今年のボランティア総括

2016年12月8日( カテゴリー: 現場レポート )

・基本方針として、育林の中心はあくまでもプロであり、ボランティアはプロの役割を
補完するという位置づけ。しかし、補完と言ってもちょいボラ、体験ではなく、
あくまでも戦力としての位置づけとすることに変わりはありません。
・今年の怪我・事故は、以下の通り。
1.植樹祭のとき倒れた。持病の貧血。念のため救急車で搬送。
2.フタモンアシナガ蜂に刺された2名、
3.大鎌の鞘を開ける時、少し指を切った1名
4.トビの産卵期に巣の方向に誤って発光撮影し、怒ったトビに頭を攻撃されたプロ1名
5.ボランティアの車両のサイドミラーが、駐車していた大型バス後部テールランプに接触
今年は説明の際、KY(危険予知)活動を意識的に取り入れましたが、さらに工夫します。
「ハインリッヒの法則」(1つの重大事故の背景には、29の軽微な事故があり、
その背景には300の異常が存在するという法則)を心したいと思います。
*保険には、自宅からの往復時含め、参加者全員分、包括保険に加入しています。
・緑色の腕章(10回以上参加)のリピーターが明らかに増え、常時一定数を占めるため
一段上の施業が進んだ。ボランティア同士のつながりも一層親密になった。
・企業本社・団体本部による組織的参加の他、支店単位、社内グループ有志など、
より参加意識が明確な集団が複数現れたことは大きな収穫と考えている。
ex.ANAマーケティング部有志、IBEX本社マラソン部、第一三共東北支店、
矢崎エナジーシステム東北営業所、東京海上日動火災保険仙台支店自動車保険営業部
チーム草加(草加市社会福祉協議会災害ボランティア組織有志)
・中学校、小学校の組織的参加を活かし、つる豆草駆除にあたり大きな戦力となった
ex.チーム長町(仙台市立長町中学校と学区内小学校の児童、地域組織・父兄・教員有志、毎年100名)
大河原町立金ケ瀬中学校 全校生徒100名
・ボランティア全体に占める宮城県民率が5割に向上(昨年までは4割)
女性率は4割、全体のリピート率4割を維持。
・ボランティアだけの経済効果(県外視察者年600人を除く)は、2,000人のうち5割が
県外から来訪宿泊と考え、1,000人×50,000円(旅費・宿泊・食事等)=年5,000万円

長町中学校と学区内4つの小学校の生徒たちと教員・地域住民。一番暑いときに、今年もありがとうございました(8月2日)

長町中学校と学区内4つの小学校の生徒たちと教員・地域住民。一番暑いときに、今年もありがとうございました(8月2日)


【来年行うこと】
・保育面積は、2014年:16ha⇒2015年:26ha⇒2016年:38ha⇒2017年:いよいよ50ha
・ボランティア募集は、2014年:1,300人⇒2015年:1,700人⇒2016年:1,900人⇒2017年:2,000人以上
・5月の植樹祭と合わせ、地元市民向け半日ボランティアを募集。
引き続き、地元からの参加者獲得の努力を行う。
・公募ボランティアの日は、3月第3土曜日から10月第1土曜日まで8回行う。
3・4月は過去の植栽地の溝切り、7月~10月は葛・ニセアカシアなどの薬剤枯損処理も行う。
・寄附等を組織的に決定している支援企業・団体などの、オーダーメイドな団体受付は、
従来通り、平日を含め別途行う。原則的に期間は6月~10月初旬のみ。
・リピーターのみ募集の講習会を3月・11月第3土曜日に、より実践的な救急救命講習、緊急避難訓練、
技術講習を行う。先端事例見学の宿泊研修も行う。
・トイレを現場に常設し、天候の良い日は現場で昼食を摂りさらに効率よく時間を使えるよう変更する。
その分、自然観察や海岸林などの短時間「プチ講座」を設けるよう努力する。
・毎年12月の仙台駅写真展は、名取駅ギャラリーでの年2回の無料開催に変更し、
毎年3月の定期報告会・歩こう会は参加者減少のため実施せず、現場での活動に専念する。
公募のボランティアの日はいつもカラフルで(7月15日)

公募のボランティアの日はいつもカラフルで(7月15日)

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