完全に鬱閉した場所でモニタリング

2019年11月30日( カテゴリー: 現場レポート )

11月16日、今年最後のボランティアの日に来てくださった皆さんは、昼食調理チーム以外に6班に別れて調査開始。現場を覚えてもらう意味を込めて、図面を一人一人に配布。

まずは、図面とドローン動画を見て、植栽地全体を大まか把握。

まずは、図面とドローン動画を見て、植栽地全体を大まか把握。


そのうち1班は、鉈(なた)持参の松島森林総合の佐々木さん含め8名。他班の倍の人数。完全に鬱閉してジャングルのような調査地2ヵ所だけ担当。(他班は4ヵ所ずつ)名取1・2区。海岸林5㎞の中央部。上から見ても地面は見えず、草刈りは2年前から卒業。
我々は歩き慣れてますが、地べたから枝が茂り、目の高さにも枝が。目をケガしないようゴーグル持参が良し。枝をかき分け、かき分け。佐々木さんが、幹から30㎝以上離した位置で、枝をバッサバッサ、鉈で伐り落として前に進む。鉈は使い慣れた人でないと×。本当に危ない。(伐った枝先も鋭くて危ないですが)建設会社のMさん、県庁森林整備課のHさん、野鳥専門家のMさんなど・・・猛者が後に続く。①8m測れる測棹を使って樹高を、②地面付近の根元径を、③地面から120㎝の位置で胸高直径を計測し、野帳マンに大きな声で伝えます。全員が大きな声で、はっきり言うことが重要。
上からも見て、いい掛け声をかけないと正しく測れない。

上からも見て、いい掛け声をかけないと正しく測れない。


苦労しているように見えない。初顔合わせなはずだが・・・やる気のある人ばかりだからね。

苦労しているように見えない。初顔合わせなはずだが・・・やる気のある人ばかりだからね。


サウジアラビアから帰任早々、モニタリング調査に加わってくれた、住友化学労組元書記長の山崎さんは「5年ぶりに見るクロマツの成長には、目を見張るものがあり、松林の中に分け入りながら、(松葉のチクチクもあってか)涙が流れてきました。このクロマツの成長と共に、地元の皆様のお気持ちや心の傷が少しでも快方に向かっておられることを願うばかりです」と感想をメールしてくださりました。津波のあと、労働組合として一番乗りで支援を決めてくださった担当者で、私が覚えている限り、この場所で2回は草刈りしています。
さすがリピーター。すごくスムーズでした!それでも1調査地8人がかり、50本の計測に1時間かかりました。本数調整伐に向けた本格的な調査地は、1か所で100本計測が必要と考えています。木とともに、我々もボランティアの皆さんとともに腕を上げていきたいと思います。
今回の調査結果は、遅くとも1月中旬にはHPで公開します。
2014年5月。あの頃はこんなに小さかったのに(笑)

2014年5月。あの頃はこんなに小さかったのに(笑)


 

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