大阪マラソンを終えて その2

2023年3月7日( カテゴリー: 未分類 )

昨日に続き、大阪マラソンレポートです。

マラソン当日、私は夫婦ランナーのお嬢さん2人をお預かりし、
スタート地点からゴール地点まで移動しながらご両親を応援するという
ミッションを与えられました。
お姉ちゃんは3年生、妹さんは1年生のかわいい姉妹。
長くなりますが、彼女たちの長~い一日のレポートにお付き合いください。

私は過去に中部日本研修センターで彼女たちと顔を合わせたことはあるものの、
彼女たちからしたらほぼ「知らないおばさん」……。
仲良くしてもらえるかなぁと心配しながら当日を迎えました。

小さな応援団は元気いっぱい。意外にもお父さんお母さんとはあっさり別れ、
まずは15キロ地点の応援ポイントへ移動するため、駅まで歩きだします。

いろいろなものがめずらしく、気になる様子。
テレビ局前のコナン君の像と並んでみたり、きれいなビルの写真を撮影したり。

地下鉄の駅に着くと、「実はエスカレーターが苦手」とのこと。
降りる時が怖いようで、かなり早い段階からぴょ~~んとジャンプ。
そっちの方が怖い!!!手をつないでゆっくり降りるようにしました。

京セラドーム近くの応援ポイントに到着すると、風が吹き抜けて寒い!
ということで、ほかの応援団から少し離れ、地下鉄駅にすぐ避難できる日当たりのいい
場所で応援をすることに。しかし、なかなかお父さん、お母さんの姿は見えず、
しかも、雨がぱらついてきたので、地下鉄の駅に避難!

早起きをしてご飯を食べた子どもたちはお腹をすかせていました。
コンビニのサンドイッチを駅のベンチで食べていると
お姉ちゃんが「寒いからもう外に出たくない」と。寒がりの私も同感。
マラソンの応援がなければもう外には出ません。

しかし、ここで姉妹の意見の食い違いが!!!
「私はマラソン走っている人たちが気になる!」ときっぱり。
すばらしい!! 立派な1年生の意見を尊重したいが、
寒い中、無理やり3年生を応援に連れていくこともしたくない。
そこで、暖かく、長時間過ごせる場所を探すと近くにイオンを発見。
お姉ちゃんは携帯電話も持っているので連絡はとり合えます。
お姉ちゃんをイオンに置いて妹さんと再び応援ポイントへ。

最初はつぶやくような「がんばれ、がんばれ、がんばれ」だったのが
だんだん「がんばれ~、がんばれ~、がんばれ~」とランナーさんにも聞こえる大きな声に。

応援しながらも「富士山みたいな人がいる」「あ、トラがいた」と
仮装したランナーの様子も楽しんでいる1年生。
そんな様子だから、お父さんが通過したのを二人とも見逃してしまった……。
(お父さん、ごめんなさい💦)

苦しそうなランナーもたくさんいる中、
「走っている人みんな応援したい」と言い、覚醒した彼女。

「がんばれ~~~~~~~~がんばれ~~~~~~~~がんばれ~~~~~~~~」

心からの叫びといえるような応援に、ランナーさんたちも
「ありがと~」「がんばるよ~」と手を振って応えてくれる。

こんな小さい女の子が、全身で応援する姿、
目の前のみんなを分け隔てなく応援する気持ちの尊さに涙がこぼれそうになりました。
オイスカのチャリティランナーばかりを応援、撮影しようと、
そればかり考えてランナーさんを探していた自分の小さいこと……。
同じ部署の倉本が2019年に走った時は、中盤からは沿道の声援にずっと泣いてたと
言っていたのを思い出しました。特に子どもからの応援が涙腺崩壊ポイントだったと。納得。

そして、私の涙腺崩壊ポイントはこの後、やってきました。
お母さんが走ってきた姿を見つけた彼女が、全力で歩道を走りだし、
「がんばれ~~~~、がんばれ~~~~」と叫びながらお母さんと並走したのです。
あの全力の走りと応援は、今思い出しても涙が出てきます。

「あぶないよ」と娘(右)を気遣うお母さん(左)

お母さんを見送り、お姉ちゃんを迎えにイオンに行き、お花売り場の前を通ると
「お母さん、頑張ってたからプレゼントしたい」と。お父さんには?と聞くと、
「ビール……でも今日のおつかれさま会で飲めるから、お父さんにもお花!」と。

