こんにちは、浅野です。
先日のブログにリピーターの方に石灰まきをしていただいたと書きました。
なぜ、石灰をまかなくてはいけないのか…を説明する前にこの写真。

人が立っていないので、分かりづらいかもしれませんがどちらも2014年に植えたマツです。
左の写真は5m以上になって隣同士のマツがぶつかっているのに対し、右側の写真は1m程度にしかなっておらず、スカスカです。

この2か所の違いは土にあります。ご存じの方も多いと思いますが、盛土をするのに色々な場所から土を持ってきているので土壌環境が全く違うのです。

小さいマツのエリアはpHが3.5とかなり酸性で、その影響で成長が悪いのではないかということで、石灰をまくことになりました。(石灰は強いアルカリ性のため、土壌の酸性を中和させるのに絶大な効果があります)

ボランティアの受入れ前に佐々木統括からまき方やまく量をご指導いただきました。

農業などで肥料まきをしたことならすんなりできるのだと思いますが、初めての人たちはコツをつかむまで一苦労。統括から一か所にまきすぎないこと・まき残しがないようにすることを徹底するよう指導を受けました。

ボランティアの日当日は超リピーターの方々(もはやスタッフレベル)に石灰まきを担当していただきました。

おかげ様で予定していたエリアの石灰まきは完了。石灰がしっかりと効くといいのですが…。
事前にお知らせしていなかったため、黒い服できたリピーターさんたちは服が真っ白になってしまいました。すみません…。

今後も成長の悪い所については、pHを測りながら石灰まきをすることになりますのでリピーターの皆さん、よろしくお願いいたします!

クズ&アシと闘う 豊田推協

2023年7月4日( カテゴリー: 現場レポート )

6月26日、27日の2日間、愛知県からオイスカ豊田推進協議会の皆さんがボランティアに来てくださいました。


コロナ禍で活動できなかった時期もありますが、恒例の活動とあって、リピーターさんも多く、皆さんクロマツの成長に驚いていました。

26日はもちろんクズ刈り。前々日のボランティアの日の活動時に刈り残したものは、マツの上のほうにまで伸びているクズの葉っぱを見ればわかります。刈ってあるものは葉っぱがしおれていますが、まだ根がついているものは、葉っぱが元気に青々としています。そこを狙ってクズを刈り取ります。


自宅の畑でも普段から作業をしているという男性は、防風柵の中に入り刈り取っていきます。柵の外に根が伸びているケースもあるので、外側の女性とペアで声を掛け合いながら刈り残しのないよう丁寧に作業をしてくださいました。


クズをやっつけた後は、アシに覆われた植栽地へ移動。よく見ないとマツの苗がわからない状態。

しゃがんで作業をしている人の姿もアシに埋もれて見えなくなってしまうような場所。クロマツも苦しい思いをしていたことでしょう。

見事なツボ刈り(苗の周辺の草だけを刈る)でクロマツの姿も見えるようになりました。

翌日もアシ刈り。5月にタイから来た皆さんが補植をした場所。やはりここも水はけが問題で、アシが繁茂してしまうのです。

毎年来ていただいても「やる作業がない!」という状態はありません。いつもクズやアシとの格闘になりますが、これからも毎年応援に来てください!

どうもありがとうございました。

本部・啓発普及部の林です。

今回のボランティアにはちょっとめずらしい参加者3名がいました。

1968年にオイスカの研修生としてインドから来日したジャイトリさんは、
長年インドと日本の懸け橋となり、ビジネスマンとして活躍していましたが、現在は
アメリカに移り住んだ子どもさんたちの誘いもあり、アメリカで生活をしている78歳。

このジャイトリさんが「オイスカ精神を孫たちにも学ばせたい」と約1ヵ月、2人の孫を
連れて来日し、オイスカの活動拠点がある静岡県や愛知県を訪れ、最後の研修地として
名取にもやってきたのです。

背の高い17歳のお孫君たち。大学生になると、今回のようなまとまった時間も取れないだろうからと、高校生の今が来日のチャンスと、おじいさんに連れられて来日したのだそう。

