林です。徒歩通勤をしている私は、春になると神田川沿いの桜やつつじ、
あるいは公園の藤の花などを楽しみながら出勤しているのですが
最近どうしても気になってしまうのがコレ。


かなり旺盛に伸びてきています。これを見るたびに、
「現場のクズも伸びてきているのではないか」と憂鬱な気分に……。
5月のボランティア(一般公募以外に企業・団体の受け入れも予定されています)は
溝切りを考えていた吉田も「場合によっては今月から
クズ刈りをしなければいけないか……」と話しています。
ボランティアの皆さん、今年もクズとの格闘がそろそろ始まります。
どうぞよろしくお願いいたします!!!
(憂鬱といいながらも、私は溝切りよりクズ刈りが好きです)
オイスカ関西支部も兼務します
吉田です。4月1日付で関西支部事務局長も兼務となり、東京・宮城・大阪の3点の往来を始めました。大阪マラソンで通うたびに、いつかこうなるのでは?という思いもありました。
おかげさまで、2014年以降大阪マラソン寄付先団体に選んでいただき続け、この年から名取での公募ボランティア受け入れも本格化。振り返るとボランティア累計約12,000人の2割近くが関西圏からではないかと。少しづつ、関西とのご縁を深めてきました。
1994年にオイスカで働き始め、翌年1月17日に阪神・淡路大震災。1週間経っても動かなかったことで父親に怒鳴られたのちボランティア派遣を職場に起案し、関西センターを前線基地とした、神戸市長田区5ヵ所での炊き出し・風呂焚き・食料配布などの運営後方支援を担当しました。いま、また大阪に関わることになり、原点に返った気もします。「オイスカは緊急支援の専門団体ではないから、3ヵ月間限定」と最初から決めて、資金集め・食料品集め・ボランティア募集・管理の仕事をしました。関西から私と同年齢ぐらいの人が多く来るのは、阪神大震災の経験があるからではないかと何となく思います。
支部会長も交代しました。8年間支部会長を務めていただき、会社としても海岸林再生プロジェクトへの継続寄付をして下さる包装業のネクスタ㈱(大阪市)の岡崎昌三会長から、西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)の中央執行委員長の上村良成さんです。上村さんは東日本大震災の2011年当時、上部団体の産別労組「JR連合」の企画部長として、海岸林への支援を決めて下さりました。JR連合として何度もボランティアに来てくれていて、身近な存在でした。草刈りしながら「大学では何を?」なんて話になり、「軟式テニスを」。「え?・・・」練習試合を何度もした間柄だったことがわかりました。「どう考えても直接対決もしたな・・・30年前」って話になり。
2021年10月のオイスカ創立60周年行事のあと、黒田事務局長(事務局長24年)から退任の申し出第一報を私が聞きました。黒田さんは私が新人の時、東京本部職員でした。まず事務局長探しがまず先決でしたが後任を探すことはできず、2022年夏頃、腹をくくって私が志願し、秋に上村会長、畝川寛副会長(安治川鉄工㈱顧問、元中国電力顧問、元オイスカ顧問)にそれぞれ面会し、思い切って会長・副会長をお願いしました。(正確に言うと畝川さんには当初「顧問」と打診した)上村会長に相談したときはなんとなく直感があったのか、JR西労組事務所のすぐ目の前の「芝田」交差点から電話して、思い切って立ち寄らせていただきました。
驚いたのは二人とも「断る理由がない」と即決、簡潔なお返事。まさかの一言に驚きました。さらに長く深いお付き合いをさせていただくことができ、なんと表現して良いか・・・ただただご縁をありがたく思いました。
関西には関西のやることがありますし、「海岸林はもちろん東日本大震災バナシは、大阪に限らずもう通用しない」と自覚しています。今回の初出張でも早速アウエーの洗礼を受けました。ですが、たくさんとは言いませんが上村会長、畝川副会長(安治川鉄工㈱顧問)をはじめ、信頼してもらえている人たちもそれなりにいます。
私にとって昔から「アドバイザー」の畝川副会長からは、「最初が肝心」と言われました。「オイスカでいちばん小さな会員75件の支部ですが、焦らず、急がず、肝を据えて大阪の仕事に臨みたいと思います。次回は5月末から6月、支援者訪問、事務所整備、秋のトークイベント準備に行きます。
関西支部HP(工事中)も少なくとも月1回は更新します。https://oisca.org/kansai/








新しい風が吹いた!
ボランティアの和泉です。
先週の4月8日(土)、仙台空港にて海岸林リーダー2期生の3名による報告会が開催されました。私も運営のサポート兼、海岸林リーダー1期生の一人としてじっくり聴かせていただきました。
場所は前回と同じ3階の有料待合室。会場準備ではアイベックス社員の方々や林さんのほか、長期インターンシップOBの畑さんにも協力していただきました。
現場で作業後、会場に駆けつけたボランティアの皆さんはいつもの作業着姿で参加です!



