国ボラレポート③
国ボラの山崎です。
今回は、海岸林再生プロジェクトチームでのOJTについて記載します!
一言でいうと「熱い想いを持ったチーム」でした。吉田部長の「熱さ」を陰で優しく支える鈴木さんの「優しさ」。そこに加わる「温和なスパイス」グラゼンさん。それを取り囲む周りの雰囲気。全てが、バランス良く統率されたチームだと感じます。本当に雰囲気の良いチームです!
OJTの内容は、「保安林の看板案を考える」、「オイスカの各支部へ送るスクラップ集の作成」でした。
多くの海岸林は、森林法に規定される「保安林」として指定されています。「保安」の文字通り、安全に保つための林です。密集した海岸林は、飛砂・高潮からの防備、防風・防霧などの機能もある、とても有能な林なんです。
そんな海岸林の再生とは…?
それは、東日本大震災による津波の影響で、以前植えられていた海岸林が根こそぎ流されてしまったことから始まります。これまでの国際協力で培ってきたオイスカの知恵と経験を活かし、地元住民を巻き込んだ海岸林の再生プロジェクトを立ち上げました。
まさに、このプロジェクトの発起人が、熱いオトコ吉田部長です。
それから、10年、今では立派な海岸林が再生しています!しかし、これで終わりではない、まだまだ最強の海岸林を目指して日々活動を続けています。
そんな保安林の看板案を作成する。少し荷が重すぎやしないかとも思いながら、第三者の目線から案を考えました。
ちなみに海岸林はクロマツを採用しています。なぜだか分かりますか?
クロマツの葉の構造が防風効果を持ち、また、耐塩性、耐乾性、深根性、耐貧栄養土壌性、耐酸性など、多くの有能な性質を持っているからなんです!
スクラップ集の作成。これは、地道な作業です。海岸林のことが書かれている新聞記事をまとめ、各支部に発送します。海岸林での活動を各支部、寄付者に報告するためですね。オイスカの活動は寄付金で成り立っているので、活動の説明責任を果たすのは当たり前です。
スクラップ集をまとめていて分かったこと。それは、地域版、全国版、専門版など幅広い媒体で海岸林再生プロジェクトの活動が継続的に新聞掲載されていたことです。長い年月をかけて築き上げた記者との厚い信頼関係の賜物ですね。
そこで、ふと「ソーシャルキャピタル」という単語を思い出しました。プロジェクトに関わる人々との、信頼・規範・ネットワークの重要性が大事だということですが、大学では、途上国の開発事例で学びました。しかし、日本にも良い事例がありましたね!大学生たちにも教えてあげたい!
熱い情熱と共に、今も元気に走り回る!吉田部長。そんなこんなで、あっという間にOJTは過ぎ去っていきました。笑
バックナンバー一覧
・国ボラレポート①<自己紹介>
・国ボラレポート②<最初の1週間、啓発普及部でのOJT開始>