9月17日(土) ボランティアの日活動レポートニンゲンの気持ちとマツの心
ツルマメ草が繁茂する植栽地で作業をしている時、
いろんな声が聞こえてきます。
「うわ~ここひどい」
「これ、すげーなぁ・・・・・・」
「マツ、かわいそう」
「なかなかとれない~~~」
「ちょっと引っ張るよ、ごめん、マツ」
「まだあるよ~~~」
「ここもやらなきゃだめかなぁ・・・・・・」
あまりのツルマメ草の勢いにしばし途方に暮れることも。
よし、と気合を入れなければ前進できません。
巻き付いたツルを取り除くとき、
マツの葉が指や腕に刺さることも。
マツの葉がチクチク刺さると腕は赤いブツブツだらけになります。
それでもマツの成長を思い、ツルの根っこを探し、
引き抜こうとツルマメ草やクズとの闘いが続きます。
そんな闘いのさなか、こんな声が聞こえました。
「やった~根っこ取れたぁ!!すごい達成感!!」
その時、マツの声が聞こえたような気がしたのです。
「やった~ツル取れたぁ!!すごい開放感!!」
太陽の光をもらうために枝を伸ばしたくても
ツルが巻き付いて伸ばせなかったマツ。
ツルマメ草の葉が広がり、
太陽の光を十分に浴びられなかったクロマツ。
痛くて窮屈でつらかったはず。
見たことのないニンゲンが鎌を持ってやってきて、
大勢に取り囲まれた時、切られちゃうのかな・・・と心配になったかもしれません。
でもちょっと痛いのを我慢したらニンゲンがツルを取ってくれた。
「チクチクしてごめんね。ツル取ってくれてありがとう!」
・・・・・ってマツが言うと思うのはニンゲンの思いあがりでしょうか?
でもやっぱりマツはボランティアの皆さんに感謝していると思うのです。
というか、確かに私にはマツの声が聞こえたのです。
今思えば、暑さと疲労で頭がおかしくなっていたのかもしれません。
ただ、マツとニンゲンが心を通わせながら海岸林を育てることができたら
単なる構造物にはない思いもかけない力を、いつかこの海岸林が
発揮してくれるのではないかと、これまたニンゲンの勝手な
思いあがりかもしれませんが、私はそう思うのです。