「川上と川下の選択では、必ず川上を取れ」

2016年2月26日( カテゴリー: 本部発 )

この言葉は、どのプロジェクトを進める上でも、「座標軸」であり、「自分への戒め」でもあります。
「貴方は企業に飲み込まれている」と10年前の女性の上司から指導された後、
さらにこの言葉で薫陶を受けたと思っています。
15年前、オイスカタイ総局の女性事務局長も同じスタンスで仕事をしていました。
そもそも、「川上と川下」というのは、木材生産・林業でもよく使われる言葉です。
「川上」が山主、伐採従事者、製材所、「川下」は工務店や販売会社、消費者と言えます。
社会で例えれば、生産者と消費者。プロジェクトで言えば、現場と支援者。
昨日のブログでは、支援者によるビッグチームのことに触れましたが、
そのビッグチームの要望と、現場の意向を調整し続けた5年であり、今後も同じだと思います。
新しい方との出会いは、ほぼ全てここから始まり、その後も決して終わりません。
「迷ったら川上を取る」のが、このプロジェクトの基本姿勢であり、
それ自体が啓発普及、強いてはプロジェクト広報とも言えます。
川上である事業規模の大きな現場で結果を出すことが何より最優先。
そのことで、川下の感動や、オーナーシップの醸成を図ることが肝要と考えます。
海岸林プロジェクトの場合、一方的に川下に譲歩を求めるのではなく、
川上側である名取や宮城の人たちに、川下側である支援者の事を想ってもらうことは、非常に重要なファクターです。
相互理解促進こそ広報啓発。間に立つのがオイスカ。
字面では、極めて当たり前と思うでしょう。
しかし、現実の場では、つい自分が出てしまうものです。簡単じゃないです。
「お前はどこ向いて仕事をしているんだ」と統括から厳しく指摘されることも未だにあります。
もっとも、大原則は不動としても、確信犯的に、塀の上を歩くぐらいでないと
コーディネーターはできないとも思ってます。

林野庁東北の本丸です

林野庁東北の本丸です。瀬戸局長、大貫次長、飯塚部長、木村課長に定例の近況報告ができました

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