吉田さんの講演を聞いて(仙台日経懇話会での90分)
オイスカ名取インターン生の畑です!
6月24日に行われた、仙台日経懇話会での吉田さんの講演を聴講してきました。
この講演は、国際NGOであるオイスカがなぜ名取の防災林再生に携わる事になったのか、その海岸林再生プロジェクトはどのように第一次計画を走り抜けたのか、そして今後どの様な活動が必要とされていくのかという、とても濃い内容の90分間でした。
講演を通して、自分が強く感じた事が3つありました。
1つ目は向上心から来る確かな知識と経験
2つ目は人と人の繋がりを重んじる事による輪の広がり
3つ目は地元、その地域に住む人たちの事を第一に考えること。
海岸林を再生したいという気持ちがあっても知識や経験がなければ行動を起こす事はできない。オイスカの方々は、海外でのマングローブ植林の経験や、日本国内に存在する防災林の視察や勉強をしており、目標を達成するための確かな行動を起こしていました。
海岸林再生プロジェクトでは、2020年までに数多くのボランティアを受け入れています。その中にはリピーターの方々が多くいらっしゃいます。これは吉田さんがみせる繋がりを重んじる姿勢、ボランティアの方にしっかりと向き合う姿勢が理解されている証だなと感じました。
そして、このプロジェクトは塩害や災害から守るための海岸林を復活させようとするものです。既に地元のことを考えていることがわかりますが、更に言えるのは、地域住民の方の雇用創出、そして何故そこに海岸林があるのかをしっかりと伝承していく役割をも担っているのです。この様に地域を第一に考えることで、地元の方々の理解も得られ、更に活動の輪を広げることができるのです。
長くなりましたが、90分に及ぶ吉田さんの講演から私は、とても大きな熱量を感じ、また過去から未来へと繋げていこうという気持ちを感じ、そのオイスカでインターンができるありがたみを感じました!
【吉田より】
日本経済新聞仙台支局のご配慮で、若い畑君にも特別に機会をいただいたことにも感謝しております。
このようなチャンスは極めて稀です。失敗したら、90分も聞いてくださる方にも申し訳ないし、期待してくださった支局長さんや小林省太さんの顔に泥を塗るようなもの。しくじったら、2度はないという気持ちで準備を重ねました。
オイスカがやるべきことは海岸林だけではありません。今回は、どうして震災後のあの日にプロジェクト発案に至ったのか、自分の親父のこと、多くの人から何をご指導いただいたのかを通じてオイスカを紹介してから、プロジェクトのこれまでとこれから、そして、日本における森林など生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)技術、オイスカの世界での次期10年計画構想の一端を加え、プレゼンPPTを完全にバージョンアップしました。無事乗り切ることができて、正直に言ってホットしました。