1人はシカゴ、1人はラスベガスに住んでいるというお孫君たち。普段はこんな作業をしないという2人でしたが、松の葉のチクチクをものともせず、松林の中に突入。最初はなかなかクズが見つけられませんでしたが、発見すると「あった、あった」と喜び、「こっちにたくさんある!」「そっちに根っこがつながってるから刈ってくれ!」などと2人で協力しながら楽しく作業をしてくれていました。

一方のジャイトリさん、最近脚の手術をしたとのことで、歩くのがちょっとつらそう。
バスの中で休んでいたらいいと何度もいったのですが、「孫たちが作業をしているのに、自分がさぼる
わけにはいかない」と、松林の中には入らないものの、現場に来て、彼らの様子を見守っていました。

お孫君たちが「バパ」とおじいちゃんに声をかけながら、フェンスを越えるときに2人で抱えてサポートしたり、防潮堤に上がるときに2人で支えていたりと、優しく手を貸している姿がほほえましかったです。


最後、「木を植えるのはもっと単純なことだと思っていたけど、こんなふうにずっと管理を続けていかなければならないということが分かった。そこに大勢のボランティアが関わっていることを知ることができ、今日は一緒に活動できてよかった」と感想を語ってくれました。
右の彼は、7年ほど前にも一度おじいちゃんにこの地に連れてきてもらっているのだそう。その時にはわからなかった海岸林の存在意義も理解できたよう。
これからはおじいちゃんに連れてきてもらわなくても、自分たちの力で日本に来て、「海岸林再生プロジェクト」のボランティアにも来てもらえたらいいなぁと勝手に期待しています。

タヌキ?

2023年6月27日( カテゴリー: いきもの, 現場レポート )

本部・啓発普及部の林です。
7月24日のボランティアの日の楽しい出来事をご紹介します。

下の写真は家族連れがサイクリングを楽しんでいるサイクルスポーツセンターのサイクリングロード。
真夏に突入する前、しかも梅雨の合間の晴れの土曜日とあってたいへんにぎわっていました。
私たちはそこを突っ切って、作業現場に向かいました。
※本来は人が歩いていい場所ではありません。

松林の中で作業をしている私たちの姿が見えない子どもたちは「お母さん、ここにリュックが置いてあるよ。忘れ物かなぁ」などと、サイクリングロード沿いのフェンスにかけてある荷物が気になる様子。

ある参加者は「鎌を持った人が急に茂みから出てきたら子どもたちは怖いだろうね」と。確かに。
その少し前、逆走していく女の子に「反対周りしたら危ないよ~」と声をかけたのに、私には見向きもせず必死で走っていったのは、鎌を持ったおじさんたちの姿におびえ、逃げていく様子だったのかもしれません……そして、声をかけた時の私も鎌を持っていたかも。驚かしていたらごめんなさい。


作業を終えた帰り、小さな男の子が自転車を降りて、草むらの中をのぞいていました。
「何かいる?」と聞いてみると「カナヘビ」と。吉田が写真で紹介しているのを見たことがあります。
彼は「トカゲみたいなのだよ」とカナヘビを知らないであろうおばさんに教えてくれました。
お礼に「この森の中には、キツネとかタヌキもすんでるんだよ!」と教えてあげると、ニッコリして
「タヌキは化けるからタヌキの姿では出てこないかもしれないね」と。そして自転車で走りだしたら
「あ!タヌキ!!」と。彼が指さした先には、防風柵にかけてあった浮き玉……確かに耳がある!


かわいいやり取りの後に登場したこの浮き玉もかわいくて、なんだかほっこり。この出来事をブログに載せようと写真を撮影していると、ボランティアリピーターの皆さんは、タヌキではなくカエルに見えるとのこと。別に私もタヌキに見えると言っている訳ではないのですが……。

そういえば、あの少年に「タヌキがいるよ」と教えてあげたくせに、私は生きた状態のタヌキに出会ったことがないことに気づきました(一度、作業道で死んでいるタヌキを埋葬したことがあります)。
キツネにはたびたび出会っているのですが。やっぱり男の子が言う通り、タヌキはいつも何かに化けていて、私たち人間の前には本当の姿を見せずにいるのかもしれません。

6/24 ボランティアの日レポート

2023年6月26日( カテゴリー: 現場レポート )

こんにちは、浅野です。
6/24(土)のボランティアの日には第一三共さんやJR連合さん、地元の方々など65名が参加してくれました!午前中は前日から来てくれているOGFSさん18名も参加で総勢83名での作業となりました。

