自由研究「どれだけ伸びる?」
2017年4月12日( カテゴリー: 現場レポート )
こんにちは
海岸林担当 鈴木です。
クロマツは一年でどれだけ伸びたかがひと目で分かります。
と、わかったようなことを言いますが、これまで机上で分かったような気になっていましたが、今回、実物をよーく観察してわかったことです。
一般に樹木の一年間の伸長量を測るのは、1年前を計測していない限り難しいです。
マツの場合、1年前の樹高を計測していなくても伸長量がわかります。
白いもこもこした部分(頂芽)の伸びた分が1年間の伸長量となります。
一般には春先から初夏(6月下旬)までに頂芽が伸び、頂芽の下の方から順番に葉が伸びてきます。
ところが、秋にもう一度、頂芽が伸びるクロマツもあります。
同じ環境に置かれているのに、秋に伸びるクロマツ、伸びないクロマツがあるのは不思議です。
植栽地の中で樹高No.1は220㎝(2017.2.1時点)のこちらのクロマツ
このクロマツは秋にもぐーんと伸び、他を抜き1位に躍り出ました。他のマツがひと休みしている間に抜き去りました。ウサギとカメのお話のようですね。
クロマツはなぜ秋にも伸びるのか?
こちらの専門的な話は緑化技術担当参事の清藤先生に解説をお願いしてみます