ご両親から預かっていた子どもたちの食費を切り詰め、お花を買うことに。
寒い中、ゆっくり座って暖かいものを食べたかっただろうけど、コンビニの肉まんを外で頬張る!
「貧しい食事になっちゃったね~~」と私。「肉まんが一番食べたかったんだよ~」と彼女たち。
そんな会話をしながら、ずっとコロコロと笑っていた健気な姉妹。
地下鉄での移動を繰り返す中で苦手だったエスカレーターも克服。
ジャンプをしなくても普通に下りられるようになった1年生の小さな成長!
普段はケンカもするという彼女たちですが、わがままを言うことなく、
姉妹仲良く、そして私とも仲良くしてくれました。
お父さん、お母さんの頑張る姿がそうさせてくれたんですね。

メッセージボードには「走るのおつかれさま」の文字が!
お父さん、お母さんが走るのを頑張っていた間、1年生と3年生の姉妹は、
「知らないおばさん」と知らない街で、寒さと空腹と人を応援する楽しさを感じながら
それぞれの大阪マラソンを楽しんでくれたのではないかと思います。


過去にもランナーさんのお子さんを、ゴールするお母さんのもとまで
送り届けたことが2度あります。
お子さんがいらっしゃるランナーさんにも安心して参加してもらえるよう
子ども係を定着させてもいいのかもしれません。来年も子ども係に志願します! 
ぜひお子さんと一緒に大阪マラソンにご参加ください。
子どもさんの小さな成長をお約束します!



大阪マラソンを終えて その1

2023年3月6日( カテゴリー: 本部発 )

本部・啓発普及部の林です。

先月末、大阪マラソンの業務サポートのため、大阪に出張しました。
私自身の当日レポートは後日「その2」として報告しますが、
まずは「その1」として事務局スタッフ、オイスカのチャリティランナーの
皆さんからの報告をこちらにまとめます。

まずはスタッフ、浅野のレポート
彼女は全ランナーさんとコミュニケーションをとりながら、マラソン前々日、前日の
対応もぬかりなくこなしており、朝早くから夜遅くまで大活躍でした!

そして、中部日本研修センターから夫婦で参加してくれた筑田(夫)さん
ランナーとして初めての参加だった筑田さん。走るだけでも大変なのに、事務局スタッフの動きにまで気を配っていただき、さすがベテランスタッフだなぁと思いました。昨年走るはずが走れず、今回は奥さんと一緒の参加。それもなかなかない体験でよかったのではないでしょうか。

続いては筑田(妻)さん
詳細はその2でお伝えしますが、私は筑田家のお嬢さん2人と一緒に応援しており、彼女たちの頑張りやお父さん、お母さんを応援したい気持ちに感動させられっぱなしでした。
お父さん、お母さんが大好きなお嬢さんたちと一緒に応援させてもらえて楽しかったです!

こちらは初となる研修生ランナーのブログです。
四国研修センターのメキシコ人研修生サライさんはみんなを驚かせる記録でゴールしました!
彼女は楽しむこと、感謝することの天才。ずっと笑顔で走っていたのも印象的でした。
マラソン前日、誕生日を迎えた彼女を吉田と一緒にお好み焼き屋さんに連れて行くと、お店の
お母さんもすっかり彼女のファンになってしまいました。メキシコに帰ってからも頑張れ!

サライさんを引率してきた安部さん。彼女が走ることを決意したのも安部さんがいてこそ!
ベテラン?ランナーの安部さんも今回のマラソンでは新たな気づきがあったようです。
昨年は、走っていないのに完走メダルをもらい、複雑な顔をしていた安部さんですが、今年は
しっかり完走して手に入れたフィニッシャータオルとメダルとなりました!


ランナーの皆さん、おつかれさまでした。
そして、応援してくださった皆さん、どうもありがとうございました。
オイスカでは、次回の大阪マラソンに向けて計画を練り始めています。
またチャリティ寄付先団体として参画できることになったら、ぜひ、皆さん、
チャリティランナーとしてご参加ください!!

福岡のRKB毎日放送のHPにて、3月10日~1週間紹介される予定です。

主な内容は、第2回読書感想文コンクール入選者3名の虹の松原での体験やインタビューと、現在の名取の海岸林の映像です。詳しくはHP掲載ののち、URLを紹介します。

取り急ぎ予告まで。かなり気合の入った取材でした。おそらく、ニュースの中での特集的な扱いかと。

本数調整伐、順調にすすむ

2023年3月4日( カテゴリー: 現場レポート )

 吉田です。3月2日(金)と翌日朝、宮城中央森林組合のおそらく5人?のチェーンソーマン、運び手、重機運転手を加えると15名ほどが頑張っている音を遠くに聞きながら、短い時間ながら仕上がり具合を見てきました。この日は、3月10日にTV放送(1週間動画が見れます)されるRKB毎日放送(福岡)から依頼された動画撮影がメインだったので、写真は撮れませんでした。

