10月17日(土) ボランティア報告 その2 技術指導員
2015年10月22日( カテゴリー: 現場レポート )
今回は120名を超えるボランティアさんにお越しいただけるということで
事前に森林組合にもお願いし、指導員を派遣してもらいました。
心強いのは元宮城中央森林組合の職員で、今は松島森林総合を立ち上げている
佐々木勝義さんの存在。
当日のボランティアさんへの技術指導はもちろんですが、前日の広葉樹の掘り取り作業(育苗場に植えてあるケヤキなどを海岸に植えるため掘り起こし、伸びすぎている枝や根を切るところまで)を森林組合の皆さんにご指導いただきました。
お兄さんである佐々木廣一現場統括からもよく聞くのですが、
震災後の海岸林再生という大きな事業は、技術の伝達という点において
非常に重要であるということを実感させられます。
日本の森林率は約70%。植えることよりも切って使うことが求められている今、
森林組合の皆さんも日常の作業は間伐や下刈りなどがほとんどで植えることは
ほとんどありません。そんな中、海岸へのマツや広葉樹の植栽の技術を
佐々木さんのようなベテラン技術者が若い人に伝えていく場がこのプロジェクトなのです。
ボランティア当日は佐々木さんに広葉樹の補植の指導をお願いしました。
厳しい環境の中、生育が難しい広葉樹ですが、
佐々木さんは「植える以上は何としても根付かせたい」との思いで指導をしてくださっています。
「もっと穴を深く!」とか「これじゃあ深く植え過ぎだなぁ」とか「もっと土を細かくして」とか
いろいろな指示が飛びます。前回の植栽の時はボランティアの方々から「親方厳しい・・・・・・」
との声が聞かれましたが、今回は聞こえてきませんでした。
皆さんが一生懸命やってくださっているのをみて鬼の佐々木もやさしい親方になったのかもしれません(笑)。
植栽チームの皆さん、そしてご指導くださった佐々木さん、ありがとうございました。