の第1回通常総会が行われました。
会員は育苗に実際に参加している人、25名で構成しています。今回は、会員とオイスカスタッフのほか、県、市、種苗組合、森林組合が来賓として参加しました。
総会の議事は、
①平成24年度事業報告・決算
②平成25年度事業計画・予算
③定款改正
主な内容は以下の通りです。
2012年2月29日に設立総会を開催し、オイスカと委託契約を締結。
全国の支援者からオイスカに寄せられた寄附をもとに、
再生の会会員は労働の対価を得ながら、苗木作りを開始し、
昨年度、10万粒の播種、9万本の育成を行った。
また、苗木生産技術の向上・研鑽のため、種苗組合主催の講習会、自主研修会、
先進海岸林の視察研修を行った。
全国の支援者等を対象に、海岸林の重要性、クロマツ植栽の必要性について
理解を深めて頂くためのイベントを行い、啓発を図った。
オイスカに寄せられた全国からの寄附約767万円と、名取市からの補助金約100万円などをもとに1,287時間の労働が行われ、現時点で、来年度20ha植栽分の態勢を整えることができた。
平成25年度事業計画・予算に関しては
1.苗木生産計画
①2年生苗木9万本の育成
②抵抗性クロマツ・普通クロマツ・広葉樹播種
2.コンテナ苗増産体制の拡充
H26年度春にコンテナ播種予定67,500粒分の資機材の拡充。
今後は、「抵抗性クロマツ・コンテナ播種」が事業の大半になってゆく見通し。
3.H26春植栽に向けた体制の構築
H24年度に林野庁東北森林管理局仙台森林管理署から発注された名取市治山工事は
90haとなっており、H25年度中に相当面積が完成するとみられ、それに対応する体制の 構築を図る。
4.会員の技術習得・研鑽
種苗組合や県の講習会に班長だけでなく、会員も参加したい。
(女性複数からの意見。出席していた種苗組合組合長がその場で了承)
5.海岸林再生事業の啓発普及活動
育苗が軌道に乗ったことなども勘案し、今年から名取市や宮城県内での啓発活動に
今まで以上に取り組む。具体的には、仙台駅西口改札前での写真展、それを経て
名取市文化会館での第1回定期活動報告会(1月末ごろ・400人規模)を検討する。
以上の活動全体で、最低7,200時間(前年度比6倍)の労働が行われる見通しで、
オイスカを通じて全国から寄せられた約1,654万円の予算が承認されました。
「感謝」という言葉が幾度も出てくる、温かいご祝辞を宮城県からいただきました。

「感謝」という言葉が幾度も出てくる、
温かいご祝辞を宮城県からいただきました

国際協力ボランティアの木村です。
名取への出張は6回目になりました。
再生の会の方へのインタビューが目的でしたが
草取りも一緒にやってきました。
6月の視察ツアーのブログでも書かせていただいたのですが、
「草取りは笑顔にさせる魔法」
でも、実際に長時間やっているとかなり 疲れます。
暑い日はさらに大変。
だから「地獄のような草取り」だと身をもって体験しました。
インタビューでも、皆さん草取りが一番しんどいとおっしゃっていました。
疲れる、抜いてもすぐに生えてくる、暑いなど 弱音が出てきますが、
大友淑子さんは 「草が生えれば、私の仕事になる。
何もしないより、 みんなでおしゃべりをしてやれば楽しい。
草取りは天国のようだよ」 と明るく話してくれました。
さらに「男性は草取りのような単純作業は嫌いなんだよ」と・・・・・・。
自分のことだ!!と思ってしまいました。

草取りを見守る大友淑子さん(中央)

僕の草取りを見守る大友淑子さん(中央)

土に戻ろうとする忍者 「夜盗虫」

土に戻ろうとする忍者 「夜盗虫」


国際協力ボランティアの木村です。育苗上に新たな敵が現れました。 草取り中に土のなかから出てきたイモムシ。
じっくり観察していると、穴を掘って、土に 戻ろうとしていました。
現場統括の佐々木さんに尋ねると、この虫は 「ヨトウムシ」という名前で、 昼は地中に眠っていて、 夜になるとマツの根や葉を暴食するそうです。 マツだけではなく、多くの野菜、花、果樹に 被害をもたらす害虫です!!
漢字では「夜盗虫」と書くそうで、まるで、 忍者のような虫だと思いました。
今月25、26日で殺虫剤を散布したのですが、次の日に しぶとく、 何匹か生きてたそうで、私も実際に発見し、 潰しておきました。
これから、ヨトウムシ、そして雑草軍とのたいへんな戦いが始まります。
うわーグロテスクです↓↓

