広報室の林です。
以前、福岡の海岸林を視察した時、マツボックリでゴルフの練習をするおじさんを見かけました。楽しそうでいいなぁ、名取もおじさんたちがゴルフの練習に来るような海岸林になったらいいなぁなどと思っていたのですが、ここではゴルフ禁止。
残念・・・と思いましたが、やっぱりここでもやる人がいたんでしょうね。危ないから禁止することになったのでしょう。みんな考えることは同じなんですね~。
でも小さな女の子と遊びに来ていたおじいさんはゴルフの練習をしていた様子。禁止されてもやっちゃう人もやっぱりいるのですね。
そしてテントを張ってキャンプをしている様子も見られました。
ゴルフの練習でもキャンプでも、いろいろな人が足を運ぶ場所になってくれたらいいなぁと、そんな思いで気持ちのよい公園を散策してきました。
続けての投稿です。
高知では香川県にある四国支部のスタッフ池田氏が海岸林視察に
連れていってくれました。
よく管理された千松公園(まさに千本の松!といった公園でした)。
マツの木についているこんなものまで写真に収めている私を見て「お、マツ子!」という池田氏。
確かに海岸林以外のところに行ってもマツに目が行ってしまう私。まだまだ知識も少なく、クロマツオタクにはなれませんが、関心度の高さだけは「マツ子」と呼ばれてもいいレベルになっているかもしれません。
おもしろかったのはこの公園にはマツに混じって南国風情たっぷりの木々が生えていること。私は知らなかったのですが、高知県には南国市(「なんごく」ではなく「なんこく」と濁らないのだそう)があるくらい、南国の気候なんですね。
高知入りの直前に行っていた静岡では田んぼの稲は青々としていたのに、高知では穂が垂れていてびっくり。しかも刈り取られているところもかなりあり、さらにびっくり。かつては二期作が盛んだったのだと聞きました。
そんな熱帯のような気候ですからこの通り。
マツ子もびっくりの高知の海岸林でした。
明日はこの千松公園についてもう少しお話したいと思います。
初の高知県訪問 レポートその2 たまにはオイスカの話
広報室の林です。
昨日に続き高知訪問についてご報告しますが、
今日は「海岸林再生プロジェクト」ではなく、
オイスカの元々の活動について少し紹介させてください。
その1で、四国研修センターの研修生が登場しましたが、
彼らはアジア太平洋地域から日本に農業を学びに来ている青年たち。
当プロジェクトでオイスカを知ってくださった方には、
「オイスカは海外でも活動しているの?」と驚かれますが、元々オイスカを
知っている方たちは「オイスカは日本でもやっているの??」と驚くのです。
オイスカは1961年の設立以来、アジア太平洋地域で農業技術指導を通した
人材育成に取り組んでいる国際協力を推進するNGOです。
各国にある研修センターでは、毎年多くの青年たちが農業について学び、そこを巣立ってからは学校で農業を教えたり、地域の農業普及員として活動するなどさまざまに活躍しています。彼らのように日本でさらに学び、帰国後に指導員となる者も。
オイスカでは、世界中の人たちが飢えることなく、その地域の気候や土壌といった条件の中で、持続可能な農業が行えるようにすることを目指して活動しているのです。
写真に写っている研修生たちはこの日参加した一部ですが、フィジーやパプアニューギニア、マレーシアやモンゴルなどの青年たち。
彼らは肌の色や宗教、言葉の違いを乗り越え、一つ屋根の下で寝食を共にし、農業を学びながら友情を育んでいきます。
センターの萬代所長が言いました。「センターは小さな世界平和の発信基地だ」と。本当にその通りだと思います。
クロマツだけじゃないオイスカ。
ご存じなかった方、ぜひオイスカは国際協力NGOなんだということ、頭の片隅に留めておいてください!
初の高知県訪問 レポートその1 誕生日効果!?