 昨年の本数調整伐は2014年植栽地約10ha、今年は2014・15年植栽地約15ha。1月中旬から続いており、まもなく完了となります。加えて、松島森林総合の手で空港近くの北釜地区自然砂丘上の残存林内の実生の間伐は完了。そしてボランティア約30人で名取・岩沼市境0.5haを本数調整伐し完了。伐採木はチップ、堆肥などに100%再利用です。

 名取市海岸林の南半分の大半で、初めての間伐が進んだことになります。おそらく仙台空港着陸前の左右両側の機窓からは、列状間伐の「筋」がたくさん入ったクロマツ林が見えるでしょう。50年ほどかけて名取市海岸林を間伐を6回し、国のガイドラインによると5,000本/ha⇒400本/haに仕立て上げることになります。新年度になったら、ドローン撮影したいと思います。

 他の仕事が集中したことに加え、コロナにかかり、1月末~2月末に自分も加わるはずだったのが出来ず、今年は個人的には最高レベルの消化不良です。ま、仕方ないですが。今年は後方支援部隊に甘んじます。

 吉田です。3月2日に大学生のボランティアの和泉君(宮城大学3年生)と林久美子課長と3人で、写真展の展示作業をしました。無料で1ヵ月、40mの展示スペースに飾りたい放題。乗降客は2万人/日と聞いています。今回で13回目です。

 高校生大学生海岸林リーダー1期生4名の写真を大学生の和泉君が代表して展示し、我々オイスカ職員は「ボランティア募集」について紹介しました。

 寒かった・・・私は20人ぐらいに急ぎ電話をかけなばならず、途中30分zoom会議にも出席せねばならず。主に二人が奮闘しました。和泉君、ありがとう。

 取り急ぎご報告まで。

3月2日 日経新聞朝刊の全国の各地域面に、「東日本大震災、風化を防ぐ次世代の「愛着」 伝承・防潮林再生に汗(地域の風) 」のタイトルで掲載されました。電子版では3月1日に掲載されています。ぜひご覧ください。

 吉田です。2月26日に向け、チャリティーランナー34名(体調不良などで実際走ったのは30名)は多くの時間を割いて頑張ってくださりました。

 今回は強く思い出に残る、ステップアップを感じる大会となりました。国内4つの研修センターすべてからランナーが出て、同僚5名に加え、四国TCからはメキシコ、関西TCからはマレーシアの女性研修生が手を挙げてくれました。研修センターの現場は超多忙。研修生とともに、お互いを励みにしながら努力したと思います。心底、後輩たちが頼もしく見えました。なにが嬉しいって、こんなに嬉しいことはありません。

 国内各支部の会員さんや支援者の方たちはチャリティーランナーへの寄付でも応援してくれたでしょう。豊田推進協議会からは鈴木さんと速水さん。仙台からはご年配のYさんがまた今年も。そして毎年数回、柏市からボランティアに来てくれる斎木さん。

 組織的にランナーを出してくださったのは、化学総連、ダイセル労組、ライフ労組、CKD(株)、ネクスタ(株)、矢崎エナジーシステム大阪支店の皆さま。心から御礼申し上げます。USJ労組の皆さんには、写真撮影を強力にバックアップくださりました。吉田・奥田・岩城夫妻・鍋島チームは、32,000人の中からわがチャリティーランナーを探し当て撮影するノウハウを確立しました。

 なお、私は4月から関西支部事務局長も兼務します。支部の中核事業の一つとして位置づけ、毎年国内センターと海外研修生の参加も継続しながら、たくさんのチャリティーランナーを輩出できるように頑張ってみたいと思います。

 おかげさまで、2014年から連続して寄付先団体に認定され続けている大阪マラソン。2年連続で大会中止となりましたが、今年は無事開催です。

 振り返るといろいろドラマがありました。楽しい思い出、ネタ満載です。裏方衆と振り返る会もやりたいなあ。今年までの9年間で(中止の2年含め)のべ285人がチャリティーランナーとして協力してくれました。今週末の26日(日)は本番。去年走れなかった人、今年申し込んでくれた人を合わせ34名が、オイスカ海岸林支援として走ってくれます。化学総連さん、ダイセル労組さん、ライフ労組さん、CKD(株)さん、ネクスタ(株)さん、矢崎エナジーシステム大阪支店さんなどが組織としてランナー輩出。愛知県支部の個人会員さんや千葉県在住の会員で海岸林超リピーターさん、マレーシアとメキシコ研修生、東京本部・中部・四国・西日本研修センターの同僚5人など多彩なメンバーです。スタートは9時。「ランナーズアイ」というアプリでランナーがどこを走っているか把握でき、メッセージを送れます。

 大会の寄付先団体は30団体。そのなかでチャリティーランナー数、ランナーによる寄付総額は、私の「解釈」では2位の好成績。関係するすべての皆さんに心から御礼申し上げます。本当にありがたいです!

