オイスカ本部総務部のハルハルです!9月15日~16日、宮城に出張してきました。
4年ぶりの名取市海岸林再生プロジェクトの現場。4年前は、育苗場で生育中の苗木、翌年度(2014年)から
開催する植栽予定地の視察を行う海岸林現場視察ツアー。名取市の育苗場から現場をひたすら歩いた記憶。
植栽の様子、クロマツの生育・管理状況は、ブログでこまめにチェックしていたけど、植栽後現場に行くのは
今回初めて。前日の夜のブログに、吉田部長から翌日の活動予告が上がる。2班に分かれて活動するとの事。
馬車馬のごとく働く覚悟を決める。
9月16日(土)の海岸林再生プロジェクトボランティア活動、天候は曇りで雨もパラつき、気温21度と涼しささえ感じる中、無心でツルマメ抜き。初めはツルマメの見分けもままならず、さらに地上のツル部分だけを取り、根の部分を残してしまい、海岸林再生プロジェクトチームの林広報室長のスパルタ指導が……涙
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指導のおかげで、ツルマメの根の取り残しにも瞬時に反応できるまでに。ツルマメをきれいに処理できた時のやったった感、充実感は、普段なかなか味わえない。未体験の方は、是非ともボランティア活動でご体験を。癖になる体験をお約束します!
最初に植栽された場所のクロマツの中には、3メートルを超すほど順調に成長したものも。ただ、水捌けの悪い土壌に植栽されたものは、4年経過しても50cmくらいしか成長していないものがあり、生育環境の大切さを実際に現場で目の当たりに。
また現場の活動が普段事務所内で仕事する経理では知り会うことのない多くの方々により支られている事を知ることができ、貴重な経験でした。
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ここで1つ、お知らせがあります。
11月26日(日)に行われる大阪マラソンで海岸林再生プロジェクト支援のためにチャリティランナーとして走ります。
普段事務所内での業務が中心でなかなか現場での活動に出向く機会がないので、現場の活動を何かしらの形で支えられればと思い、今回エントリーを決めました。エントリーし、海岸林支援への思いはあるものの、海岸林の現場には、4年前、まだ植林が始まる前に1度行っただけでしたので、今回ボランティアの日の活動に参加し、ツルマメと格闘してみて海岸林支援への思いをほんの少しは行動に移せたかなと。更なる行動として初マラソンで不安はありますが、チャリティランナーとして海岸林再生プロジェクトのためにできるだけ多くの支援を集めたいと思いますので、皆さまの暖かいご支援を宜しくお願いします。
ファンドレイザー名: ハルハル
ファンドレイジング名: 海岸林再生プロジェクト、少しでも支援できればと。
https://japangiving.jp//fundraisings/33505

描かれた海岸林

2017年9月27日( カテゴリー: 本部発 )

広報室の林です。
先日、思いがけず浜松に出かける用事ができたので、市内にある実家に泊まり、
翌日大好きな場所に行ってきました。
それは浜松市天竜区にある秋野不矩美術館
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女性画家・秋野不矩(ふく)さんは天竜区出身。私の2歳上の姉が、同区内にある高等学校に勤務していた際、学校に秋野不矩さんの絵が飾ってあったそうで、姉からその話を聞いて地元にこんな画家さんがいたことを初めて知りました。
山の上にある美術館は土壁の建物で、とてもこじんまりとしています。不矩さんが描いたインドの自然や風景、人々の生活などの絵がとてもなじむような気がしていて大好きなのです。
今回は浜松市が政令指定都市移行10周年記念ということで、浜松市美術館が所蔵している作品を展示する企画展でした。
 
今回私が気になったのは、不矩さんの絵ではなく、こちらの絵。
    ↓
matsu_yamamoto
チケットに使用されている山本芳翠(1850-1906)の四季屏風のうち春を描いたもの。
小さくて分からないかと思いますが……。
海に川が流れ込むその左右の海岸(少し砂丘のようになっているようです)に
しっかりとマツが育っているのが分かります。その手前にはきれいに手入れされた畑と
小さな家屋が描かれています。何よりも目を引いたのが、一番手前に描かれたマツ。
これまで多くの海岸で見てきたように、マツが砂に埋もれているのです。
1800年後半から1900年前半ぐらいに描かれた物でしょうか。
これがどこなのかは分かりませんが、やっぱり日本の海岸にはこうして生活を守る
ための海岸林が存在していたのだなぁと思いながらじっくり眺めてしまいました。
以前、本部の鈴木も広重の絵に描かれたマツのことを紹介していました。
やっぱりプロジェクトに関わっているとついついマツに目が行ってしまうのですね。
クロマツオタク予備軍です。

 