広報室の林です。
7月28日に高知県に行ってきました。
オイスカの高知推進協議会で活動報告の時間をいただけることになり
個人的には初の高知訪問が実現しました。
この日は、推進協議会の会員さんたちや香川県にある研修センターの研修生らが集まってくださいました。
プロジェクトの経緯、進捗、今後の計画など話した後、募金の呼び掛けをさせてもらいました。
研修センターのスタッフで、今年の大阪マラソンにチャレンジすることになっているフィリピン人のリッチーさんも会場に来ていたので、今回はリッチーさんのチャレンジを応援する形で寄附を呼びかけさせてもらいました(リッチーさんのページはこちら)。
実はこの日●●歳の誕生日を迎えた私、「東京で開催されるであろう盛大な誕生日パーティーを泣く泣く蹴ってこちらに来たので、ああ、来てよかったと思えるだけの成果を持ち帰らせてください! 目標は誕生日を記念して43万円です!」と年齢をばらしつつ、会場にいる人たちが1万円ずつ入れてくれたら達成できますから~と大きなことを言って報告を終えました。
「海岸林再生プロジェクト」の植栽地には、個人で1万円、法人で10万円以上の
ご寄附をくださった方のお名前をプレートにして県別に防風柵に貼ってあるのですが
高知は今のところ2名分のみ。ということで、1人1万円の寄附をしてプレートを増やしましょう
ということで呼びかけさせてもらったのです。すると1万円札が数枚、合計で約7万円の寄附が
集まりました!! 43万円には遠く及びませんが、研修生を除いて約30名ほどの方の協力で
7万円になるとは驚きでした。センターの萬代所長が責任を持ってジャパンギビングを通じて
リッチーさんのチャレンジに寄附してくれました。
懇親会後、研修センターのスタッフや研修生たちが「ハッピ~バ~スデ~トゥ~ユ~♪」と歌で祝ってくれました。日本人スタッフに、「で、何歳になったんですか?」と聞かれ、「え!? 43万円って言ったでしょ」と。気が付いていなかったようでした・・・・・・。
研修生の皆さんありがとうございました。
そしてご寄附をくださった高知推進協議会の皆さま、本当にどうもありがとうございました。ぜひ現場の様子も見に来てください! お待ちしています。
7月16日(土) ボランティアの日活動レポート 体操
広報室の林です。
報告することがありすぎて、7月のボランティアの報告が後回しになっていました。
すみません・・・・・・。これで最後にします。
(8月のボランティアの日はまだ空きがありますのでぜひご参加ください!!!!!)
この日、埼玉から参加の埼玉トヨペットの皆さんが集合時間前にみんなで
ラジオ体操をしていました。しかも音源アリ!
全体で準備運動をするとなった時、「音源あります!」とお声がけいただきみんなでラジを体操をしました。全体には音楽が聞こえず、ピタッとそろわないラジを体操になりましたが、新しい感じがしました。
普段は吉田の声掛けで屈伸などの準備体操をしていますが、みんなが知っているラジを体操をしっかりするのもいいなぁと思いました。
終日ハードな作業に取り組んでいただく現場です。普段パソコンに向かったまま一日過ごす方も多い中(はい!私がその一人です!!)、しっかり準備体操をしておくこと、とても大切だと思います。
終日草刈りをした翌日、いつもお世話になっているマッサージに行くと、
いつもより調子がいいんじゃない?? といわれました。草刈りで、普段使わない
筋肉をうまく使えていたのではないかと。私にとって現場ボランティアは日頃の
運動不足を解消する場でもあるのだと実感。
まずは準備運動をしっかり。それからみっちり作業。
それが日ごろの運動不足解消には効果的なようです。
皆さんもぜひ!
ともに!チーム長町プロジェクト ボランティア活動
8月2日(火)の午前中、仙台市立長町中学校区の小中学生・地域の方々78名がボランティアに来てくれました!
このチームは昨年も来てくれていて、昨年は時間が短くて作業ができなかったということで
今年はちゃんと作業の時間を考えてプログラムを組んでくれました。
まず育苗場で苗を見てもらって…。
「マツの苗見たことある人??」
「……」
予想通り見たことがある人はいませんでした。
1年目の苗を見ているときは「ちっちゃーい」「かわいいー」といった声が聞こえ、
2年目の苗を見ているときは「でかっ!?」「1年でこんなになるの!?」と驚いた声が聞かれました。
しっかり見てもらってから植栽現場へ。
2015年に植えた場所の一部分がつる豆草に侵食されてきたため、マツを救出してもらいました。
最初は「痛い痛い!」といいながら恐る恐るやっていた小中学生でしたが、
慣れてくると「あ、楽しいかも」に変わり、休憩と言っても休まない子も…。
大人の方も「つるってこんなに絡みつくものなんですね。知らなかったです」
「早く取ってあげないとかわいそうですよね」など、
初めての現場にもかかわらずクロマツの気持ちになってくれていました。
最後はお決まりの防潮堤…やっぱり子供たちはパワフルです。
ほぼ全員が防潮堤を下り、海までダッシュ!