この日の作業はもちろんクズの刈り取り…とリピーターの方には石灰まきをしてもらいました。(石灰まきについては別のブログで)

1ヵ月以上にわたりクズを取り続けているこのエリアを終わらすべく、ひたすらに突き進んでもらいました。
前のブログでもお伝えしていた通り、マツカレハがいるエリアなので殺虫剤を持っての作業。虫が苦手な方には相当嫌な現場だったのでは…と思います。(かくいう私も虫がすごく苦手です)

おかげ様でこのエリアはこの日で完了。5月中旬からスタートしたクズの刈り取りリレー、約200名が同じエリアでクズを取り続け、ほぼ完了しました!あとは点検しつつ、最後の仕上げをするだけ!これは6/26-27に来てくれるオイスカ豊田推進協議会の皆さんにお任せします・・・。

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!!
次は閖上のモンスター(クズ)を退治しに行きます!皆さん、ご協力よろしくお願いします!

SOMPO環境財団インターン生(宮城大学4年)の和泉です。
6月23日、初参加となるOGFS(フェデレーション・オブ・オリエンタルランドグループ・フレンドシップ・ソサエティー……つまり、オリエンタルランドグループの労働組合です)から18名の方々がボランティアにいらっしゃいました!

本日の作業は北釜の藤刈りから。昨日のメンバーに野本さんご夫妻が加わり、バス到着の1時間前から作業が始まりました。私も藤の相手をするのは久々で「そういえば藤ってこんなにデカかったっけなぁ……」と不意に感心してしまいます。最近は葛ばかりでしたからね。藤以外にもドクウツギや棘付きのバラが繁茂しており、中々に手強い作業でした。

バス到着後は作業内容の確認と恒例のKYを済ませ、手分けして藤刈り&法面の下草刈りへ。法面の藤を端から端まで辿ってみたり、鳥の巣(既に空っぽでした)を見つけたり、皆さんと新しい発見を楽しみながら汗を流すことができました!

その後、私含む常連チームは残る防風垣の解体、オリエンタルランド労働組合は広浦の葛刈りに分かれて作業しました。ちなみに防風垣の解体はわずか30分程度で終了。大槻さん・野本さんのプロ仕事は流石の一言でした。勉強になります。


オリエンタルランド労働組合は翌日の公募ボランティアにも参加します!
引き続きよろしくお願いします!

 吉田です。むかし高校の先生から「読書百遍」という言葉を教わりましたが、オイスカに入ってからは「現場百遍」と思っています。フィリピンのはげ山600haを森林に変えたロペスさんという先輩も、1日2回、毎日山に登ると言っていました。

 暑さに体を慣らすには絶好の夏日。例年通り、普段通らない経路を目一杯歩いて、集中的に今年の葛駆除の作戦を立てようと。ボランティアは北側半分、松島森林総合は南側半分というのが大まかな分担ですが、松島チームは例年通り林外法面は全域を担当します。

 害虫マツカレハの発生状況についての佐々木統括の見立てとしては「(密度は)薄い」。1本に30匹ぐらいいると枯れることもある。確かにいる場所は限定的。でも、2020年みたいにもう少し鳥に食べてほしいなあ。目が慣れてきて、ゆっくり歩きながらでも見つけられました。使いかけのアースジェットとキンチョールが3缶空に。ほんのちょっと軽くかけるだけでも、もんどりうって、数分のちに落下します。おそらく来月にはみんな蛾になっていなくなるんでしょうけど。

 去年頑張った場所がどうなっているか・・・いまのところ、やはり「激減」です。でも本当に伸びるのはこれからです。今年、プロチームは広大な場所を抱えます。ボランティアチームは、時期に遅れず好スタートを切りましたので、9月頃には「手伝いましょうか?」とプロに言えたらいいなあと。競争ではなく、励みにして今年も戦います。

 吉田です。今年の5月下旬はほとんど雨が降らず、6月になってからは、中旬まででは過去10年で上位の約100㎜が降りました。6月16日夜半から昼までに、まとまって44㎜程度だったので、排水の様子を見に行きました。

