草との闘い ~あらためて基本方針を~

2022年6月23日( カテゴリー: 現場レポート )

 松島森林総合、宮城中央森林組合も、下刈、除伐、葛・葦・藤・篠竹・ニセアカシア対策に動き出します。「ボランティアはプロの動きを補完する」という原則で仕事をしています。「ここはボランティアで頼む!」という箇所で仕事します。

 「オイスカ=ツルマメ」というイメージを持たれるぐらい、2014年以来、広大な面積でツルマメ、ツルマメ・・・を相手にしてきましたが、もう局所的になってきました。また、駆逐できなくても、背丈が大きく上回った2014年~2017年植栽地(約50ha)では、「相手にする必要がない」存在です。残るは、2018年~2020年植栽地にごく一部、斑状にあるのみです。まもなく卒業です。

 これからボランティアに期待されるのは、葛を筆頭に、葦・藤です。名取では、プロ・ボランティアともに、とくに「藤」を見逃しがちです。コロナ禍の2年で、所々で見るようになりました。撮った藤の写真を見つけられなかったので、現場で説明します。

 葛は、東北の海岸防災林再生地のすべてで、猛烈に繁茂しています。もう、プロ任せでは対処できません。これまで私も、プロと同じ方法の、刈った切り口のみに除草剤原液を1滴程度たらし、自分で目印をつけた場所を、後日見に行っていますが、うまくいく場合もあれば、いかない場合もあります。また、薬を使わず、ボランティアで完全駆逐出来た場所も多々あります。中途半端な仕事がダメなのはもちろんですが、仕事した後の天気にもよるという話も聞きます。

 「一度出てきたら駆逐に7年」「夏には日に1m伸びる」などと言われてしまう葛です。「ボランティアで刈った後、再度出てくるものを、プロにとどめを刺してもらう」という考え方、つまり2段階方式で臨もうと、佐々木統括と話しています。あらためて、仕事し終えた場所の現場管理を、プロにしっかり伝達します。

 6月3日の巡視でこの状態。今年は葛の出足が早いと感じています。今年もプロとボランティアで最善を尽くしたいと思います。

 

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