暑かったので気持ちよかったみたいです。
また来年も来てくださいね。お待ちしております。
責任者としてフルマラソンに挑戦します
大阪マラソンまで、あと3ヵ月を切りました。
練習が足らなくて焦る気持ちは今は消え、開き直ってます。
うちの長男が小学校のころ、朝のテレビの歌か何かで、
「意味のないことに本当の意味があるのだ~」という歌詞がありました。
なぜか、練習のとき思い出す言葉です。
フルマラソンを走るわけに、とくに深い意味はありません。
このプロジェクトを始める時もそうでした。
やると決めたから、やるだけです。
でも、正確に言えば、20年前の新人時代、阪神大震災の時、
「何かやらなきゃならないかな」と思いながらも、結局、親父にド叱られてから、
震災緊急支援を職場に起案したのと似ています。
大阪マラソンチャリティランも、「走らなきゃならないかな~」と思っていました。
去年の10月には走りたくなっていました。ですが、モジモジしました。
決断の決め手は、同期の林久美子さんの
「あんた、責任者でしょ。走りなさいよ」でした(笑)
失われた20年世代?、本質的に成長していない。
いま、心から頑張って走ろうと思っています。後押しされて良かったと。
「なんで、そんなのやるの?」と宮城県でも、近所でも言われます。
「なんで?」と言われても、うまく答えられません。
一見、意味がなさそうなことにも、本人にとっては重要な意味がある時もあります。
プロジェクトを立ち上げた初心は忘れていませんが、
ゼロから挑戦する。やると決めたらやる。責任者として走る。
その直感だけです。
クロマツ100haと同じように、フルマラソンも普通じゃない。頑張ります。
私のチャリティランナーとしてのページです。
変わったことは書いてませんが、よかったらご覧ください。
http://japangiving.jp/c/13686
もし、ご協力いただける方が1人でもいたら、素直にうれしいです。
「大きくなぁ~れ」と誰でも思います。
ついつい、樹高で考えてしまいがちです。樹高も大事ですが。
「元通りになるには何年かかるのですか?」
「何年したら海岸林としての効果を発揮するのですか?」
UAゼンセン30名のうち、4・5人から質問いただきました。
樹高が2mを超えるモノが出てきたことは、何度か報告しました。
1本・2本かと思って、7月30日にしっかり測ったら、何本もあります。
6月・7月は思い切り伸びる時期。5月24日に173cmと測ったものが、いまは210cm。
オタクの休日で凝視して嬉しかったこと。
植栽後はや2年で「鬱閉」した場所が何か所も出てきたことです。
地表スレスレから全方面に向かって豊富に枝を伸ばし、同じ高さでビッシリ。
上から地面が見えない。これこそ「鬱閉」。海岸林の機能発揮に至る兆し。
今後やるべきことの想像に迫られました。
わずかな隙間にも雑草は出てきます。
よりによって、草丈が1mを超えるモノばかり。
クロマツの力枝への日照確保や、根元の通気性、病虫害防止などのために、
場所にもよるけど、年1回か2回の「全刈」が今後も必要でしょう。
ボランティアのリピーターにだけでも、「大鎌」使用を検討するか?
それともプロにすべて任せるか?併用か?いろいろ考えてみます。
大鎌を使うなら鎌研ぎを含む手工具講習会必要だな。
道具の手入れの時間も増える。昼休みは鎌研ぎかもしれない。
鋸もぶら下げてもらうかな。草ではなく低木になる雑木の見分けも覚えてもらわねば。
リピーターには臨機応変の動きを求めますから、剪定鋏も便利です。
稲刈り鎌はもちろん常時持参の道具が増えるでしょう。
楽しくなりますね。
クモが増えました。
きっとハチも、アブも増えるでしょう。
来年あたり、場所によっては、リピーターに市販の殺虫剤ぐらいは持って、
ハチの巣退治してもらうこともあるでしょう。
その他の病虫害対策として、ボランティアで巡視することも考え中です。これは今年中。
ボランティアリピーターを中心に、一段上へ力量を引き上げる時が、まもなく来るでしょう。
でも、上にばかり背伸びようとせず、ガッチリした体つきで、横にも豊富に枝を伸ばす
鬱閉したうちのマツのように、我々も皆で勉強し、一歩ずつ力をつけて、
マツに負けないように骨太で成長していきたいですね。
7月30日、土用の丑の日。
昨日のUAゼンセン傘下組合からの30名との下刈の翌日。
イチローの先発試合に合わせて起床。
梅雨のうっぷん晴らしで、2日連続で布団を干した。
イチローのヒットは出なかったけど、レフトからのレーザービームを見た。
朝昼ごはんでたっぷり腹ごしらえをしてから、午後から現場実踏。
盛土工事の三和建設も、休日午後から出勤。
滞水対策の縦暗渠工事の狙いなど、土曜日らしくじっくり情報交換。
大正記念植林碑は、丹野社長が第一発見者とのこと。
森林組合も出勤してくれていたが、今日だけはご無礼した。
まず広葉樹の生育調査。
2015年植栽の広葉樹が根元の太り、伸びは予想以上。自立したか?