3名は九州各地の海岸林を視察して学んだ管理手法や課題を整理しながら、名取での海岸林再生プロジェクトを今後どうやって推進していくべきかを発表してくれました。
その中には「ボランティアメンバーの固定化が新規参加者にとってハードルになっている」という指摘がありました。他団体でのボランティア経験豊富な2期生の皆さんならではの視点でしょうか、私にとっても新しい発見です。
確かに昨年を振り返ると、初めて参加してくれた方がリピートするケースは決して多くありませんでした。初参加者が「またボランティアに参加したい」と思ってもらえるようなケアについて、今一度考えてみるべきなのかもしれません。



2期生の存在によってプロジェクトに新たな風が吹いたことを実感しています。
何より「名取の海岸林を再び蘇らせたい」という熱い信念を持った若者が3人も生まれたことが嬉しい限りです。
「海岸林リーダー発掘プロジェクト」は今回で一区切りとなりますが、これまで誕生した7名の海岸林リーダーの活動はこれからも続いていきます!
そして海岸林を通じて一つの信念を共有し、それぞれの分野で活躍していく私たちを今後とも応援よろしくお願いします!
4月8日(土) 海岸林リーダー活動報告会
本部・啓発普及部の林です。
吉田が4月8日のブログで紹介していた通り、この日は第2回読書感想文コンクールで
海岸林リーダーに選ばれた3人による活動報告会が行われました。それに合わせて
実施したボランティアには第1回のリーダーも参加し、全リーダー大集合となりました。
(現場で全員の集合写真を撮影するのを忘れました!! 大失敗……)

ボランティアの様子は吉田のブログにある通り。私からは報告会の様子をレポートします。
この日は、本部からの同行スタッフもなく、オンライン配信は難しいと判断。
ただ、後日動画は公開したいと思い、元インターン生の畑君と第1回で選ばれた
海岸林リーダーの和泉君を撮影係に任命。海岸林リーダーと報告会の裏方スタッフは
お昼休憩を終え、ボランティアさんに仙台空港まで車で送り届けてもらいました。
……が、ここでも和泉君は自転車で移動。吉田のブログにもある通り、彼は毎回1時間以上かけて
自宅から現場まで自転車でボランティアに通ってきてくれているのです。
会場に到着すると、IBEXの社員さんたちが設営を終えていました。感謝!!
撮影係の2人には、撮影イメージを簡単に伝えただけですが、
機材のセッティングからテストまでささささ~~~っと済ませてくれました。
さすが今どきの若者です!
今回リーダーたちの九州視察ツアーにご支援くださったIBEXの仙台事業所の山口所長、
読書感想文コンクールの審査委員長を務められた小林さんからご挨拶。



リーダーの発表の前に、下記の動画2本をご覧いただきました。
■東京海上日動火災保険株式会社のウェブCM動画
(「海岸林再生プロジェクト」の現場で撮影され、ボランティアさんのインタビューもあります)
■福岡RKB毎日放送「タダイマニュース」の動画
(今回の海岸林リーダーの視察の様子を取材していただきました)
いよいよ3人の発表。
それぞれ、読書感想文コンクールに応募したきっかけやプロジェクトで初めて
海岸林を見た感想、九州視察で見聞きしたことやそこから感じたことなどを報告してくれました。



