自由研究「うろこ模様」
2017年4月11日( カテゴリー: 現場レポート )
海岸林担当 鈴木です。
私としては大発見「ウロコ模様の樹皮はどのようにできるか?」をレポートします。
松の幹がウロコ模様をしているのはみなさんご存知だと思います。
内陸防風林としてマツを植えている場所には、震災前から残っているマツもあります。
植栽したマツの生育状況を見つつ、残存している松も観察してみました。
マツの幹がウロコ模様になっているので、このウロコをはがしてみたら虫が出てくるかな~なんて思ってみていたのですが、急に、なぜこのようなウロコ模様になるのだろう?と不思議になってきました。
年月を経るに従ってウロコが深く刻まれていくようにも思えます。
この後、防潮堤のすぐ後ろに広がる植栽地へ行き、植栽時期、土、種の産地の違いなどで何箇所かのクロマツを観察してみました。
まだまだ寒いこの時期に頂芽が10センチほどに成長しているものもあり、驚きました。頂芽は何月頃から伸び始めるのだろう?このギモンは次の自由研究の題材にします。
白いモコモコで覆われている頂芽ですが、10センチほどに伸びたものは下のほうからバナナの皮をむくように白い皮がむけてきているのがわかりました。
頂芽から下、昨年夏に伸びた幹のところを観察してみると、きれいなウロコ模様になっています。
さらに、葉はすべてウロコ模様のいちばん上の点から出ていることに気付きました。
葉は1年~2年でおちてしまうとのこと。
であれば・・・
またまた頂芽に目を戻し、バナナの皮のように剥けた白い皮の先端からかすかに緑色のものが隠れているのに気付きました。
そうか!ウロコ模様は白いモコモコに見える頂芽部分の形状に由来しているのだ
なんだか小学生の自由研究のようで恥ずかしいのですが、実は今回の一番の発見はウロコ模様のでき方が解明できたことでした。
ではなぜ頂芽がバナナの皮のように剥ける形状をしているのか??それはこの先の自由研究とします。
だんだんオタクに近づいてきているような気がします。