見えないようでも確かにあった「ツルマメ」と「縁」

2018年6月18日( カテゴリー: 現場レポート )

こんにちは、国際協力ボランティアの倉本です。ようやく海岸林ブログ2回目です。
先日土曜日、海岸林再生の現場から東京に戻ってまいりました。当初は名取滞在中に頻繁にブログを更新するつもりだったのですが、滞在が終了してからの更新となってしまい、反省しております…
 
反省しつつ早速本題に入ります。
タイトルにつけている「ツルマメ」と「縁」。7日から16日までのはじめての名取滞在で特に印象に残ったものの一つ(二つ?)です。
まず一つ「ツルマメ」について。今回の日程の中では、8・9日、15・16日とボランティアさんの受入がありました。その中で行われる作業は、常にツルマメ草の抜き取りと溝切り!です。ハードな印象のある溝切りに対し、ツルマメ草の抜き取りは一見簡単そう…?
でも、それがやってみるととても難しい作業です。他にあまり雑草の生えていないところは良いのですが、シロツメクサや三つ葉など沢山雑草のあるところでは見つけることすら難しい。ここには無いかな?と油断していても、実際は沢山あったりします。ボランティアさんの受入があったどの日程でも、初めて参加される方はとても苦労しながら草をかき分け作業されていました。

シロツメクサや三つ葉に紛れるツルマメ草

シロツメクサや三つ葉に紛れるツルマメ草


そんな中、16日のある初参加のボランティアさんが突然「(ツルマメが)見えるようになってきた!」と嬉しそうに仰っているのが聞こえました。よく伺うと、しゃがんで探すよりも、立って地面と距離をとって探す方が見つけやすいとのこと。
その他、ツルマメ草の特徴と合わせて、皆さんがどこで見分けているのかを色々伺ってみると、以下のようなポイントがあることが分かりました。
①葉の色が、他の雑草より少し薄い
②茎部分に逆毛がある、茎が少し茶褐色っぽくなっているところがある
③根に根粒菌がついている
④地面と距離をとってみると、長い茎が細く伸びて浮いて見える
(ここまで見えるようになるためには、ツルマメの形をよく覚えている必要がある)
⑤一本見つけたら周りにかたまって生えていることが多い
…等々。ツルマメの成長の度合いによって特徴も変わってくるかもしれませんが、初めて参加される方が、早く沢山の雑草の中からツルマメが「見える」ようになるために、こうした情報の共有は大事だなあと思いつつ、私もツルマメ上級者になるために皆さんと情報交換しながら取り組みました。
ツルマメに巻かれかけた危機的マツ

ツルマメに巻かれかけた危機的マツ


 
ボランティアの方に救われた危機的だったマツ

ボランティアの方に救われた危機的だったマツ


そしてもう一つ、「縁」について。今回の名取滞在の中で、現場で日々海岸林再生に取り組まれている方々、ボランティアに来られた方々、オイスカの活動を知ってサポートしてくださる地域の方等いろいろな出会いがありました。(ボランティアに参加された方で、偶然にも私と出身高校が同じ大先輩がいらっしゃったり、もっとびっくりする “再会”もあったりしました。)その中で、この海岸林再生の取り組みを通じて様々な方が関係しあい、自ら縁を作り出し、協力の輪を広げていった、その過程をお聞きし、また実感する機会が多くありました。私自身も、つい数か月前は宮城県と遠く離れた地元で、海岸林の事をよく知らずに過ごしていたことを思うと、今回の短い滞在の間の色々な出会いもすごい縁の巡りあわせだと感じます。
現在再生中の海岸林は、まだ防風や防潮、飛塩・飛砂防止等といった、本来の機能を果たすまでに時間と手間のかかる段階にありますが、かつて松林が沢山の方々の思い出や、縁の地であったように、今の現場もすでにそんな場所になりつつあるのではないかなと思いました。東京に戻った今、次に現場に向かうのが今から楽しみです。

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