一部、彼女たちのコメントを紹介します。
■松林を意識したことがほとんどなく、仙台空港を訪れても、松林が完全に視界に入ることはなかった。松林のことを知って初めて視野が広がるということを実感。「松林を知る」ということが、海岸林としての松林の捉え方に大きな変化を与えると思う。
■(九州の松林を視察して)海に近づくにつれ斜めに生えた松が増えていった。これは海風の影響によるものであり、松の「防風」機能の強さを感じさせられた。
■(虹の松原での体験を経て)松林保全に関わる人達との交流を通して、松の保全が生み出す循環と多角的な視点を持つことの重要性に気づいた。三保の松原で活動を続けている方々は、経済的な効果についても考えていた。長い時間をかけて未来に残していく松林の保全において、経済的な側面をも考慮して活動をすることは重要。また、松林の保全の仕方や工夫などは、場所によって状況は様々であるものの、活動者同士の交流を促すことでそれぞれの経験を生かすことができると考える。
■私達は防災や震災について学ぶため、地域ボランティアの一環として活動に参加した。それに対し、ツアー中に出会った人達の中では、子どもの頃から松林で過ごしてきたからというのが活動参加のきっかけになっていたのが印象的。名取と佐賀では、松林との距離感の違いが大きく現れている。
■海の見え方についての違いもあった。九州の海岸には堤防がなく、松林を抜けるとすぐに海が広がっていた一方、宮城県の海岸は松林の先に堤防があり、その奥に海が広がっていて、海の見え方が異なっていた。名取では震災で松林が全て倒されてしまったことから、「松林」ではなく堤防がまちを守ってくれているというイメージが強くなっているのではないかと感じた。
■子どもたちが「マツ」という植物、松林の保全に対して関心をもち、最終的に海岸林を訪れてくれるような環境を整えるためには、どんな形であれ「まず触れてもらうこと」が重要。マツを使った食べ物や飲み物の提供、マツを使った工作を楽しむ企画などの実施がその一例。松林で多くの動物の骨を見て、動物が多く生息しているのがわかった。松林を訪れてもらうきっかけとして、鳥や動物の観察などの機会を設けてみては?



会場からは質問や感想をいただきました。
ボランティアリピーターの三浦さんからは虹の松原のマツのサイズ(幹の太さ)やボランティアの受け入れ制度に関して質問があったり、小野寺さんからは彼女たちの発表内容にあった「ボランティア参加者が固定化することで、すでにあるコミュニティに新しく入ってくるハードルの高さ」を指摘する意見に同意する声が寄せられたり。小林さんからは、「初めて会う人たちと一緒に2泊3日、知らない場所に行くことの抵抗感はなかったか」といった質問がありました。
小林さんからの質問には、「抵抗感より新しいことに触れられる楽しみが大きかった」と回答があり、だからこそ積極的に学び、海岸林への理解を深めてくれたんだなぁと納得しました。



大人たちをうならせる、さまざまな考察、提案が発表されましたので、リーダーの皆さんとは今後も意見交換を続けながら、彼女たちの提案をもとにした取り組みで、プロジェクトへの理解を深める人たちの輪を広げていけたらと期待しています。
やっぱり人!! ~タイ・訪日研修に向けて1~
本部・GSMの林です。
現在集中的に取り組んでいる仕事の一つに、来月タイから来日予定の視察研修プログラムの調整業務があります。
NGO連携無償資金協力(以下、N連)で日本の外務省からご支援をいただいているタイ南部のプロジェクトから、対象4地域の住民代表ら16名のほか専門家、オイスカタイのスタッフなど、合計が22名が来日します(最終日の5月16日にはトークイベントを行います。ぜひオンラインでご参加ください!)
その受け入れ先となっているのが宮城県名取市で進む「海岸林再生プロジェクト」。
これまでもオイスカタイと同プロジェクトはさまざまな形で情報交換、連携を続け、互いに行き来してきました。


今回来日する一行は、プロジェクトではボランティアの皆さんと一緒に溝切り(排水路づくり)を体験するほか、名取市とその周辺地域で、水産加工や自然体験プログラムなどの視察、研修を行います。
先日、その受け入れ準備のため、タイ側のN連担当者が名取に出張し、研修時に訪問を予定している施設などで、各種プログラムを体験。私も同行し、さまざまな出会い、体験をしてきました。今まで何度も名取に来ているのに、「海岸林再生プロジェクト」しか知らなかった私……。これからは、休日を挟んだ出張の際は、もっと楽しいことも体験したいなぁと思いました。
↓写真は亘理にある海洋センターでのカヌー体験。アポなしでおじゃましたのに、「今、予約入ってないので、乗りますか?」とお声がけくださり、丁寧に対応してくださったスタッフの皆さま、どうもありがとうございました!!