 名取市海岸林の北半分の広大な敷地は、震災後約2年半、名取市内のがれき全ての集積地と処分場になり、重機が走り回る場所でした。ですから、盛土の下は極めて固いことがわかっています。つまり、水が抜けにくいということです。森林総研による2018年の調査では、「土壌貫入計が折れそう」「50㎝以上下は掘れない」「穴を掘ると水が湧く」「グライ化(白い山砂が青くなっている)している」と専門家が話すのをその場で聞きました。元の地盤、つまり海砂が重機やダンプで「転圧」されたことによるあまりの硬さによって、この場所ではクロマツの根は深くは刺さらず、雨水の浸透も期待できないかもしれません。ですが、根が深くなくても、広く根を張ることができれば、津波にも耐えるレベルの強度があるという研究結果があります。「間伐」の大きな意義と期待です。

 上の写真は2013年4月10日の国連NGO課長のアブラモフ氏とともに、名取市海岸林の北側全体を占める規模の瓦礫処分場を、西松建設さんの案内していただいた時のものです。

 さらに2年さかのぼって震災後まで振り返ると、2011年5月25日に清藤城宏先生や松島森林総合の佐々木勝義代表や私などオイスカ調査団8名でここに行きました。あたり一面はクロマツの「倒伏」でした。間伐が一度もされていなかったため、「幹が細い」「根周りが小さかった」と清藤城宏先生が結論付けたことが、とても印象に残っています。

  上の写真は、2011年5月25日のオイスカ調査で撮影。名取市サイクルスポーツセンター周辺

 排水対策としてのボランティアによる溝切りは、名取市海岸林南部で2015年から本格的に始めました。「雨水の8割は林外に出したい。残る2割は、蒸発1割と浸透1割」と佐々木統括が何度も言っておりました。2016年には中央部から北での植栽が始まりましたが、滞水と排水先に困る場所ばかりでした。例えば、村井知事や佐々木前市長が植えた2016年植栽地の約4haは、溝切りした2年後からはっきりとした生長を見せていることが、その場のマツを見ればわかるので、いつも説明する場所です。この前の6月16日の44㎜の雨の直後は、排水口から音が聞こえるほど、滝のように流れ出ています。ここはボランティアによる排水溝修復と大幅増設により、国の工事で設けられた「排水口」も「排水先」を活かせるようになり、努力が実りました。

 サイクルセンター周辺は2018年に植栽しましたが、夏の大雨でクロマツの間をカモが泳いていました。田んぼの様でした。引いたように見えても歩くと泥濘があり、苔が生えている場所もある。「2週間水か引かないと枯れる」と統括が言います。ここだけは本当に枯れるかもしれないと思いました。

 そして大小様々な「溝切り」を4年越しで続け、最も多湿度が酷く、湿地に生える葦だらけの場所も、今年の春ようやく溝切りを終え、5月13日にタイの方たちに補植してもらうにまでなりました。サイクルセンター屋上から見ると、それがどこかすぐわかります。マツで鬱閉されて地面が見えなくなるまで葦は生えると思いますが。5月13日のタイの漁民の手による補植120本のその後は、2週間、1ヵ月が経ち、1本も枯れていません。活着率100%です。

 国も作業道を50㎝掘り下げて、道路兼用の遊水池を掘ってくれました。5月13日に完成した300mの排水溝を伝ってこの遊水池まで排水できれば、元の地盤の海砂がすぐ下。実際にこれまで遊水池が滞水したことはありません。

 2015年以降、溝切りを続けてきました。ボランティアによる前人未到の努力とも言えると思っています。まだ溝切りしたい場所はあるのですが、これから私たちが為すべきことは、葛との戦い、病虫害の防除など山ほどありますが、とにかく確実な間伐(本数調整伐)の実行です。根周りがしっかり広がっている、最強の海岸防災林に仕立てることだと思っています。与えられた条件のなかで、様々な方たちと一緒に、最大限の努力をして、最終的に後世の人にも愛される海岸林にしたいと思います。

 

 

 

 

宮城大学4年、ボランティアの和泉です。

この度私は、公益財団法人SOMPO環境財団が実施している「CSOラーニング制度」を活用し、オイスカ名取事務所のインターン生(名取では5人目と聞きました)として6月から8か月間活動させていただくこととなりました。今回は”インターン生”として初のブログ更新となります!そこで、改めて自己紹介と、今後の活動についてお話したいと思います。

■プロフィール
名前:和泉 壮汰(いずみ そうた)
出身:福島県郡山市(現在は仙台市泉区)
所属:宮城大学 事業構想学群 地域創生学類 地域科学コース4年
趣味:サイクリング
好きなもの/苦手なもの:アイス/お酒(サワーならいけます!)

