11月16日、少し午後に食い込みながらも26ヵ所の調査は完了。順調に終わったので、2014年植栽地の最高樹高ゾーンの一部調査を体験してもらいました。日本海岸林学会の吉崎会長は「市民科学」とシンポジウムで表現されておりましたが、ボランティアの手による11月のモニタリング調査のボリュームは増えます。今日来ているリピーターさんが、その調査の担い手になってもらえたら。草刈りや溝切りの成果を数値で楽しみながら。
樹高が4mを超えると防風垣に乗ってもよく見えません。片方からだけ見てもダメ。奥のほうにもあります。「最高樹高候補」は少し離れて見ないとわかりません。海側のマツは、防潮堤の裾を少し登るとよく見えます。
測棹を持って何人かで森に入り、「これ?」と声を張りながら松を揺らします。離れて見ている人は「いや!もっと右(のマツ)!」などと返します。胸高直径を測る人は測棹の人に続いて計測した数字を叫びます。これもまた、楽しそうでした。
今回計測できた最高樹高のその1本は4m53㎝、胸高直径は7.4㎝。4m台のマツが増えました。
樹高÷胸高直径=形状比61。形状比が70以下の森が強靭さの指標。
海岸林は経済林ではないので間伐と言わず、正式には「本数調整伐」と呼びます。
いずれ来る本数調整伐に向けた「調査地」(100本必要)を設けるのが来年の仕事です。