そして、あちらこちらに足を運ぶ中で感じたことは「やっぱり大事なのは人」ということ。
各施設の概要をパンフレットやホームページなどで見て、そこがどんな場所で、どんな体験ができるのかは情報としては得ていましたが、足を運び、スタッフの方と直接お話しすることで、「この方に受け入れをお願いしたい!」と思うことがいくつもありました。
いくつかある候補の中から、より深い学びや気づきにつながるものを選択したいと考えていましたが、プログラム内容より重要なのは、こちらの目的を理解し、高い熱量で自身の取り組みについて伝えてくれる人が受け入れを担ってくださるかどうかだと感じました。


オイスカも同じこと。何をしているかももちろん大事ですが、それを熱量をもって伝えることができるかどうかが共感してもらえるかどうかにつながるのだとあらためて実感。
今回は情熱をもってお仕事に取り組んでいる方々にたくさん出会えたことで、プログラム盛り盛りだくさんの視察研修になりそうです。
講義をお願いしているある方からは「宿舎に行って夜に話をしてもいい」と提案されました。せっかく日本に来るんだから寝る間も惜しんで勉強しないと!とのご配慮からの提案でした(日曜日のお昼間にお願いしました)。
タイの皆さん、ご覚悟を!
寝る時間を削ってたくさん勉強して、たくさん楽しんで行ってください。来日お待ちしています。
<5/16(火)・オンライン>マングローブとともに豊かに生きる【地球環境を考えるトークイベント2023 春】

吉田です。この写真がオイスカとタイ政府が再生した2,000haのマングローブ林です。
今回のイベントPRは語りつくせぬものがあります・・・
1999年に始まったこのタイ南部ラノーン県のマングローブ造林の現場に初めて行ったのはインド洋大津波前の2002年。本格的なマングローブ再生のプロジェクトを見たのは初めてでした。あの時行っていなかったら海岸林再生プロジェクトを思いついていないと思います。具体的なものの最たるものの一つは、住民の雇用による育苗です。そして大津波のあとの2007年、コロナ前の2018年、そして今年2月の4回訪問していますが、オイスカタイからも最も多い人で5回来てくれています。震災から1年後の3.11を名取で一緒に過ごしたのは今回も来日する政府天然資源環境省のカヤイさん(私と同い年)とオイスカタイのヤット事務局長でした。縁あってお互いを訪問する機会に恵まれ、現場最前線同士でお互いを励みにし合った20年です。
5月12日(金)~16日(火)、現場の漁村住民ら22名の訪日研修先(日本政府外務省支援)として名取を選んでくれました。これまで20年の日本の支援者への感謝を伝え、研修総まとめとしての報告会です。総合進行は私が務めさせていただきます。13日(土)の公募ボランティアの日は、22名が終日参加します。作業終了後はオイスカ名取事務所駐車場でお酒なしの交流会もあります。16日のトークイベントと合わせ、ぜひお申し込みください。
ゴミ、投げないで! ~空港東の名取市海岸林最南端にて~
吉田です。宮城弁で「投げる」は捨てるの意味。4月8日(土)臨時ボランティアの日、「やらなきゃ、やらなきゃ」思っていてなかなか出来なかったゴミ拾いを何か月かぶりに。2019年にミヤギテレビの「Oh!バンです」でゴミのことを取り上げていただいて以来、拾ってくれる人が増えた気がします。一人で拾っている学生を何度も見たことがあるし、回収袋はどうやって手に入れるのかを大学生から問い合わせを受けたことがあります。
それでも空港東のこの場所は、とにかく色々なものが意図的に捨てられる場所です。産廃、粗大ごみも。これまででは注射針、白物家電セットも投げられたことがあります。
今回10名程度で1時間、だいたい半径200mで拾ったのがコチラ。


可燃ごみ9袋、缶、ビンなど不燃ごみ2袋、加えて袋に入り切れない建築資材の木材、貨物トレイ、工業用コードなど。一番多いのはペットボトル。コンビニ弁当の容器ですね。重くて数も多く運びきれませんでしたが、建設用コンクリート片は道路脇の至る所にあります。
ちなみに、回収袋は名取市クリーン対策課指定のモノで、しばらく前に可燃・不燃を各200袋市役所に取りに行きました。市役所には袋の数と集積場所を写真付きでメールして報告しています。すると市の清掃公社のトラックがそのうち回収してくれます。
この3年は、コロナ禍で海に来る人も少なかったですが、今年は急増するでしょうね。今年はとにかくこまめに・・・できるだけ月1回ぐらいは拾って、捨てにくい雰囲気に近づけたらいいなと思います。










