タヌキ?

2023年6月27日( カテゴリー: いきもの, 現場レポート )

本部・啓発普及部の林です。
7月24日のボランティアの日の楽しい出来事をご紹介します。

下の写真は家族連れがサイクリングを楽しんでいるサイクルスポーツセンターのサイクリングロード。
真夏に突入する前、しかも梅雨の合間の晴れの土曜日とあってたいへんにぎわっていました。
私たちはそこを突っ切って、作業現場に向かいました。
※本来は人が歩いていい場所ではありません。

松林の中で作業をしている私たちの姿が見えない子どもたちは「お母さん、ここにリュックが置いてあるよ。忘れ物かなぁ」などと、サイクリングロード沿いのフェンスにかけてある荷物が気になる様子。

ある参加者は「鎌を持った人が急に茂みから出てきたら子どもたちは怖いだろうね」と。確かに。
その少し前、逆走していく女の子に「反対周りしたら危ないよ~」と声をかけたのに、私には見向きもせず必死で走っていったのは、鎌を持ったおじさんたちの姿におびえ、逃げていく様子だったのかもしれません……そして、声をかけた時の私も鎌を持っていたかも。驚かしていたらごめんなさい。


作業を終えた帰り、小さな男の子が自転車を降りて、草むらの中をのぞいていました。
「何かいる?」と聞いてみると「カナヘビ」と。吉田が写真で紹介しているのを見たことがあります。
彼は「トカゲみたいなのだよ」とカナヘビを知らないであろうおばさんに教えてくれました。
お礼に「この森の中には、キツネとかタヌキもすんでるんだよ!」と教えてあげると、ニッコリして
「タヌキは化けるからタヌキの姿では出てこないかもしれないね」と。そして自転車で走りだしたら
「あ!タヌキ!!」と。彼が指さした先には、防風柵にかけてあった浮き玉……確かに耳がある!


かわいいやり取りの後に登場したこの浮き玉もかわいくて、なんだかほっこり。この出来事をブログに載せようと写真を撮影していると、ボランティアリピーターの皆さんは、タヌキではなくカエルに見えるとのこと。別に私もタヌキに見えると言っている訳ではないのですが……。

そういえば、あの少年に「タヌキがいるよ」と教えてあげたくせに、私は生きた状態のタヌキに出会ったことがないことに気づきました(一度、作業道で死んでいるタヌキを埋葬したことがあります)。
キツネにはたびたび出会っているのですが。やっぱり男の子が言う通り、タヌキはいつも何かに化けていて、私たち人間の前には本当の姿を見せずにいるのかもしれません。

2023年6月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
月別アーカイブ

ページトップへ