11月19日のボランティアの日の数日前、名取市海岸林再生の会の櫻井副会長から電話。
「あのさー、うちの惠子が、ボランティアの皆さんにお礼を言いたいって。
ほんだから、19日朝から参加するからさー。ほんだから、まぁ俺も。
ユーイチローさんもだって」
ご本業の法人化を前に忙しく、畑仕事の疲れからカラダを休ませる日を、
ボランティアのために…
作業終了後、いつもの「終わりの会」のとき、再生の会を代表しての
櫻井さんの挨拶を聞いて、海岸林ビックチームは今年も一歩前進できたのかなと。

大トリでご挨拶されるご主人(一番右)

大トリでご挨拶されるご主人(一番右)


名取市民70,000人、寄附者は比較的多くても、今年プロジェクトで汗を流した市民は
わずか400人程度。1,000人に一人にもならない。
名取に限らず、もともと海沿いと山手との分断がある地域。
今はみんな海から離れてしまった。
工事真っ盛りで一般人が近寄れる雰囲気もない。
復興という言葉を聞き飽きている気持ちもよくわかる。
こちらもそういう地域で働いていて傷つくこともある。
でも、一年の締めくくりの日に「ありがとう」と言ってもらえたこと。
私にとって、大阪マラソンのメダルと同じような、最高のメダルです。
ボランティアの方との意見交換で耳を傾ける奥さん(一番右)

ボランティアの方との意見交換で耳を傾ける奥さん(一番右)

広報室の林です。

オイスカは、神奈川県真鶴町と協働で魚つき保安林の調査活動に取り組んでおり、
昨日、担当者からボランティア活動に誘われたので勉強も兼ねて参加してきました。

クロマツオタクを名乗り、休日に訪れた海岸林について“オタクの休日”として
ブログで報告している吉田に対抗し、オタクの足元にも及ばないながらも
“プチクロマツファン”として報告したいと思います。

***

まず真鶴ってどこ!?という方のためにご説明します。
私もだいたいの場所は頭ではわかっていたのですが、都内から
電車を乗り継いで出掛けて行って「遠い! ほぼ静岡じゃん!」と
思ってしまいました。真鶴町は、神奈川県と静岡県が接している湯河原町の
すぐお隣。だから本当にもうちょっと電車に乗れば静岡県なのです。

img_4149
それから、魚つき保安林と書きましたが、これもご紹介します。
林野庁は、ホームページで“保安林”についてこのように説明をしています。

保安林とは、水源の涵養、土砂の崩壊その他の災害の防備、生活環境の保全・形成等、
特定の公益目的を達成するため、農林水産大臣又は都道府県知事によって指定される森林です。

さらに、この保安林には17種類あり、その一つが魚つき保安林です。
これも林野庁のホームページの説明に頼りますが、魚つき保安林は、

水面に対する森林の陰影の投影、魚類等に対する養分の供給、
水質汚濁の防止等の作用により魚類の棲息と繁殖を助ける森林のこと

とあります。簡単にいうと漁場を豊かに保つための森のことです。

***

……ということで、私たちが名取で再生に取り組んでいる
防風や防砂、防潮のための海岸林とは存在の目的が違うのですが、
町民に愛され、立派なクロマツが育つ、観光資源としてもすばらしい森です。

1600年代に小田原藩によってクロマツが植えられたという話を聞きました。
(宮城県南部の海岸林造成も1600年代の初め頃、伊達政宗が着手したと伝わっています)

ここの魚つき保安林は、地域の人たちに愛され、“御林(おはやし)”と呼ばれています。
その歴史などが学べる施設があり、そこに2008年に伐採された
樹齢350年のクロマツの切り株が展示してありました。

img_4152

小さくて見えにくいと思いますが、一番左の札に1(年)と書かれており、
一番右が300(年)です。年輪ってすごい! いろんなことを教えてくれますね


img_4151

森は海に面した山の斜面にあり、クロマツが育った森に広葉樹が
自然に生えてきたり、人の手で植えたりしたと思われる混交林です。
30m以上の木がたくさん生い茂り、足元はたくさんの落ち葉でふかふか。

img_4155

こんな森でのボランティア活動は、調査活動でした。
「海岸林再生プロジェクト」で行っているモニタリング(生育調査)と同じです。
その詳細についてはまた明日以降お伝えします。