9月に入り、下半期は①活動報告会開催、②寄附金募集チラシ配布の
2点に力を入れることを、東京本部海岸林チーム定期会議で確認しました。
ホームページのトップ「インフォメーション」に
今後の行事など、はみ出すぐらい、掲載したいです。常に。
http://www.oisca.org/kaiganrin/
まだ、あと少し書き切れていません。
11月25日は、大阪での活動報告会(詳細まもなく公開)
11月26日の、大阪マラソン、62名のチャリティランナー紹介
下半期は、様々なオファーが突然飛んでくるのが常ですが、
活動報告会をもう少し各地で開催できたら。
第2四半期後半になってしまうかもしれません。
(*復興庁関連の民間助成金で遠方でも開催支援いただいています)
首都圏での開催回数も、もっと増やしたいのですが、
われら少人数では手が回らないのが悩みです。努力が足らず・・・
昨年、草加市社協が開催協力してくださったようなパターンも増やしたいのですが。

冷夏で農業の心配をしましたが、騒ぐ様子はなく、なんとか平年並みの模様(育苗場横の水田にて)

冷夏で農業の心配をしましたが、騒ぐ様子はなく、なんとか平年並みの模様(育苗場横の水田にて)


いま、宮城県内にオイスカの会員がかつてないほど急増しています。7年前比で倍増。
県内会員や寄付者の方にターゲットを絞り、視察会のご案内を届けたら、
申し込みが立て続けに。この感触だとバス1台では間に合わない?
(前向きに考える単細胞的な癖あり)
また、寄附金募集チラシの配布は、できるだけ早く、遅くとも年末までに、
最低2万6千部配る目標です。(1万部はすでに予定あり)
土曜日は仙台空港で200部配り、今日は、宮城の新聞社から30部依頼を受けました。
たとえ数部単位であっても、我々にとってはありがたいご依頼。
配れば1になるかもしれない。配らなければゼロかもしれない。
配布数が寄附額に比例するのは、データ上間違いないです。
目下、造林面積50ha。想定以上の草との闘いが続き、支出はピーク。頑張らねば。
下半期に入ると、事業計画・予算編成の季節にもなります。
こちらは世間並みですが、毎年11月下旬には決めてしまいます。
すでに粗方の想定はできています。
6月中旬からの「空中断根(発根促進)」のため、地面との間に籠を置き、根を土から意図的に離す工程は来月半ばで終わり。次は「根降ろし」の作業が控えている(育苗場にて)

6月中旬からの「空中断根(発根促進)」のため、地面との間に籠を置き、根を土から意図的に離す工程は来月半ばで終わり。次は「根降ろし」の作業が控えている(育苗場にて)


事務が増える季節ですが、追いかけられる事務ではなく、攻める事務で。
明日からまた3泊、197往復目の宮城。
事情通の地元の人が布団を寄附くださったようです。

11月26日の大阪マラソンにオイスカのチャリティランナーとして参加することを決め、
トレーニングをしています。9月16日、宮城県名取市の海岸林再生のボランティアの日には、
集まってくださった多くの方から貴重なご寄付をいただきました。
責任の重さがズシリときましたが、大きな励みになりました。本当にありがとうございます。

一緒に走る東京本部の佐藤君

一緒に走る東京本部の佐藤君(左)と


62歳にして今回がはじめてのマラソンなのですが、実は2000年、大阪に勤務していた45歳の時に
マラソンに挑戦しようとしたことがあります。東京からの新幹線の車内に新大阪に近づいたことを
知らせるアナウンスが流れ出すころ、列車は神崎川という細い川を渡ります。
新幹線は新大阪を過ぎるとまた同じ川を渡るのですが、この川の新幹線ガード2か所の間、約10キロが
練習のコースでした。川岸の遊歩道に200メートルごとに標識が立っていて便利だからです。ところが、
春先から始めた練習が夏になるとできなくなりました。
走り始めて7キロほどになると膝が猛烈に痛くなり走れなくなってしまうのです。しばらく休んで走っても同じでした。
7キロ走ると膝が痛くなる……というわけで挑戦は断念しました。
その後は膝が痛くなるのが怖くて走るのもやめていましたが、時間に余裕もでき、今度こそ、という気持ちで
走り始めてみると膝も痛みません。リベンジができそうな気になってきました。
そもそも、私には「マラソンを走ったことのある人」になりたいという夢があります。
なんでもいいのですが、自分は「~をしたことがない人」より「~をしたことのある人」になりたいタイプです。
マラソンを走ると、人生の中に別の景色が見えるかもしれないとも思います。その夢がかなうかもしれない、
しかも応援してくれる人がいる、というのはとてもうれしいことです。
あと2ヵ月、「無理は禁物」を肝に銘じて準備をします。