うわーグロテスクです

6月26日午後、県の林業用苗畑実態調査(春季)が行われ、
県の担当職員2名と種苗組合専務理事さんがお見えになりました。
マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ種子に関しては、 宮城南部の蔵王町、亘理町、
そして我々。北部では加美町、栗原市 登米市、気仙沼市、東松島市の18件の農家で
206,550粒(4,590g)が播種されま した。
名取市海岸林再生の会・オイスカの 第1育苗場苗畑用地2,310㎡、
第2育苗場1,555㎡ 合計3,865㎡
平成25年度播種分  マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ 20,115本が発芽(発芽率89%)
普通クロマツ 47,500本が発芽(発芽率95%)
*以上の合計 67,615本が発芽・生育中です。
*極めて良好な発芽状況と評価されました。
IMG_0743 ブログ用
平成24年度播種分  マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ 17,500本
普通クロマツ  59,150本
*床替後の枯死を取り除き、以上の合計 76,650本が生育中です。
*1年後の出荷目標は 68,000本。
調査の横で、今日も除草。 私も久々、少しだけ加わりました。
土の中から夜盗虫(ヨトウムシ)を発見。 虫の発生には細心の注意をはらいます。
夕方からは雨になりました。 依然として乾燥が続いていましたので、
農業に携わる方たちはとっても喜んでいます。
雨のため、草取りは16時で終えました。 地元の女性に、襟裳岬の海岸林造成の本と
マンガをお貸ししました。 (NHKの「プロジェクトX」で紹介された苦闘の歴史です)
「今日の夜は楽しみー」と喜んでお帰りになりました。
 
今年播種したクロマツ、しっかり発芽しています!!(6月15日撮影)
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まじめな仕事

2013年6月26日( カテゴリー: 現場レポート )

先日、工事が終了した名取市の防潮堤の一部を視察してきました。

ひとりで巨大な堤防に向かい、作業をするお兄さん

ひとりで巨大な堤防に向かい、作業をするお兄さん


大きな防潮堤の下で、ほうきを手にし、黙々と掃除を続けるお兄さんがいました。
言うまでもなくここは屋外。しかも砂浜にそびえ立つ建造物ですから砂だらけなのは仕方のないこと。それでも「工事が完了したからきれいな状態で引き渡したい」と説明してくれました。
明日になればこの写真のように、また風でこんなに砂が運ばれてくるのは分かっているのに、でもきれいにするというその仕事の姿勢に感心しました。お兄さんは仙台から来ていて約半年、この現場で仕事をしていたそうです。
01s

こんなにも砂が!


ちょうど同じころ、東京でずさんな仕事(公共用地の草刈りをした業者が、草に埋もれていたゴミをそのままにしていました。草を片付けたのだからついでにゴミも・・・と期待するのは甘い考えでしょうか)を目にしていたので、まじめな仕事ぶりがとても素晴らしいことに思えたのです。
私がここの現場に初めて来たのは2011年7月でした。そのころは、海岸に近い集落もまだ家の基礎がそのまま残っていたり、チンゲンサイや小松菜を育てていたと聞くビニールハウスもなぎ倒されたままになっていました。この防潮堤は、海からの波ではなく、津波が海に引く際に防潮堤のコンクリートがかなり破壊されたようです(下写真)。
この時工事現場にいた方が「事故なく安全に、が第一なのに暑い中、休みなしの作業が続いている」と大変さをお話してくださったことが思い出されました。
あれから約2年が経過。たくさんの方々が暑い日も寒い日もこの現場で作業をしてきた結果がこの防潮堤。それを分かっているからお兄さんはこんなにきれいにお掃除をしているのだなぁと、皆さんのご苦労、まじめなお仕事に頭が下がりました。
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角度は違いますが、上の階段と同じ場所です
(2011年7月5日)


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工事が始まる前の様子(2011年7月5日)


 

「さいたま」で

2013年6月25日( カテゴリー: 本部発 )

「東北にもう一度、白砂青松を取り戻したい」 シンポジウムにて (2011年7月11日)

「東北にもう一度、白砂青松を取り戻したい」
シンポジウムにて(2011年7月11日)