すてきなフライト<IBEX>

2016年12月4日( カテゴリー: 本部発 )

こんにちは、浅野です!
12月3日に今年最後(たぶん…)の宮城出張を終えて、愛知にやって来ました!
宮城の報告も愛知の報告もしなくてはいけないのですが、
今日はどうしてもブログでお伝えしたいことがあります!!
今回の出張はせっかく宮城から愛知に行くんだから。ということで、許可を得て
今年からボランティアに参加してくれているIBEXさんの飛行機で行くことにしました!
機内で席に座っていると乗務員さんに「浅野さんですか?」と声を掛けられ、
「はい…(なんか悪いことしたかなぁ?)」と考えていると、
「ボランティアに参加させてもらったものからです。」とポストカードを3枚渡されました。

素敵な3枚のポストカード

素敵な3枚のポストカード


そのうちの1枚に皆さんからのメッセージが!!
びっくりと感激で危うく涙が出そうになりました。
ボランティアの皆さんからの直筆コメントが!

ボランティアの皆さんからの直筆コメントが!


このメッセージのおかげでとても幸せな気分でフライトを過ごすことができました。
IBEXの皆さん!
素敵なフライトをありがとうございます!!
来年もボランティアへのご参加、お待ちしております!!!

ミャンマーでマツと遭遇!

2016年12月3日( カテゴリー: 本部発 )

広報室の林です。
ミャンマーに出張してきたことを先日お伝えしました。

到着した日、なんとミャンマーでもクロマツに出会いました。
アジア太平洋の国々でも葉が長く、やわらかい種類のマツを見ることは
これまでもよくありましたし、オイスカでも植えている国もあります。

これ、私にはクロマツに見えるのですが……。

cimg0263
ええ、本物ではなく絵なんですけど。

絵の左に描かれている木、クロマツに見えませんか?
気のせいでしょうか??

ホテルに飾ってあった絵にクロマツを見つけ
「ここでも!!」と、ちょっと嬉しい気持ちになったのです。

担当者情報交換会のご報告

2016年12月2日( カテゴリー: 本部発 )

昨日、プロジェクトを支援してくださっている企業・団体の
ご担当者の皆さんにお集まりいただき、来年度の事業計画や
ボランティアの受け入れ計画などについて説明をさせていただきました。

%e6%83%85%e5%a0%b1%e4%ba%a4%e6%8f%9b%e4%bc%9a
UAゼンセンのご厚意で会場をご提供いただきました。
ありがとうございました!

14社・団体から19名のご担当者にお集まりいただきました。

「海岸林再生プロジェクト」が始まる前から
海外の植林プロジェクトなどを長きにわたりご支援いただいている企業・団体さんもいれば、
「海岸林再生プロジェクト」を機にお付き合いがスタートしたところも。
あるいは今後支援を検討しているといった方も参加してくださいました。

会の中の参加者の皆さんの発言で印象に残ったこと。

「CSR活動の推進のためにはトップの考えが大切。
これからトップの意識改革を進めていく予定」

「“東北の力になりたい”という社員の声があった」

「多くのステークホルダーが関わっていることが素晴らしい」

「何よりも啓発活動が大切。多くの理解者を増やすことが求められている」

そして、懇親会の二次会の出来事。
会の中での発言をまさに体現していたM労働組合のMさんの姿が印象的でした。

お店に入ると、隣の席のお客さんから「どういったお仲間でしょうか」と
聞かれたMさん、一所懸命にプロジェクトの説明をず~~~~っとしてくださっていました。
こんなところでも理解者を増やそうとしてくださるMさん、ありがとうございました!

