海岸林担当 鈴木です。
タイ旅行記は今回で最終回となります。
クロマツにとって、つる草は成長を阻害する要因であるため、見つけたらすぐに刈ることを徹底してきました。
マングローブにとってもつる草は成長を阻害する要因だそうです。
おっ! マングローブとクロマツの共通点がこんなところにあった!と、発見にうれしくなりました。
おそらく、クロマツのつる草はボランティアさんが丁寧に取り除いてくれるのと同じで、つる草が巻きついている木を見つけると、管理を任されている村人が取り除いてくれるのだろうと思いますが・・・
同行させていただいた福岡の「ラブ・グリーンの会」は、「福岡発」という市民レベルでの海外協力・国際交流事業として、子どもたちを主役にしたアジア諸国での熱帯雨林再生保全植林プロジェクトを実施している団体です。
2003年からタイ・ラノーンでのマングローブ植林活動を始め、ラノーンではこれまでに53.5haの植林を行ってきました。
2003年に植林した木はすでに5mの高さ、幹の周囲10~15cmの太さに成長し、見事な森となっている写真を見せていただきました。
見事なマングローブ林の姿が海岸林のクロマツと重なりました。
10年後、まだ大人の背丈にも満たないクロマツたちも、きっと大きく立派に成長しているのだろうな
まだまだ人のお世話を必要としているクロマツが、今度は人を守ってくれるようになるんだろうな
「あんなに小さかったあの子が・・・こんなに立派に成長して・・・ほんとにねぇ」と成長を喜ぶ親戚のおじさんおばさんのように、10年度、20年後、成長したクロマツを見上げながら喜ぶことができるのかな?