本部・啓発普及部の林です。
10月22日~27日、オイスカの会員さんたちと共に、
「ウズベキスタンスタディーツアー」で、沙漠緑化プロジェクトの植林を体験してきました!
北海道、宮城、富山、静岡、愛知、四国の各支部から会員さんたちが参加。総勢30名の
メンバーの中には、我らがスーパーボランティア大槻さんの姿もありました!
今回のツアーは成田と中部(セントレア)から韓国の仁川で集合し、そこからタシケントに
向かうことになっており、私は成田から、大槻さんはセントレアからの参加となりました。
80代が8人もいるグループでしたが、皆さんさすが、お若い!
中でも大槻さんの身のこなしは皆さん知っての通り。いつも先頭を歩いていました。
ウズベキスタンの仙台四郎的存在!?
ナヴォイ劇場前の噴水で
そして、何にでも関心を持って、説明は常に一番前で聞く!
こちらの現場はウズベキスタンの中にあるカラカルパクスタン自治共和国。
かつて世界第4位の大きさを誇っていたアラル海が干上がり、沙漠になってしまった現場には、
海(といっても実際は湖。ウズベキスタンは世界に2つしかない二重内陸国のひとつです)に残された
船を集めて展示する「船の墓場」があります。ここにある博物館で現地の帽子を買った大槻さんは
自分の帽子をガイドのイスカンダルさんにかぶせ、タシケントまでずっとこのスタイル。
大槻さんを知るスタッフはみんな
口をそろえて「やんちゃ」と。
そして、今回の目的の沙漠での植林。カラカルパクスタン農業大学の学生と
日本人ボランティアとで3人1組になって植えていきます。大槻さんのパートナーは
宮城から一緒に行った、「名取市海岸林再生の会」の鈴木英二会長。
学生が穴をあけ、鈴木会長が苗木を穴に入れ、大槻さんが植えていく。
時に学生を「早く!」とあおりながら(笑)ほかのチームよりどんどん先に進んでいきます。
プロジェクトのボランティアでの様子と全く同じ!!!
ちなみに、今回植えた苗はサクサウールという沙漠でも育つ木です。
クロマツ同様乾燥には強いものの、保水効果を期待し、根にポリマーを付けて植えました。
大槻さんが若いのは、尽きない好奇心なのだと思います。
バスは一番前に座り、いろんなことを見てガイドさんの話に耳を傾けます。
長時間の移動に疲れて寝てしまう人が続出する中、大槻さんは一睡もしませんでした。
日本からの支援の意味です!!
見覚えのあるステッカーが!!
現地のプロジェクト責任者である冨樫さんは、大槻さんをサツマイモの専門家として
現地に招聘したいと以前から切望しています。今回の訪問はそのための下見。
(だと、私は勝手に考えていますが、そういうことでいいですよね、大槻さん!!)。
沙漠化したアラル海の周辺の土地も右上の写真のように荒廃しており、農業などできる環境
ではありません。こうした土地で食糧が生産できるようになれば世界の食糧問題の解決の一助になると冨樫は考えていて、その一つとしてサツマイモに注目しているのです。
「海岸林再生プロジェクト」で植えたのは100ha=5㎞×200m。
これでも十分広いのですが、ウズベキスタンで取り組む緑化面積として
オイスカが目標に掲げているのはは40,000ha! 400倍!!!
でも実際には緑化が必要なのは560万haというとてつもない面積で、
オイスカは政府が取り組むこの緑化にさまざまな形で貢献する予定です。
ボランティアに参加される皆さん、ぜひ大槻さんにウズベキスタンの感想など聞いてみてください!
私は、大槻さんがあのカラカルパクスタンの帽子をかぶってきてくれることを期待しています。
大槻さん、スタディーツアーご参加ありがとうございました!! これからもよろしくお願いします。