多くのステークホルダーが…という発言もありましたが、
ご支援くださっている企業・団体の皆さんが、プロジェクトを介して
大きなチームになっているのを感じ、とてもうれしく思いました。

過去にボランティアに参加した社員・組合員さんの声もお伺いすることができました。
まだまだ工夫・改善が必要な面も多くあることを感じました。

来年度に向けてまたしっかりと準備をしていきます。
ご参加くださった皆さん、どうもありがとうございました。
ご都合でご参加いただけなかった皆さんにも近日中に情報を共有させていただきます。

今後もよろしくお願いします。

この日の作業中、Aさんが大変な目に遭いました。
見てください、このズボン。

cimg0238
び~~~~~~~っしりと、くっつき虫(正しい名前は何ですか?)
がついています。茂みの中に入っていって、こんな状態になってしまったようです。

倉庫の中でみんなで割り箸に色を塗る作業をしていたのですが
Aさんは「私、これに専念します」と入り口付近でひたすら取り続けていました。

見えますか?土の上に落とされたたくさんのくっつき虫

見えますか?土の上に落とされたたくさんのくっつき虫

来年、倉庫の入り口に大量のくっつき虫が生えてくるかも……。
皆さん、ご注意くださいね。

ミャンマー出張と風邪

2016年11月30日( カテゴリー: 本部発 )

広報室の林です。

「海岸林再生プロジェクト」とは関係がないのですが、
11月20日から26日にかけてミャンマーに出張してきました。

出発前日は今年度最後のボランティアの日。

実に個人的な話で恐縮ですが……。
寒いのが苦手な私は出発前日に作業をして風邪をひいてしまったら大変だから、
できることなら作業をしないで済ませたいとずっと思っていました……10月末までは。
しかし、私の気持ちを変えたのは大阪マラソンのママさんランナー
Mさんがフルマラソンを走った翌日にミャンマーに出張すると聞き、
私なんてマラソン走るわけじゃないんだからいつも通りやらなくちゃと思ったのです。

それなのにヘタレな私は、現場に行ってもいないのに
11月の頭に風邪をひいてしまい、
なかなか治らず、仕方なく病院で薬をもらい、
医者からは「効き目が薄れるからお酒は飲まないように」と言われ、
できるだけ外出も控えつつ(私なりに)大人しく過ごしていました。

16日の横浜での活動報告会もどうしようかなぁと思いつつ
大好きな大槻さんも来られるし、懇親会は失礼したとしても
報告会だけは行こうと決め、出かけたところ、
やっぱり意志が弱いのですね、ちゃ~んと懇親会にも出てしまいました。

cimg0195

かんぱ~い!
手前のビールが私のグラスです

このような不摂生も原因してか、なかなか完治しない風邪。

そして、ボランティア当日。
寒いだけではなく雨まで降ってきた……。
何とか風邪を悪化させないようにと願いながらの作業。
みんなでカッパを着てモニタリング。
私は記録係なので、記録用紙が濡れぬよう傘をさして。
自分も濡れないよう気を付けながら。
cimg0233
先日も報告した通り、チームワークのよい仙台トヨペット
男子3名のおかげで大雨になる前に作業終了。
たいして濡れることなく事務所に戻り、
屋根のある場所での作業に取り掛かることができました。

午後の作業も早めに切り上げて、リピーターの皆さんとの
意見交換の場を設けました。小さな事務所に大勢が集まり、
しかも石油ストーブを焚いてあったかい!!

cimg0243
風邪が悪化しなかったのをいいことに、
この日の懇親会(忘年会)にもちゃっかり参加。
途中で失礼しましたが、家に着いたのは日付が変わるころ。

4つぐらいのグループに分かれて大盛り上がり。このテーブルには「名取市海岸林再生の会」メンバーとチーム草加、ニコン、アイベックスエアラインズ、個人で東京から参加してくれているIさん、そして一番左にいつのが私です

4つぐらいのグループに分かれて大盛り上がり。このテーブルには「名取市海岸林再生の会」メンバーとチーム草加、ニコン、アイベックスエアラインズ、個人で東京から参加してくれているIさん、そして一番左にいるのが私です

4時間ほどの睡眠時間。風邪も完治せず。
でも、飛行機でゆっくり寝られるし(フライトは8時間)、
向こうに行けば暖かいからと前向きな気持ちで出発!

予定のスケジュールを終え、無事に帰ってきました。
(報告はオイスカのスタッフブログに掲載中。
よろしければこちらもあわせてご覧ください)

不思議なものですね。
ミャンマーにいる間には少しも出なかった風邪の症状が
帰国した途端、喉に鼻に現れました。
向こうでは私を気遣って風邪が大人しくしてくれていたのか、
日本の寒さにまた風邪がぶり返してきたのか。

これからは忘年会シーズン。
またまた不摂生も続きます。
しばらくこの風邪と仲良く付き合っていくしかないのかも。

皆さんも風邪&飲みすぎにご注意ください!