■これまでの活動とインターン参加のきっかけ
私は昨年3月から約一年間、オイスカの「海岸林再生プロジェクト」のボランティアとして活動してきました。参加回数は20回ほどでしょうか。まだまだ勉強中ですが、段々と経験者としての役割を任せていただけるようになりました。そんな中、吉田さんからCSOラーニング制度を紹介していただきました。これまでボランティアで培った現場経験やスキルをフル活用できるだけでなく、インターン生として海岸林再生事業を管理・運営する立場の知見を、より間近で実践的に学ぶことができることに強く惹かれ、応募を決めました。

■インターン生としての主な活動内容
主にボランティア受け入れのサポートとブログ更新を行っています。サポートとは、事務所での事前準備や道具の管理、現場での指揮執りなど、吉田さんの補助的な役割を担っています。ブログ更新は、私が参加したボランティアのレポートを中心に、都度更新しています。また現在、海岸林リーダー1期生・2期生共同のイベントを計画しています。こちらはまた別の機会にお伝えできればと思います。

■卒業研究について
CSOラーニング制度とは別の話になりますが、自身の卒業研究として名取市海岸林をフィールドにしていきたいと考えています。テーマは「名取市民の海岸林に関する意識調査」です名取市にとって海岸林は、潮風や飛砂、時には津波といった脅威から内陸部を守る防災機能を果たしたり、沿岸地域の美しい白砂青松の景観を形成する上でなくてはならない存在です。そして、海岸林を将来的に持続可能な形で維持・管理していくためには、海岸林と共生関係を築いてきた地域住民との協働が必要となります。しかし、海岸林の重要性を知り、協働による海岸林の保全活動に意識を向ける人は、ごく一部に留まっています。本研究を通して、名取市民の海岸林に対する認知度や関心、管理のあり方、ボランティア活動への意識など種々の観点から切り込み、定量的なデータを踏まえた名取市海岸林の現状を記録として残していきたいと考えています。まだ詰め切れていないところではありますが、今後は研究の進捗についてもブログを通してお伝えできればと思います。

■今後の抱負
参加者にプロジェクトや海岸林について自信を持って話せるくらい、現場について詳しくなりたいです。これからインターンと研究で海岸林漬けの生活になりますが、気を引き締めて一つ一つ真剣にやっていきたいです。8か月間よろしくお願いします!!!

吉田より:彼が来てくれるようになって1年。その初日から自転車で2時間かけて来ている「タフな男」です。アンテナが高く、行動力に秀でていると思います。名取の現場は様々な調査フィールドですが、社会学からの研究は彼が初めてで、非常に貴重な記録となるはずです。同じような研究は富山県の入善海岸しか見たことがありません。当然、東日本大震災被災海岸林では誰もやっていないでしょう。10年後、20年後、誰かが追跡調査するとすれば、さらに価値が上がると思います。おそらく、ボロボロの深刻な結果が出ると思いますが、バイアスを排除した現実を知りたいと思います。私にできるバックアップをしたいと思います。

苗木の出荷

2023年6月17日( カテゴリー: 現場レポート )

 吉田です。6月16日は佐々木統括の代役で、種苗組合北海道・東北地区の視察研修30名への説明役も。大雨だったので現場に行かず、これまでの視察対応ではじめて事務所だけで対応。

 16・17日は再生の会の方たちの苗木出荷の準備でした。長い時間一緒だったわけじゃないんですが、まず、相変わらず元気で楽しそうで(笑)。休憩時間にミヤギテレビ「Oh!バンデス」で放送された25分の上映会したり。

 17日に亘理町の植え直しの現場に2,000本出荷するとのことで。苗木はこういう外部の要望のために、焼却処分などせずに大事に育てています。他地区の様子を自分の目で・・・とも思ったのですが、どうも助っ人は不要そうだったので、オタクの休日は、存分に現場を歩いて、繫茂状況を図面に落とし、この夏の葛刈りの作戦を考えることにしました。

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