「地球沸騰」でも、あの笑顔を見習って
吉田です。国連のグテーレス事務総長が、「地球温暖化の時代は終わり、いまは地球沸騰の時代」と危機感を世界に発信しました。
先週末は、いくらなんでもこの暑さはないと感じ、思い切って作業を短縮しました。(28日(金):34.4度・平均風速2.3m/s、29日(土):35.1度・平均風速2.2m/s)週末の進捗状況や諸々を佐々木統括に報告したところ、「事務総長はいいこと言ったな!ま、吉田、うまいことやれよ。安全最優先でな」と。
今年のボランティア受け持ちゾーンは、名取市海岸林の北半分です。なかでも主戦場と位置付けているのは、閖上のサイクルスポーツセンター周辺。とくに主戦場と位置付けているのは海岸林最北端3.2haです。その周囲の林縁3辺は港湾工事の土砂に混じった葛の種子を発生源に、毎年完全に葛に覆われます。そこからクロマツ林内に侵入し約1ha~最大1.5haが、ひどい状態になっています。6月上旬、すでにクロマツは見えませんでした。
5月19日~ボランティアによる葛・藤・竹・ニセアカシア刈りを開始、6月15日~名取市海岸林再生の会と松島森林総合は今年は混成チームを組み、100ha全体の「林縁」葛薬剤枯殺を開始、7月12日~宮城中央森林組合による下刈開始。
ボランティアは、6月:253人が「広浦沿い繁茂地1ha」を毛虫を殺しながら。7月:213人が「最北端繁茂地のうち約0.5ha」をフタモンアシナガバチに5人が刺されながら、完了させました。だれも熱中症にならず、なんとか無事に。
「地球沸騰」の時代の作業は、安全重視を一層気をつけねばなりません。少しでも風を得られるよう工夫します。その日の風向きに応じて、風通しの良い場所を選ぶすべもあります。風量によって午前午後の作業の軽重を決めることも出来ます。葛刈りの作業道と思って枝払いした進入路からは、薄っすら風が入ってくることがわかりました。「風が入ってくる方向に顔を向けて作業すると多少の涼を感じる」と、もっと言った方がいい。
7月29日に参加した東京海上の皆さんは、とくにリーダーの方、事務局の若い方たちは、酷暑の朝からずっと「笑顔」でした。公募ボランティアに参加した鹿島建設の方たちや、林久美子課長らとあの笑顔について振り返って考えて、あらためて思いました。こんなに暑いときに来てくれている一人一人に、私自身が「笑顔」で、一期一会の気持ちを忘れず過ごすことも、全員を無事帰すことに繋がると。あの笑顔を見習おうと心底思いました。