この前ブログで紹介していただいた浅野です。
いわゆる出戻りですが、頑張ります!
さて、今日は嬉しいことがあったので紹介させてもらいます。
現在宇宙ステーションで約5ヵ月間のミッションに取り組んでいる
宇宙飛行士の油井亀美也(ゆいきみや)さんがツイッターに載せた写真が
まさに名取の現場だったのです!!
ミッションも折り返し地点。ここでどうしても紹介したかったのが、仙台です。震災後、私が宇宙飛行士になったばかりの頃に、訪問させて頂きました。その時、困難に負けず、復興に挑んでいる皆様方から沢山の勇気を頂きました。そのお礼がしたいのです。 pic.twitter.com/x8V8hMksUI
— 油井 亀美也 Kimiya.Yui (@Astro_Kimiya) 2015, 10月 6

名取現場の拡大写真
たまたまでこんなにドンピシャの写真が載るなんて…
びっくりしましたけど、宇宙からでもこんなにきれいに見えるですね!
油井さんのツイッターアカウントです。
↓ ↓ ↓
油井 亀美也 Kimiya.Yui @Astro_Kimiya
https://twitter.com/Astro_Kimiya
秋の繁忙期に入りました
10月4日、育苗場の最寄り「美田園」駅に降り立つと、公園にたくさんの人が集まっているのが見えました。
災害公営住宅の「街びらき」で、再生の会の大友淑子さんや高橋学さんも出席していたそうです。
マグロの解体があったけど、一瞬でなくなって、ほとんど食べれなかったとか。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151005_13020.html
(河北新報10月5日朝刊)
たくさんの目的がある出張ですが、今回はまず、山形県遊佐市・酒田市・鶴岡市の沿岸全長30kmに
幾重にも存在する庄内平野海岸林の「万里の松原に親しむ会」30名(平成13年設立、会員約100名)と、
神奈川県「川崎市民アカデミー」の太田猛彦学長(東大名誉教授・オイスカ顧問)一行27名の
研修視察のご案内をまず行いました。
それ以外もほとんどの時間、植栽現場の現場管理。毎日10,000歩以上歩きました。
これから3週間、名取事務所は大忙しです。再生の会もたくさん来ます。
第3週のボランティアの日は100名。予定オーバーも甚だしく(笑)
段取り組むのに真剣万剣。これ幸いとマジになってます。
業務内容候補は近々予告します。
育苗場の仕事は、
コンテナ苗の除草、消毒、散水、2年生苗の空中断根終了・移動、1年生苗の移動。
2週間後には移動することによって0.7haの圃場全域にコンテナが広がります。
加えて、内陸防風林補植1,000本の掘り取り出荷、海岸林秋植え(新植)の掘り取り出荷、
来年植栽用の広葉樹苗約300本のお世話。
下刈が終了した26haの植栽地では、
内陸防風林測量、補植、宮城県森林整備課職員研修による海岸林秋植え、看板・階段など設置。
西風「蔵王おろし」が吹き始めました。
名取事務所では朝晩は暖房を使うようになりました。
石巻の市場には「カキ」が初出荷を迎えました。
夕方、南に渡る直前の無数の燕が事務所の上をどんどん飛んでゆきます。
もうすぐ冬ですね。
9月18日、クロマツのモニタリング調査と合わせて、
H27年植栽広葉樹304本の毎木調査(1本づつ調査)を実施。
2015年5月17日植栽304本 / 52本(生育率17%)
ヤマザクラ 植栽202本 / 生存38本 (19%)
クリ 植栽 40本 / 生存 2本 (5%) *去年も成績が悪かった。
コナラ 植栽 40本 / 生存 9本 (23%)
ケヤキ 植栽 22本 / 生存 3本 (13%)
植栽の時点で、大きな穴を掘り、腐葉土をたっぷり入れ、
クロマツと同様、乾燥対策の給水ポリマーと液肥の泥つき苗の状態で植栽した。
樹種剪定は、昨年ヤマザクラの成績が良かった事を考慮した。
植栽後、梅雨入り前に有機化成肥料の施肥も実施した。
今年は、蔵王おろしの西風はほとんど吹かず、乾風・寒風害ではなく、
植栽直後の3週間連続降雨なしをはじめ、8月10日まで極端な乾燥が続いた。
調査は6月、7月、9月の3回行ったが、植栽後1か月の時点で生育率41%に落ち込み、
7月には19%となった。このことから今年は、植栽直後の乾燥が枯損の要因だったと思われる。
海岸林の後背地で自生しているウワミズザクラなども、葉の縁が枯れる現象が見られた。
枯れた場所には、有機化成肥料や腐葉土があり、降雨が始まった8月10日以降
胸丈ほどまで雑草が茂り、滞水がひどい場所にボウフラが沸き、ヤブ蚊が大発生。
調査中は蚊に取り巻かれてひどい目にあった・・・
片や、今年植栽のクロマツ50,000本は、その乾燥にも耐え、ほぼ100%生育中。
今月中に、252本補植します。
極端に滞水する場所があるので、一部ヤマハンノキを購入することも検討しています。
東京本部も最強の布陣が整いました
