解体 ~市内最後の仮設住宅も、育苗場の防風ネットも~

2019年10月27日( カテゴリー: 現場レポート )

2011年6月から2019年3月まで使われた、美田園第一仮設住宅の解体が始まっています。
市内・近隣では、最後に残った仮設住宅と理解しています。
部材は丁寧に解体され、可能な限りリサイクルしているように見えました。DSCN0378
DSCN0375
今年は2012年2月に耕起を開始し、名取市海岸に35万本のクロマツ苗を出荷した
育苗場も、この12月末で返還予定。いま、防風ネット用の単管パイプを解体中。
育苗場の支柱がなくなると、残るは第一育苗場の看板とトイレだけ。
「(海沿いの重塩害ゾーンなので)錆がすごく、KURE-550使っても、なかなか外せない」
「ボルトが錆びてるので、途中で折れることもある」
「(普段にない姿勢で難儀な仕事するから)腰が痛い・・・」と再生の会の皆さん。

今日は男性二人、女性二人が出勤。

今日は男性二人、女性二人が出勤。


旧事務所入口から空港方面、育苗場跡地を望む。

旧事務所入口から空港方面、育苗場跡地を望む。


今年5月まで、ここにたくさんの苗木がありました

今年5月まで、ここにたくさんの苗木がありました


この看板の役目もまもなく終了

この看板の役目もまもなく終了


この防風ネットは、2012年の3月2・3日、積もった雪の中、再生の会とともに
前田建設社員30名がボランティア活動で、資機材一切も同社の協力で設置しました。
ボランティアとしては、記録的にエキサイティングな作業でした。
約2ヵ月後、育苗場のお披露目式に来てくださった小原社長の第一声、
陣頭指揮した秋山課長を横に、一目見て・・・
「曲がってる!!」
これも忘れられない一言。
私にとって、この8年半の名ゼリフの一つです。
「10年後は解体して更地にする」と社員さんに説明しながら作業しましたが、
とうとうこの日が来ました。解体した部材で使えるものは、
いまの事務所でも引き続き使っています。
来年は津波から10年目。国の復興支援事業も終わりです。

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