全長2kmあまりの内陸防風林を、更に植えることになりました
2016年2月21日( カテゴリー: 現場レポート )
2月に入り「蔵王おろし」が連日吹きすさびます。
これが来ると春は近いなあと、緊張する想いがします。
名取事務所は怖いぐらい揺れるし、どこからともなく砂埃が入ってきます。
海岸林沿いのビニールハウス団地では、乾風の中、防風ネット設置工事が続いています。
やっぱり、風よけが無いわけにはいかないんですね。震災前は防風林があったのです。
今年はハウス団地に、当プロジェクトの苗を寄贈して、地元農家が植栽から下刈りなど
管理して、また新たに内陸防風林を再生することになりそうです。
全長2km近く。長いです。幅が細いのでだいたい1ha強でしょうか。
幅が狭い分、ツバキの種を直播して、低い位置の防風効果を補う計画です。
図面・面積は今週あたり役所から入手できるでしょう。
「市有林」ですが、保安林にはかかっていないようです。
農家は忙しくなってきました。
作付面積は震災前の3分の2ぐらいに迫ってきており、
平成27年度の下増田地区全体の農産物共販実績も同様です。
来年はもっと作付が広がるのが楽しみです。
その忙しい中で「1haだけでも自分たち地元農家の手で管理まで全て」というのは、
さすが大人と思いました。言い出しっぺは、もちろん再生の会メンバーです。
再生の会だから、先駆的だから、言うのだと思います。
【名取市海岸林再生面積の変遷】
2014年2月 県有林・市有林 89.98ha (海岸林)
2014年2月 国有林 2.91ha (海岸林)
2015年4月 共有林 1.82ha(内陸防風林-空港北側7列等)
2016年4月 市有林 約1.80ha (内陸防風林-ハウス団地東側全長2km)
2016年度現在 約 96ha
*まだ増える可能性もあります。