年に1・2度は県内・県外の復旧工事全体の進捗を見に行きます。
少し前、福島県庁の森林整備課長さんの熱いプレゼンを聞く機会があり、
相馬市松川浦まで足を延ばして見に行きたいと思っていました。
アドバイザーの小林省太さんも、「行くなら僕も」と言ってくれたので、
名取市民の大槻さんも誘って3人で。
持ち物は、国有林などの図面と、相馬市・新地町・山元町~名取市までの復興工事全体計画図。
福島県のプレゼン資料や海岸林再生ガイドラインも。
松川浦は2011年8月以来、3回目。
まさに工事真っ盛り。防潮堤と海岸林が同時進行で進む。
海岸林植栽盛土工事の近くで、公共工事の植栽もガンガン行われている。
2時間近く何度も何度も車を乗り降りし、たくさん歩いた。
公共工事にあたっている現場代理人の方ともじっくり情報交換できた。
職人さんたちも好意的で、別れ際に笑顔で手を振ってくれたり(笑)
福島県は、震災前の林帯幅が狭かったという反省に基づき、
平均200m幅、総面積を200haから3倍の600ha、10,000本/haという計画が本格的に進む。

相馬市松川浦

相馬市松川浦

相馬市松川浦

相馬市松川浦


新地町の釣師浜漁港、12月に再開するJR常磐線「坂元駅」の新しい駅舎も見ました。
常磐線がつながるというのもとても明るく、大きな出来事だと思います。
山元町・岩沼市の海岸林では、緑の防潮堤の存在も見てきたが、海岸林の公共工事では
「12月26日までに7ha、35,000本植える」と川崎森林組合の現場代理人の方から聞いた。
こういう人たちとは長話はしないが、すごく短い時間で思い切り情報交換できる。
どこの職人さんたちも仕事は過酷だ。ああいうの見ると、俺も負けずに頑張るぞ!と思いますね。
宮城県山元町

宮城県山元町


今日は県を跨ぎ、各市町を総覧的に見て、大まかに比較する実踏を目的にしたが、
様々な違いや気付きがあった。また、同行いただいたお二人の視点や会話があったおかげで
一人で見るのとまったく違った。
とにかく、怒涛のように仕事が進められている。
ただ、それにしても苗の質が様々。排水対策や仕事の手順の課題も見かけた。
帰京後、東京大学名誉教授の太田猛彦先生に電話して情報交換。
「一律にすべてが素晴らしい出来なんてことはないよね。仕上がりが悪い個所が
出てくるだろうね。限られた条件で人がやることなんだし。後に続く人が先輩のした仕事を
フォローするしかないんだよね」と。
小林さんも所見をブログで書いてくれると思います。
珍しく今日は写真をたくさん撮っていた大槻さんは、
「今日は勉強になった。ボランティアリピーターの視察研修やろうよ!」と。
来春、やりましょう!