でも、防風垣を越え、まともに風に当たった時、生きてゆけるのか?
2014年植栽は施肥したため生育率は維持したが、
相変わらず地べたを這うような萌芽更新のまま。
土壌の違いの差が明確。
それとともに、病虫害の有無、お盆明け以降のボランティアの仕事や、
プロの動かし方について、内陸防風林含む38haの現状把握を行った。
消去法で考えてみた。
やらなくていい場所はどこか。
最優先でやるべき場所は分かっているので。
2014年植栽の最北西部分約2haだけは、プロとボランティアの分業の2度目の下刈を要する。
6月住友化学と同労組などに完璧に仕上げていただいていたが、やはり手強い。
下半期の最重点区域に格上げ。
2015年植栽地と比べ、植栽2年経った16haは病虫害らしきものはほぼ皆無。
巡視して凝視するたびにぐんぐん伸びているような気がする。秋伸びもするだろう。
「ここのこれだけは駆除する」というターゲットをすごく絞ることができた。
清々しました。事務所を出るとき星がきれいだった。
川ではウナギ狙いの夜釣りの竿が30本あまり。
もうすぐハゼ釣りの季節。
20,000歩以上歩いた。
東京に着いたら、マツのマの字も忘れて、ホントの休日にしよう。
大禮(大正)記念植樹碑 津波で流された先でようやく発見
7月28日、「大正記念植林碑」とうとう発見しました。
盛土工事の三和建設の現場監督の方に石碑がなくなったと伝えていたので、
探してくださっていて教えてくれました。
北釜の方たちや、市役所にも報告します。
やはり100mほど、広浦の水辺にまで流されていました。
あんなに大きくて重たい石碑が。
名取沿岸には、このプロジェクトにも大きく関連する4つの石碑があります。
・海嘯碑(明治三陸大津波の被害記録など。津波で閖上日和山の上から転落)
・大正記念植林碑(津波で流された後、所在不明だった)
・国土緑化碑(昭和28年下増田小学校の全国学校緑化コンクール第1位記念。
津波で100m流され倒伏していたのを確認したが、いまは所在不明)
…ブログ「全国学校緑化コンクール特選(全国第1位)」http://www.oisca.org/kaiganrin/blog/?p=13410
・愛林碑(昭和32年まで10年間の植林記念碑)
…ブログ「愛林碑とは」http://www.oisca.org/kaiganrin/blog/?p=2135
…ブログ「愛林碑が見つかった時」http://www.oisca.org/kaiganrin/blog/?p=2132
名取市海岸林再生の会の鈴木英二会長が公民館長の時に編纂した。
「ふるさと下増田物語」に下記のように記述されています。
大禮記念植樹
(即位の儀式を記念し植樹したことを記す)
大正四年乙卵十一月
現在の天皇が行幸し、即位の儀式を京都、大空のもとにおいて行われ
この祝いを真心から讃え歓ばない者はなく宮城懸名取郡下増田村長阿刀田義潮君と有志が
相謀って言うには、私たちの村は早くから自治模範の村とほめ讃えられ今がある。
まさにこの盛典を前にしてこれに答えるよい企画、永遠への事業がない。
天皇の恩恵をもし我々の子孫が知らないとしたら知らせるべきだ。
有志一同、謹んで話の内容を理解したいと言った。
そこで村議会を招集し、満場一致で協賛、すなわち、土地を選び定めることになり、
同村下増田字須賀に松の樹、三十万株を植えることになった。
即位記念儀式祝いに面積凡そ三十六町八反歩(36ha)、経費約千六百余円、
その植樹には老若男女相競い仕事に就いた。大正五年三月十一日に始まり、
其の十五日に終わり、その間、僅か五日間村民同心を一つにしての思いがこもっていた。
天皇の恩恵をすぐにこのようにかなえたのであろうか。
親しき友阿刀田君に請われ、私が其のことつまり松の樹がすべて翠となり、
盛んに茂る春夏秋冬変わらずその幹抜きんでて高くそびえるさま百尺に及び、
むなぎ(棟木)とはり(梁)の材としてその、固くて変わらないことに配慮すべき。
天皇恩恵に対してその祝いに今ここに君が松の樹を選んだことはそもそも有意義というべきである。
大正五年四月 仙台 民間人 今泉彪謹 撰書丹