2018年植栽地のうち、多湿区域3.81ha(全長600m)の改善が進んでいます。
吉田です。この4年ボランティアに来ていただいた約4,000人の多くには、名取市海岸林最北部の市サイクルスポーツセンターの近くでスコップを持ち、「溝切り」にも取り組んでいただきました。(完成は2020年10月なので、大半の方は、コロナ禍で宮城に来れず、建物の存在を見ていないと思います)
ここでは、植えたばかりのマツが根腐れを起こさぬよう、出来るだけ急ぎつつ、2018年の植栽直後からコツコツと「応急処置」を進めてきました。全長600m×平均幅63.5mを南から順々に。そして6月11日、とうとう端まで辿り着きました。私にとっては完全に記念日。コロナ禍の2020年、2021年は年間ボランティア人数が270人前後と従来の80%減となり、ずいぶん時間がかかりましたが、これまで頑張ってくださった皆様に、あらためて御礼とご報告申し上げます。大小の溝の総延長はとても調べられていませんが、数千mです。
今年も3月から、マツとマツとの間のM/Sサイズ溝、つるはしを使って排水口を15ヵ所ほど作る仕事、防風柵(幅2m・高1.6m/基)を300mほど6人~8人掛かりで持ち上げて外し、常に雨水でぬかるむLLサイズ溝を修復する仕事などを続けてきました。そのゾーンは盛土が沈下?して凹地のようになっていて、溝を掘ると水が染み出てきます。苔も湿地性植物も生え、クロマツの成長が悪い箇所の一つです。50㎝掘るとグライ化して水色になった山砂の下に、スコップでは掘れない固いものも出てきます。
「6月下旬からは、溝切りの手を止め、ツルマメ・葛対策に移らねばならないけど、また、終わらないかな・・・」と思っていました。ですが6月11日、今年も男子ばかり(笑)、野武士的に働く化学総連の皆さんが、一気に折り返し点まで詰めてしまいました。無理だろうと思っていたのですが。自分たちで休憩を切り上げてしまうノリの方も多数いて。わたしら、まったく煽ってないんですけど。
これから秋までは草との戦いに専念しますが、秋以降は、これまで急いだ分、より丁寧に改善を進めていきたいと思っています。そういう場所は、植栽現場全体に斑状に点在しています。まだまだ溝切りは終わりません。