 私も2016年・2017年・2018年は走りました。ずいぶん昔のような感じです。2017年は34㎞地点で「遅すぎ。あなたはもう走らなくて結構です」ということで、負傷兵の護送車のような雰囲気のバスに乗せられ、完走メダルの代わりにアンパン1個いただきました。でも、あとの2回は制限時間の7時間を目一杯使って完走しました。名取の佐々木統括から褒めていただいた記憶はほとんどありませんが、そのときだけは(笑)2016年は一番寄付を集めたとしてベストチャリティーランナー賞をいただきました。授賞式のあとお客さん?のような方に「オイスカさん、活躍が目立ってますね」と言われ、通りがかりのおじさんかな~と思いながらお礼を言ったのですが、あとからその方はいまの関西経済連合会の松本会長と知りました・・・

 (そういえば、わたし4月から関西支部事務局長も兼務します。大阪に張り付くまでは出来ませんが、何度も通うことになります。ここではほぼスーツ姿だと思います。海岸林の仕事をして以来、大阪とのご縁が年を追うごとに増してます。)

 話をマラソンに戻します。さっき、東京本部のわが部署の倉本さん(2019年ランナー)が、走る前、2017年のブログ↓を読んで「危機感を感じた」と言ってました。東京本部総務部のハルハルさん、だいぶ下手糞な文章だけど、よかったら読んでください。護送車が追ってくる恐怖感の風が後押ししてくれますよ。

本部・啓発普及部の林です。
先週末は、海岸林リーダーのオリエンテーションや支援企業さんの
CM撮影などがあり、金曜から日曜まで名取に出張しました。
今回は本部事務所でインターンとして活躍中の青山さんが同行。
彼女はこの春大学を卒業後、ウズベキスタンで進む、アラル海での
緑化プロジェクトに従事することになっており、今回はその事前研修
の一環として「海岸林再生プロジェクト」の現場を体験してもらいました。
(彼女のブログ「100haは広かった~名取海岸林でのインターンを通して~」

いつもニコニコ。とってもチャーミングな青山さん

ボランティアさんに積極的に質問をし、初めてプロジェクトにやってきた
海岸林リーダーたちともコミュニケーションを図ってくれていました。

大学では、林業に関する勉強もしていて、実際の現場での学びは貴重!と
いろいろな体験を楽しみながら貪欲に学んでいる様子が伝わってきました。


初めての現場でこんなふうに動ける彼女を見て、
ウズベキスタンでも活躍してくれることを確信。
明るい雰囲気を作り出しながら、しっかり働ける期待の新人!
一緒に仕事ができることを楽しみにしています。

これまで海岸林リーダーの学びをレポートしてきましたが、
第2回読書感想文コンクール実施、海岸林リーダー3名が新たに誕生!
(3名の作品はこちらからご覧いただけます)
「新」海岸林リーダーの学びレポートとして報告していきます。

2月18日(土)には、初顔合わせとなるオリエンテーションを実施。
今回は東京の本部事務所のインターン生、青山さんも合流して
「海岸林再生プロジェクト」の見学や3月の九州視察ツアーの説明などを行いました。

奥の3名が新海岸林リーダーです!

育苗を担ってくださった「名取市海岸林再生の会」の副会長桜井重夫さんから
震災前に営んでいた農業のこと、震災後に一変した生活のこと、そして現在の
ご自身の農業の取り組みなどについてお話を聞きました。
最年少リーダーは、高校1年生。自分自身の被災体験の記憶はほとんどないと言います。
被災された方から直接お話を聞くのは、とても貴重な体験となりました。

植栽現場では、現在行われている本数調整伐(間伐)を見学。
伐採した木を各自1本ずつではありますが、運び出す作業を体験。

また、森林組合の皆さんのご厚意で、チェーンソーも体験。
伐採した木を固定していただき、それぞれチェーンソーとノコギリとを使って切ってみました。

使わせてもらったのは小さなチェーンソーで比較的軽いものでしたが、
大きなチェーンソーも持たせてもらい、重さを実感。
また、こまめに目立てを行うことなど、道具の管理の重要性などについてもお話を伺いました。

また、海岸林の歴史を学ぶため、昭和30年代に建てられた石碑「愛林碑」を見学。
「名取市海岸林再生の会」によって建てられた石碑も、もちろん見学しました。


「名取市民の森」として育てているこの松林での学び、そして3月の九州視察ツアーでの学びを
もとに、これからリーダーたちがどのように行動してくれるのか楽しみです。

宮城中央森林組合の皆さん、どうもありがとうございました!
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