「台風よりも、(南東から吹く)爆弾低気圧のほうが怖い」
えりも岬で、最も印象に残った言葉です。どうも塩害らしい。
「乾風害・寒風害はもっと面的被害。赤くなるが戻る。塩害は部分的な被害。
枯れ方が寒風害とは違う」とえりもの緑を守る会の緑化技術部会で、
林野庁OBの方や、森林組合の専務さんたちが教えてくださいました。
被害は道有林を中心に数ha。
ですが、樹齢50年以上の貴重なマツが、震災直後の名取のように枯れていた。

笹が茂り土砂流出はないかもしれないが、再造林は困難を極めるのだろう。

笹が茂り土砂流出はないかもしれないが、
再造林は困難を極めるのだろう。


同じ場所から反対方向を見て。被害はここで終わっている。被害は部分的と言えばその通りなのだが。

同じ場所から反対方向を見て。被害はここで終わっている。被害は部分的と言えばその通りなのだが


爆弾低気圧というのは、10月から春までに起こりやすいそうです。
南東という風向きも妙に気になりました。
名取の主風は南東と北西。
本当に無茶な風は、きっと南東から来ると思っているので。
将来、スーパー台風というものが来るかもしれないから。
漁協でも森林組合でもリーダーで、ご尊父が海岸林復活の立役者である飯田さんと
育樹祭の作業中、ずっとご一緒させていただき、たくさん話ができました。
木村参事や専務のご配慮だろうか。運が良かった。森林組合作業班の班長だそうです。
親父さんもご本人も長年マツと向き合ってこられました。
関わる人はみな、本当はすごく悔しいだろうと思います。
でも、明るい。町ぐるみの活動に誇りを持っている。
我々にもすごく親切に教えていただきました。
明るさと心の大きさ、それに包まれた不屈の気持ち。
日本屈指の強風地帯の襟裳では、こういう気持ちの持ち様を、
とても大事なことを、あらためて教わったのかもしれません。

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