先日、太田猛彦先生(東京大学名誉教授)に数ヵ月ぶりにお目にかかり、お茶していただきました。今回はスタバ。先生はいつも「豆乳ラテ」。
震災後、とにかく行政情報を収集しなくてはと、2011年5月に宮城県庁で開催された、 第1回林野庁「東日本大震災に係る海岸防災林の再生に関する検討会」にかなり真剣な思いで傍聴に行ったときに、初めて先生にお目にかかりました。
閉会後、緊張を振り切って駆け寄り、しばしお話を伺い、ご挨拶できたその勢いで、オイスカ会長と被災海岸林を歩いて、解説いただくくことをお願いしました。(20日後に実現)
以来、毎月のように「お茶」にお付き合いいただき、7月にはシンポジウムで講師・パネリストを。
加えて仮設住宅集会所で、のちに「名取市海岸林再生の会」メンバーなった方たちに講演もしていただきました。東京ではオイスカ本部職員に、それから名取でも、地方でも講演をお願いしてきました。
今日のテーマ本命は、いよいよオイスカの「顧問」にご就任いただくことに関する説明。
加えて、当プロジェクトの今後の1年先までのフロー説明、等々。
その上で、先生と我々それぞれの近況情報交換が重要で。
今回は、春先の気候の厳しさと、公共工事や、
NPO団体等の宮城南部のクロマツ植栽状況の写真報告に関心を持っておられました。
各所の広葉樹植栽の動向、コストも知る限り説明しました。
私は気になっていた、南海トラフに関する行政の動向について収穫が。
先生のコメント3点。
「やっぱり、昔からのやり方を忘れてはいけないんだ」
「手入れの要らない森はない」
「君は君に続く人を今から育てなさい」
先生からの情報です。
「かわさき市民アカデミー」で
(ノーベル賞候補もいる一流講師陣と、熱心な市民の聴講ですごいんですよ)
誰でも聴講できる講座を開催するそうです。
「森林飽和」 講師:太田猛彦先生 300名募集
11月14日(木) 16:30~18:00 江戸時代の森林荒廃
11月21日(木) 16:30~18:00 森林の荒廃と回復
12月12日(木) 16:30~18:00 その後の森林飽和
場所:小田急線「新百合ヶ丘」駅前・新百合21ビルB2
前3回分聴講費:3,150円
*先生の著書「森林飽和」(NHKブックス)は4刷に突入したようです。
皆さんはお読みになられましたか?

風倒木のかかり木が目立つ。危険な状態です。

風倒木のかかり木が目立つ。危険な状態です


ここは仙台市太白区坪沼の、およそ仙台と思えない山奥。
我々が広葉樹の母樹林として使用許可を受けた市有林で、傾斜の少ない部分2haを目処に整備します。
天然記念物のニホンカモシカも、クマも、イノシシも「たくさん」います。特にに今年は既に、仙台の郊外で「クマ出没」が極端に多いと言われています。三井物産環境基金の助成を受けて、広葉樹母樹林整備や育苗を行います。
第1育苗場から北東に40分。
道中の中間に第2育苗場があります。
「広葉樹林の方が荒れている」と、東京一の林業家が昔、話してくれました。
経済林として研究されてきた針葉樹に比べ、整備方法が確立されていないのです。
6月13日、宮城中央森林組合の鈴木班(なんと女性が班長!)が
除伐を済ませ、伐採に入っていると聞き、挨拶に行きました。
5月18日の播種もしかり。班長さんには定年退職まで長くお世話になります。
鈴木さんは、まさに「何でもできる方」。
カモ撃ちの名人ですが、我々はよくイノシシを戴き、毎冬「大しし鍋会」。
広葉樹の間伐を「受光伐」と言います。中央の木は2本程度を残して、あとは伐ります。

広葉樹の間伐を「受光伐」と言います。
中央の木は2本程度を残して、あとは伐ります


車はある。でもチェーンソーの音は聞こえない。
ちょうど休憩だな。急ごう。
40年生ほどの太い広葉樹は、数多く見られた枯れた立木も含めすべて見事に選木・伐採され、無数のモミの若木で、林床が暗かったのがウソのよう。
おそらく、業務部次長の佐々木さんから、目的地まで車で行ける本当に良い立地なので「森林教室などで市民が入りやすい森」にという指示が出たのでしょう。
下刈りの刈り高は「5cm?」(普通は10cm)と思えるほど低く、上手な人が手を入れたことがわかります。
これは種子も拾いやすく、苗の採取もできる。 除伐・伐採木の「集積」も丁寧でした。
「こんど家にコーヒー飲みにおいでよー」(純子さん) 3歩歩けばすべてに手が届くログハウスとのこと。

「こんど家にコーヒー飲みにおいでよー」(純子さん)
3歩歩けばすべてに手が届くログハウスとのこと


「きれいになったでしょー」
「モミばかりでねー。伐っても伐ってもあるのよー」
枝も多く、集積の時の「枝払い」の仕事量が多い。
しかも葉はチクチクする。
カタクリなどの群生も見られ、そのゾーンは言わずとも気遣われていました。やはり、プロのやる仕事です。 スピードと丁寧さに加え、余裕や森への愛情を感じる伐採作業でした。
次の春には「埋土種子」の発芽、伐採木からの「萌芽更新」も見られ、樹種も草木の種類も増えるでしょう。
市民が親しみ、母樹林として新たな価値を持った森になるでしょう。
これまで私が会った3人目の「チェーンソー・ウーマン」