11月24日、JICAによる海外6ヵ国政府職員の森林等生態系を活用した防災・減災
(ECO-DRR)研修を現場で受け入れました。
概略は、オイスカスタッフブログに。
対する我々は、5年間、かれこれ30回ぐらい来てもらっている二人。
フィリピン人職員のグラゼンさんと、元フォーリンプレスセンター職員で
ボランティアの鈴木昭さん。なんだか、私はかなり楽させていただいた。
海外対応できる人が二人もいるなんて、ありがたい話だ。とても誇らしく思いました。
(まだ他にもいます。プロの清藤先生や、本部海岸林女子全員)
dsc_0033%e3%80%80%e3%81%aa%e3%81%a8%e3%82%8a-9
佐々木統括が少しおかしい。「吉田がテキトーな説明していないか監視してやる」
とか言って、来てくれることになった。
オイスカフィリピンのサイクロン復旧、海岸林造林にあたる現地の方への研修以来、
海外の方にも思い切り説明してくれるようになった(笑)ほとんどノリノリ。
「おい、吉田。これからもっとプロも呼べ」。
今回改めて思いましたが、日本の治山、森林保全は世界に誇れる技術がある。
オイスカは特に海外で、住民を巻き込む手法が優れている。
技術者だけでは仕事ができず、コーディネーターだけでも仕事はできない。
企業で言えば、製造と営業のようにぶつかりながら「組む」ことが大事だ。
名取で言えば、「佐々木イズム」のキモを理解する人を増やすことで、
国内外でもっと役に立てる。今日も「技術者であり、経営者であれ」という熱弁でした。
dsc_0033%e3%80%80%e3%81%aa%e3%81%a8%e3%82%8a-2
マラウイ政府:「NGOはたくさんあるが成果が悪い。システマティックさ、
コストパフォーマンスに感心した。」
マケドニア政府:「種苗法という法律はわが国にはない。火事がないことが羨ましい。
オイスカの組織に関心を持った。HPをもっとよく見てみたい」
マレーシア政府:「政府はNGOにお金を出しているだけ。種苗法の保護システムに
関心がある。我が国に種苗のライセンスはない。針葉樹だけ対象というのは驚いた。
フィリピン政府:「コミュニティを巻き込む手法に関心があった。帰国したら
オイスカのプロジェクトを訪問したい。我が国はただ植えるだけ。だからコストが安い」
ミャンマー政府:「他の人と同じ」
パプアニューギニア政府:「前の人と同じ」(笑)
森林総研坂本先生:「このプロジェクトは私が推薦させていただいた。ココには苗畑がある。
最初から管理計画もあり、地元の雇用もあり、再生を長期的かつトータルで考えている。
今後の海岸林は本数調整伐が重要になるが、そこまで頭に置いている。
何十年先か、再びみなさんが見に来た時、ここは立派な森になっていると思う。
各国の皆さんは、私が申し上げたかったこと以上に、プロジェクトの社会的なつながり
という事まで、ここで学んでくれたようだ。」
先生からの熱いエールに応えられるように頑張ります。
dsc_0033%e3%80%80%e3%81%aa%e3%81%a8%e3%82%8a-10

地震その後

2016年11月27日( カテゴリー: 現場レポート )

11月22日、6時の地震で、7時には津波が来始めた。
私は東京の自宅。朝、オイスカミャンマー農林業研修センター開設20周年式典に
参加して現地に行っている、名取市海岸林再生の会会長のご子息で、三英駐車場専務と
連絡を取り合い、いざという時はライトメールで連絡を取り合うことを確認。
海に最も近い会社だ。
引率で現地に行っている林広報室長などにメールで第1報を送信。
以降はNHKの報道などを注視した。
8時には注意報が津波警報に変わった。
専務からはこれから社員を避難させるという情報を確認。
JR中央線で外回り先に直行する車内、携帯で状況を確認していると、
10時前には警報が解除され、安心した。車内で携帯を見ている人の画面は、多くがゲーム。
空港も再開に向けて動き出し、コチラにも状況が見えた。
必死の対応となっているだろう。ANAやIBEX社員の顔が浮かんだ。

津波の痕跡。仙台市若林区荒浜にて

津波の痕跡。仙台市若林区荒浜にて


夕方落ち着いた頃に、各方面に状況を聞いてみた。
「空港は避難する人で相当ピリピリした。会社は昼から通常業務に戻った」と鈴木専務。
「心配してくれてありがとう。また連絡します」とパシフィックの鈴木社長からメール。
「漁港に浸水被害はない」と市役所。閖上の3haのクロマツも大丈夫だろう。
「海岸林の被害はない。目下、山崩れ等がないか調査中」と県庁。
「逃げなかったんだ。あのぐらいじゃ来ないから。庭の工事を業者とやっていた」と言う人も。
警報は相当なっていたが、各自いつでも避難できる体制を取りつつ、敢えて逃げなかった人は多い。
経験からいい意味で学習している。再生の会事務局も昼から通常勤務。
翌日現地入りした。
報道などでは、避難などの不備は報じられていない。
「学習効果がある」というコメントが目立った。
私たちも来年度は、リピーター研修として「避難訓練」をやりたいと思っている。
当プロジェクトは端から端まで距離がある。仕事している場所によって逃げる場所が違う。
新しい建物も建つし、工事で道も変わる。大型バスと自家用車では入れる道も違う。
その他、実戦型救急講習や、宮城県南部の海岸林造成地視察研修も。
24日朝も地震で起きた。

2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  
月別アーカイブ

ページトップへ