オイスカ職員を一度退職し、昨年4月から半年、東京本部で海岸林関連業務のアルバイトをした上で、アフリカを中心に1年間世界各国で滞在経験を積んだ浅野奈々穂さんが、晴れて正職員として復職しました。
所属先は東京本部啓発普及部。海岸林を中心に従事することになります。
元オイスカ職員で男3人分以上働く最強のパートの鈴木和代さん、
広報室長と海岸林を兼務する林久美子さん、東京本部も念願の布陣が整いました。
オイスカはNPO業界でほぼ「例外的」に男性比率が5割と高いのですが、東京本部海岸林は女子が実務の中心を占めます。自主性に長け、胸を張って紹介したい3人です。
皆さんにお世話になりますが、どうぞよろしくお願いします。
9月17・18日、半日ずつかけて、
2014年・2015年植栽地クロマツのモニタリング調査を行いました。
メンバーは清藤城宏オイスカ緑化技術参事、再生の会の大友祐一朗さんと私。
今回は職員研修を兼ねて、オイスカ西日本研修センター(福岡市早良区)の小野副所長と、中部日本研修センター(愛知県豊田市)の小杉副所長が加わりました。
調査の計測内容は
①根元径(根元の太さ)、
②樹高(頂芽の先端までの高さ)
調査個所は現在14ヵ所(再来年までに20ヵ所程度に増えます)、1ヵ所50本。
慣れてる人でも1ヵ所20分は必要です。
その14ヵ所の設定は苗の種類ごと。
1.苗の生産地(オイスカ第一育苗場、第二、購入苗)
2.生産方法(コンテナ苗、裸苗)
3.マツノザイセンチュウ抵抗性の有無
4.植栽時期(年度、春植え・秋植え)
5.広葉樹は本数が少ないので毎木(すべて)
調査以外でも、佐々木統括、森林組合、再生の会が各自「巡視」していますし、私や林広報室長がボランティア受入の際、舐めるようにすべての現場を見ていますので
広い現場でも、シンクイ虫、スス病など病害虫の発生状況も把握しているので、モニタリングでは「計測」に専念できます。
調査回数は基本年3回。5月、9月、11月。
今回の調査の結論として、見事に成長すると比べて、秋の伸び、太りはあまりないことが今年もよく分かりました。
昨年もそういう結果でした。
11月の最終調査を経て、結果をホームページで公開します。
名取市役所職員もボランティア自主参加
9月19日のボランティアの日。 「嵐」の4連休宮城コンサート(利府市)の影響で、全国からのボランティアが 参加しにくい状況が鮮明になった時点で、名取市役所職員参加協力を相談していた。 「くれぐれも動員はご容赦ください。あくまでも自主参加で」と。 市役所の皆さんは、有無を言わず協力してくれた。 再生の会の櫻井副会長夫妻の自宅を訪ねた時、 「また東北放送のラジオで、名取の海岸林ボランティア募集!って聞いたぞ」と。 市のホームページを東北放送のディレクターさんが見つけてくれて、 何度も放送してくれたことは、当日、取材に来てくれた時に分かった。 庁内イントラでも募集の告知があったと、市役所職員からメールがあった。 これまで4年半、私のほうから強く現場参加を求めたことはない。 林業を知る技術系職員は他市町村の例にもれず、明らかに不足している。 何より、直近の課題に追われていることもよく知っている。 出来るだけのことはコチラで引き受け、当局に負担をかけないことだけ考えてきた。 農林水産課から連絡あり。 ボランティアを取りまとめたと。しかも大勢。若い職員も。 寄附を継続していただいている三浦副市長や、熊谷生活経済部長のお名前もあった。 大澤農林水産課長は娘さんと一緒に。総務課の女性のSさんは、先輩を連れて。 そんな様子を、私にとっての初代農林水産課海岸林担当のSさんは前の日から手放しに喜んでいた。
この日は昨年植栽地16ha、全長1.5km、幅200mを、75人が横一列に並び「総点検」した。 去年と同様「お彼岸まで」徹底して草と闘うと決め、今日まで1,400人にご尽力いただいた。 その総仕上げのお題目は「小さなつる草」。 腕章組(3回以上のリピーター)は均等に散っていただき、手本を見せてくれる。 葛と格闘している三浦副市長の姿が印象的だったと、うちの林が言っていた。
「植樹祭だけじゃだめだとずっと思っていました。これからもまた来ます」 (総務課のSさんの力強い眼差しが嬉しかった) 「今日はずっと、今も、感激で涙が出そうです」(三浦副市長) 今日中に完了できるか分からなかった16haの総点検をやり遂げてしまった。 遠くに霞んで見える飛行機の誘導灯までたどり着くと一丸になって。 しかも、自分だけ先に進むのでなく、隣が苦労していたら、助けに行きながら。 つまり、今年と去年の植栽地26haを彼岸までに終わらせました。 10月以降は、更なる総点検と、来年を睨みながらの仕事。 一人でも多くの市職員の方にも、一個人としてオーナーシップや愛着を 持ってもらえるよう、これからも共に頑張りたい。 オイスカが頑張ったと褒めてもらうよりも、 「私は何度もここで頑張った」と思ってもらいたい。 皆さんありがとうございました。