4月8日(土) 臨時ボランティアの日
吉田です。今年の梅雨に向けて最大の多湿地帯の溝切りを一歩進めたく、海岸林リーダー2期生の報告会も兼ねて臨時ボランティアをしました。臨時にも関わらず集まってくれたのは19名。リーダー1期生・2期生7名が初めて揃いました。7名中3名は自転車。うち二人は1時間以上かけて。タフな考え方に感心します。嬉しいことに、コロナ禍で若者が全く来なかった長い時期に加勢してくれた東北大院生の畑君も、就活が一段落したようで久しぶりに来てくれました。




午前中は、①スズメバチトラップ4ヵ所設置、②閖上のサイクルスポーツセンター前の「一大多湿地帯」北端の抜本改善(溝切り・その支障となる防風柵数基を解体)、昼休みは、5月12日~16日に名取で訪日研修するタイ南部ラノーン県のオイスカのマングローブ植林の動画上映、午後は、③北釜地区ゴミ拾い、④海岸林リーダー2期生の報告会(出席者26名)。予定していたことはすべて出来ました。この日溝切りした場所は、去年までが応急処置、これで完成です。ここでは二度と溝切りしないと思っています。






5月13日(土)の公募日は、タイ南部ラノーン県から訪日研修する漁村住民22名、午後からはANAグループ労組連合会など130名ぐらいになるかもしれません。過去最大3Lサイズの排水溝を目標200m掘りたいし、支障となっていた排水口の最後の解体も予定しています。
今年のボランティアはコロナ禍前のように1,000人を上回るのは確実。第1にその皆さんと徹底的に葛と戦うつもりです。第2に地元宮城県民、名取市民のボランティアが増えるよう努力すること、とくに若い世代を増やすこと。これが今年のテーマです。






企業・団体支援者のボランティア来訪は完全復活へ
吉田です。2022年度はコロナ禍ながらも、宮城県内を中心に868人のボランティアが終日作業をしてくれました。今年度は長年支援して下さっている企業団体から申し出が復活しています。1,500人に迫るのではないかと皮算用しています。ボランティア担当の葛撲滅ゾーンは、去年の10haから26haに増えます。いまから腕が鳴ります。
新年度のトップバッターはUAゼンセンさんでした。4月1日(土)終日、傘下の各単組に所属する、愛媛、兵庫、東京などからの10名でした。初めての方が大半だったことと、単独開催だったことから、いつもより少し現場歩きと説明を多めにしました。それでも午前・午後各90分は、みっちり溝切り。10人で3時間、30m×20mの区画を。統一地方選挙と、春闘で人数は少なめでしたが、思っていたより仕事が進みました。






去年の春、大勢のボランティアに「応急処置」してもらった2018年植栽地の多湿ゾーンの排水路完成を目指して。おそらく、4・5月のボランティアは全員「溝切り」。全員ここ(3.81ha)に投入となる見通しです。
地元ボランティア4名とプロ1名も同じ場所にいましたが、まったく違う仕事の「防風垣解体」をはじめてお願いしました。彼らはもう100回以上来てますし、プロが指導してくれるし。解体した場所の下のLLサイズの排水溝が埋まってしまっているので、5月13日に掘り直すための準備です。
今期から地元ボランティアリピーターズさんには、少しずつステップアップのオーダーをと思っています。より運営側に回っていただく意味で。一人一人の特徴も活かしながら。




2015年植栽地で見たクロマツの根
吉田です。3月31日に地元の大槻さんと本数調整伐完了の状況を歩いて点検しました。不法投棄やゴミ投棄など異変がないか、今後の作業の検討など、いろいろ兼ねながらの巡視でもあります。
林内作業道を重機が走る時に邪魔になるクロマツを抜根したものが時々残っています。わたしたちにとっては貴重な観察材料です。こういう素材を見つけるのも巡視の意味と思ってます。
今日は出張帰りで疲れたので、理屈抜きで結論だけ言うと、順調に育った「良い根」です。