これまで私が会った3人目の「チェーンソー・ウーマン」

秋まで草取りに忙しい (撮影:6月5日)

秋まで草取りに忙しい(撮影:6月5日)


6月6日(木)経済同友会メンバーへのプレゼンの機会をいただきました。
その際の佐々木・吉田の発表等より、現在までの実績を抜粋してお伝えします。
*********************
来年2014年4月からの植栽開始を見越して、これまでの2年間準備を進めてきた。

来年春・秋植栽分として、約20haに相当する苗木の供給体制が整った。

来年の出荷目標はクロマツ95,000本。広葉樹は2,500本。
震災後半年の調査・協議期間を経て、2011年9月末より募金を開始。
現在、約1億6000万円の寄附金・民間助成金をいただくことができた。
2年間の支出総額は4,500万円。
「将来の植栽・育林のための積立金」(特定費用準備資金)は、
計画通り5,000万円を積み立てることができた。
寄附者数内訳は、個人1,000人以上、法人300社以上。
この他、西友の「レジ募金」、高島屋カタログギフト等の「寄附つき商品」、
三菱UFJニコス等の「ポイント寄附」、ANAの「マイレージ寄附」、
東急ストア・三菱UFJニコス等の「顧客との省資源化努力に伴う寄附」など
支援企業・団体等の協力を得た広報啓発活動を並行させている。
その分、実質的協力者数をカウントするのが難しい。
名取市は国の治山工事(盛土等)が急ピッチで進められており、
名取市海岸林全138haのうち、工事対象は126ha。
そのうち90haの盛土等の工事が既に発注されている。
(植栽はまだ行われていない)
名取の大変厳しい寒風害・乾燥などの環境、植栽後に枯死した箇所の補植も計算し、
来年の苗木必要量は最大15万本と見込んでいる。
昭和40年の名取市内の県有林植栽では、50%が枯死した歴史もある。
不足分は、我々も加盟している宮城県種苗組合の傘下にて需給調整、購入する。
名取市治山工事全景。左端までが名取市。奥の白色が防潮堤。手前が治山工事。

名取市治山工事全景。左端まで名取市。奥の白色が防潮堤。
手前が治山工事


前年度から比べ、
育苗場使用面積は10倍。
農場雇用人数は前年度の22人から、現在は30人を超え年間雇用時間は最大8倍になる見込み。
除草などのボランティア活動も、夏場から実質的に開始する。
将来の植栽は2014年から2020年の7年間にて約60万本を実施。
その後の下刈り・つる切り・除伐等の育林は「2033年」まで継続。そのための全体経費10億円を、前倒して集めていく。

引き続き、ご理解・ご支援のほど、よろしくお願いします。

盛土の上に飛砂を抑えるため、倒れたマツを使ったチップが敷かれている

小松菜を渡す大友さん(右)と高梨さん(中央)


国際協力ボランティアの木村です。
6月14日、15日に海岸林再生プロジェクトの視察ツアーが 行われました。
両日、天気予報では雨。
しかし、両日とも 雨は降らず、14日は霧がかかり、遠くが見えない状態ではありましたが、
14日は43名、15日は57名の参加者に現場を見ていただくことができました。
最初は仙台空港にて説明会と楽しいクイズ大会を行いました。
全問正解者には「名取市海岸林再生の会」の大友英雄さんが育てた新鮮な小松菜がプレゼントされました。
大友さんが丁寧に小松菜を包装しているのを見ていたので、とても想いのあるプレゼントだと思いました。
防潮堤にて海を眺める参加者

防潮堤にて海を眺める参加者


 
視察では、海岸林防潮堤工事、津波で壊されてしまっている「再生の会」会長の鈴木氏の旧宅を見て回りました。
防潮堤は普段、一般人の立ち入りが禁止されている場所で、現場を管轄している国土交通省の方の許可を取っての視察となりました。
海と防潮堤の間にはなにもありません。海からの潮風を直に感じていただき、海岸林の必要性を感じていただけたのではないかと思います。
 

草取りは笑顔にさせる魔法?


第一育苗場に行き、現場統括の佐々木廣一さんの 説明を受けた後、参加者全員で草取りをしました。
初対面同士の参加者も多かったのですが、草取りをしながらのおしゃべりでみんなの距離が縮まるのを感じ、草取りは地味でつらい作業だけど、こういった作業を通してみんなの気持ちもひとつになっていくのだと感じました。
この視察を通して、現場を理解してくださる方が増え、支援の輪が広がることを期待しています。
 
全体記念撮影

全体記念撮影


 
 

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