オタクの休日 ~枯れたマツを見て~

2018年3月26日( カテゴリー: 現場レポート )

現場で昼寝・・・短時間だったけどスッキリした。
10年前の林業会社時代は毎日でしたが、いまは1年に1回あるかないか。
今日のような休日は、半日で帰ろうという気にならない。
足で稼いで必要な情報を集めるのは若い者の仕事。
2014年・15年26haの点検はもう済んでいる。
ということで、2016年・17年34haの点検を。
こちらは木が小さく、防風垣で遮られるので、倍以上足で稼がねばならない。
寒風害の影響は少ないが、頑張れー!と声をかけたくなるものもある。
枯れたものを見つけ、抜いてみて原因を考える。今回も発見があった。
植樹祭の場所で。これは深植え・窒息が原因と見える。一番下の2本の小さな枝が隠れるほど、植えるではなく、5㎝ほど「埋めていた」。植え方マニュアルを読まず、当日説明も聞いていなかったため、同じ人が何本も同じことをする

植樹祭の場所で
これは深植え・窒息が原因と見える。一番下の2本の
小さな枝が隠れるほど、植えるではなく、5㎝ほど「埋めていた」
植え方マニュアルを読まず、当日説明も聞いていなかったため、同じ人が何本も同じことをする


伐られたものが刺してある・・・
切口で分かる。イタズラではない。
そういうものを10本ほど見つけました。
誤伐してしまい、恥ずかしく、忍びなくて、「ごめんなさい」と言いながら刺したか。
ここは、腰まで草が生えてきて、しゃがんで刈ると人も草に埋もれてしまう場所。
その中に潜らないと、マツがどこにあるか見えない。草の根元から刈り取らねばならない。
草の合間から見える顔は、汗まみれで、砂まみれ。
昨年、幾人ものボランティアの方、プロで代わる代わる苦戦したことを思い出す。
中国人の方が「すみません!伐っちゃいました!」と自己申告してくれたことも。
ここは完全にボランティアに託された1m近く草が茂る場所でした。1年3回刈りという激しさ

ここは完全にボランティアに託された
1m近く草が茂る場所でした。1年3回刈りという激しさ


ボランティアに任せなかった場所。ベテランプロはわざわざ刺さない。新人プロは刺すかも。森林組合は毎日申告制

ボランティアに任せなかった場所。ベテランプロはわざわざ刺さない。新人プロは刺すかも。森林組合は毎日申告制


真夏、みなさんよく頑張ってくださった。
伐られたマツを見て、感謝の気持ちが湧くというのも変だ。
とにかく、まったく腹は立たない。
真剣にやった結果だ。
ですが、「誤伐した人は刺す」。
今までなかった傾向が、わかりました。今後の参考にします(笑)
これはネズミにかじられた跡がある。美味しくないのか、被害としては数万本に1本程度

これはネズミにかじられた跡がある。
美味しくないのか、被害としては数万本に1本程度


 

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