こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
マメにブログを書こうと思うのですが、それがなかなか難しくて(-“-)
3月初め頃のある日、吉田さんが突然
「ボウチュウカンアリ」と・・・・???
浅野さんと顔を合わせてぽかーん
また変な事を言い出した(-_-;)
年度末で忙しいけれど、浅野さんが異動してしまうことだし、
Eco-DRR的に知恵の宝庫の埼玉県所沢市と三芳町に広がる「三富新田」を見学に行こう
ということのようでした。
「忙中閑あり」と言いたかったようです(^^;)
「三富新田」の話は何度も吉田さんから耳にしていました。
ここは絶対参考になる!
海外からのお客さんに日本のEco-DRRとして胸を張って見学に連れて行けるところだ!
わが社の職員も絶対に見学に行くべきだ。今、参考にならなくてもいつかきっと参考になるときがくる!
と、力説を聞くこと幾たびか
年度末日を翌日に控えた3月30日、実際に行ってきました。
百聞は一見に如かず
吉田さんの言う「すごい!」というのがひと目で理解できました。
江戸時代の1700年ごろ、今から300年前に開拓された農地が、所どころ工場などが建っているものの、開拓当時の区割りがほぼそのまま残っていることにまず驚き!
もともとこのあたりは武蔵野台地に位置し、土は栄養分が少なく、水も少なく、季節風が強く吹き付ける地域で農業には不利な条件がそろっていました。
当時の川越藩主 柳沢吉保の命で開拓がはじまったのですが、地割には知恵と工夫が詰まっていました。
6間の道路に面して、間口約72m、奥行約675mの短冊状に区画して1戸あたり約5haを配分
道路に面したところを屋敷地とし、家の周りには
竹、ケヤキ、ヒノキ、スギ、カシなどを植える
(竹は農具などの材料になり、ケヤキ、ヒノキ、スギは材木として売れる、カシは火に強いため、飛び火を防げること、飢饉の時には実を食べられる)
屋敷地の後ろを畑とし、強風で土が飛ばないように周囲にお茶の木を植えて土止めとする
(お茶は販売することができる)
痩せた畑を肥やすため、畑の後ろにコナラ、クヌギを植えることを 農民がこの地へ入植する時の条件としたそうです。
コナラ、クヌギは落葉樹のため落ち葉と堆肥にすることができ、材は販売でき、防風林としての役割も果たします。
年貢を現金で支払わなければならなかったため、とにかくお金になるものを考えて植えていたようです。
木を利用して
防砂、防風、防火をしつつ、堆肥で土を肥やし、快適に生活する
江戸時代からのたくさんの知恵が詰まっている場所です。
ここは、武蔵野の落ち葉堆肥農法として日本農業遺産にも指定されている場所
写真を撮り忘れてしまいましたが、
旧島田家住宅の学芸員の方のお話がとても参考になり、興味深かったです。
ここは知る人ぞ知るさつま芋の名産地だそうです。
川越芋と呼ばれ、スーパーには出回らず、百貨店で扱われとのこと
秋のさつま芋の季節にぜひもう一度行ってみたいと思っているさつま芋好きの私です。