視察ツアー2日目。佐賀県唐津市にある虹ノ松原へ。
「玄界灘松原マップ」の紹介では、「日本三大松原の一つ。樹齢数百年を超える老木から幼木まで約100万本の松が育ちます」とあります。看板に書かれた説明では、214haの広さとのこと。ちなみに名取の海岸林は100haに約37万本を植えました。
私たちが育てている海岸林では、一番古い木でも2012年に種をまいて育てた苗木を2014年に海岸に植えたもの。まだ10歳ほどの木ですから、虹ノ松原に育つ大きなマツに「迫力を感じた」との感想も。

活動の集合場所に到着すると、唐津南高校の生徒さんたちが集まっていました。
彼らはクラブ活動で虹ノ松原を守る取り組みに力を入れているメンバーたち。日ごろからさまざまな活動に取り組んでいる彼らですが、この日の作業は年に1度しかできない「除伐」ということで、「初めて体験する」と話す生徒さんたちも多数。宮城の海岸リーダーももちろんみんな初めての体験です。
※除伐の目的や方法などはまたあらためてご報告します

今日は佐賀森林管理署と虹ノ松原の管理団体であるNPO法人唐津環境防災推進機構(KANNE)の皆さんにお世話になります。
海岸林リーダーの4名は、唐津南高校の生徒さんとペアを組んで現場へ。佐賀森林管理署のスタッフの皆さんの指導の下、初めて使うのこぎりと格闘しながら、1本ずつ伐採していきます。

作業の合間には、宮城の海岸林リーダーが唐津南高校の生徒さんに活動について聞き取りをする場面も。メンバーであるK君は、「虹ノ松原のすぐそばにある小学校に通っていたから子どものころから慣れ親しんだ場所。最初は人数合わせのために参加したけれど、楽しくて続けている。卒業してからも松原の保全活動を続けたい」と話してくれ、松葉を活用した商品開発などについても詳しく話してくれました。宮城の海岸林のこれからを考えるのに、大きなヒントをもらったようです。

この日のお昼は、吉田の強い希望が叶い、「唐津バーガー」を食べることに。お店は松原の中にある“バス”。飲食スペースはなく、松原の中で食べることになります。防風林の中とはいえ、海からの冷たい風が吹いてくる11月に、終日屋外での活動をするのは体への負担も大きく、お昼は近くのレストランでゆっくり座りながら、温かいものを食べるべきだろうと考え、その予定にしていたのですが、なんとこの日は、作業をしていると暑いぐらいの陽気。KANNEの藤田さんも「こんなに風がなくて穏やかだと、防風林としての役割の重要性を感じてもらえないのではないか」と心配するほどでした。
みんなでマツの木の下で車座になり、唐津バーガーを頬張りながら藤田さんのお話を聞く「青空教室」となりました!

藤田さんに松葉サイダーをごちそうしていただきました!

唐津バーガーも松葉サイダーも、売り上げの一部が松原保全のために寄付される仕組みなのだそう。
腹ごしらえ後の活動は、また次のブログでご紹介します。

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