震災から6年半が経った9月16日ボランティアの日。
また今回も100名以上集まってくださいました。
名取駅の写真展をご覧いただいたのか? ご近所から自転車で来た方も。
終日ツルマメ抜き取り。
今年6月から今日までの1,250人はこれ一筋。
「彼岸まで」を合言葉にプロもボランティアも頑張ってきましたが、それも大詰め。
ツルマメの花は終わり、小さな実が付き始めました。
この時期のツルマメは巨大化。
1本の根から半径1m。鎌は使わず素手で抜きます。
一つ処理すると見違えるほど、マツが救われるので、ビフォーアフターに感嘆の声。
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「今日は2ha終われば十分かな?」
終わってみれば、4.6ha(クロマツ23,460本)、
ちょうど東京ドーム全敷地面積分を完了。とんでもないスピード。
総仕上げの時期ですから、対象地は斑状で広範囲。
今日はよく歩いていただきました。私の歩数計も10,000歩以上。
朝から、「今日の場所はハチは必ずいます!」と明言しました。
(植えてから2年の場所にはいませんが)
フタモンアシナガバチという種類です。スズメバチはまだいません。
刺される前に11ヵ所もボランティアが発見し、駆除。お見事。
指導側もですが、ボランティアも腕をあげています。
リピーターが指導側の指示をよく聞いて、いい動きをするからでしょう。
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今日も無事に終わってよかった。
【帰京後・・・】
地元のMさんからメール。
「台風による強風も、防風垣などに被害なし」
(去年8月末に、竜巻で170基飛ばされました)
我がことと思ってくださる方が今年も増えて本当にありがたいです。

倉庫と防風ネット解体

2017年9月20日( カテゴリー: 現場レポート )

9月20日、再生の会は11人出勤。
私は宮城県支部亀井文之会長との面会のため珍しくスーツ。
「手伝ってくれんの。ありがとね」と峰男さん。
昨日から旧事務所の防風垣撤去と倉庫解体が始まったそうだ。
自分たちでできることはやって、仕上げは業者さんにという算段。
近いうちに、新事務所の南隣に倉庫が建ち、防風ネットが張られます。
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すべて、2012年3月、前田建設工業㈱から寄贈された資材。
初の播種を控え、圃場立ち上げ、再生の会が産声を上げた1週間後のことです。
防風ネット設置は社員さんと一緒に、積雪の中、2日かけたことも休憩中の話題に。
確かにあの作業は、ボランティア作業としては指折り面白かった。
普段は設計したり、指揮する社員さんたちだから、自分ですることには
まったく慣れてなく、難渋していることにすごく好感を持てました。
2年生クロマツ苗の「空中断根」も間もなく終わり。
10月初旬には「根下ろし」となります。
籠の上に置いて地面から離し、苦しい思いをさせながら細根発達を
促進する時期を終え、地面に戻す作業です。
もう忘年会の話も出ています。
「事務所でとんちゃん(ホルモン焼き)やっか??」
再生の会は冬支度が始まります。
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現場で見つけたモノ

2017年9月19日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。
今年は昨年まで見なかったものを現場で見かけるようになりました。
写真がなくて申し訳ないのですが、防風柵のところにビーチボールが
転がっていたり、浮輪が落ちていたり……。海に遊びに来る人が多かったのでしょうか。
防潮堤を超えて風に飛ばされてきたのかもしれません。
(遊泳禁止エリアなので、実際はもっと遠くの海水浴場から飛ばされてきたのかも)
そして先日防風柵の中で見つけたのはこれ。
ウルトラマン
なんだかよく分からないと思うので拡大してみました。
ウルトラマン拡大分かりますか??
だいぶ赤い色がはげてしまっていますがウルトラマンです!
いつからここにいるのでしょうか。
これも風で飛ばされてきたのか、自分で飛んできたのか??
本当にこれがウルトラマンなのかどうかも分からないくらい興味がなかったので、確かめるべくネットで調べてみると、ウルトラマンってたくさんいるのですね。写真で見ると、これはウルトラマン80じゃないかと思うのですが……。詳しい方がいらしたら教えてください。
 
まさかウルトラマンについてネットで調べることになるとは思いませんでした。

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ツルマメと格闘中の皆さんに指導員の佐々木勝義さんが声をかけ、呼び集めました。写真のクロマツが茶色く枯れてしまったのは、ツルマメに長く巻き付かれていたことが原因なのだそう。

ある参加者が「ツルマメが巻き付いていると、風て倒れるをの防いでくれたりするような、プラスの効果はないのですか」と質問していましたが、これを見て、太陽を好むマツにとって、ツルマメに巻き付かれることがどれだけストレスかがよく分かったようでした。
勝義さんが「こうならないように皆さんに作業をしてもらっているのです」とこのマツを前に放った言葉に、一同納得。幸い全体が枯れているわけではないから、このマツもまた元気になるだろうとの言葉にみんなほっとし、この作業はこうして一本一本クロマツを救出していく大事な作業なんだということがとてもよく理解できました。
 

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中央部分が枯れていました


 

ここで作業をしていたチームは、午後になって佐々木さんから
その仕事ぶりを褒められるのですが、
このクロマツの姿を見たことも大きかったかもしれません。
たいへんだけど、チクチクされるけど、放っておいたら枯れてしまう。
だからツルマメと闘うのだという気持ちにさせてくれたクロマツでした。

 

広報室の林です。

いつもボランティアさんたちの服装や持ち物にある工夫に関心するのですが、
これはまた体への負担を軽減する便利なものだなぁと感じたのでご紹介します。

これ、わかりますか??
この男性、小さなイスに座ってツルマメと格闘しています。

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こんな感じのイス。
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こうして腰にぶら下げておくのだそう。
しかも100円ショップで購入されたのだとか。
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これがあるのとないのとでは腰への負担が違うでしょうね~。
長時間しゃがむのが大変だという方にお勧めです!

集合

今回もたくさんの方にご参加いただきました!

前回同様、天候が心配されていましたが、たいした雨にも降られることなく
曇り空の下、少々強めの涼しい風が吹く中、作業がはかどりました。
午前中は内陸防風林チームと海岸林チームに分かれの作業となりましたが、
内容は同じ。“いつもの”ツルマメの抜き取り作業です。
これまでは今年の植栽地での作業が多かったのですが、
今回は少し大きくなったクロマツをツルマメから救出する作業です。

↓ 男性の背丈と同じくらいのクロマツの下の方がツルマメでぐるぐる巻きになっていました。
                             ↓ チクチクされながら、ツルマメを外し、根っこを引き抜きます。
                                              ↓ こんなに大量のツルマメが!
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広い広い植栽地の中に、ところどころこのようにツルマメ群生地帯があるのです。

リピーターの方々でもなかなか根っこまでしっかり引き抜くのが難しく、
スタッフHから、リピーターの証である腕章を「没収ですね」と厳しく言い放たれる人も……。

午後には皆さん熟練し、かなりツルマメに打撃を与えられた感じがしました。

佐々木勝義さんからその仕事ぶりを褒められた「ツルマメ駆除隊」の皆さん
(中には午前中Hから腕章を没収されかけた2名も……)

500

いつも「自分はいけないけど、遠方から来られる皆さんに
いい思い出と共に帰っていただけたら」と差し入れをご用意くださる
ニコンプレシジョンの社長さんから今回もたくさんのおからクッキーが!
受け取ってすぐに食べる方もいれば、職場へのお土産に持ち帰る方もいらっしゃいました。
いつもありがとうございます!!
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昨年に続き、県内から親子で参加してくださったAさん。
作業中もお昼休みもずっと仲良し。終わりの会で、吉田に指名されたお二人は「そっくり~」(立ち姿もそっくり!)との声を受けながら感想を語ってくださいました。
息子さんは、高校3年生だけどと、前置きをしながら「息抜きにと参加した。社会勉強になった」と受験勉強では学べないものを感じ取ってくれたようでした。
来年、大学生になってまたお父さんと一緒に参加してもらいたいです!

ニコン
 
久しぶりの参加となったニコンのHさん。参加者の皆さんがレベルアップしていることに驚いたようで、そのことをお話しくださいました。
実際、緑の腕章をつけたリピーターの皆さん(10回以上参加の方。ほぼスタッフと同じ動きができます)をはじめ、白の腕章(3回以上参加の皆さん)の方がたくさんいてくださることで、全体の作業の質が向上していることを感じているので、Hさんの感想を聞き、うれしく感じました。
 
 
 

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いつも最後に募金をお手伝いくださる仙台トヨペットの皆さんはめずらしくお休み(行事があるとのことでした。残念!)。
ということで、今回はかわいい新入社員の女子ではなく、2人のおじさんが募金に立ちました。
実はこの2人、11月の大阪マラソンにチャレンジするランナー。初の42.195キロに挑みます。そこで皆さんに募金を呼びかける場を設けさせてもらいました。
集まった4万円を超える募金は、20,866円ずつに分け、ジャパンギビングを通じ、それぞれ入金しています。
 
Kさん https://japangiving.jp//fundraisings/33288
Sさん https://japangiving.jp//fundraisings/33505
 
ご参加くださった皆さん、募金にご協力くださった皆さん、ありがとうございました。

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