広葉樹植栽その後

2015年10月5日( カテゴリー: 広葉樹, 現場レポート )

9月18日、クロマツのモニタリング調査と合わせて、
H27年植栽広葉樹304本の毎木調査(1本づつ調査)を実施。
2015年5月17日植栽304本 / 52本(生育率17%)
ヤマザクラ 植栽202本 / 生存38本 (19%)
クリ    植栽 40本 / 生存 2本 (5%) *去年も成績が悪かった。
コナラ   植栽 40本 / 生存 9本 (23%)
ケヤキ   植栽 22本 / 生存 3本 (13%)
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植栽の時点で、大きな穴を掘り、腐葉土をたっぷり入れ、
クロマツと同様、乾燥対策の給水ポリマーと液肥の泥つき苗の状態で植栽した。
樹種剪定は、昨年ヤマザクラの成績が良かった事を考慮した。
植栽後、梅雨入り前に有機化成肥料の施肥も実施した。
 
今年は、蔵王おろしの西風はほとんど吹かず、乾風・寒風害ではなく、
植栽直後の3週間連続降雨なしをはじめ、8月10日まで極端な乾燥が続いた。
調査は6月、7月、9月の3回行ったが、植栽後1か月の時点で生育率41%に落ち込み、
7月には19%となった。このことから今年は、植栽直後の乾燥が枯損の要因だったと思われる。
海岸林の後背地で自生しているウワミズザクラなども、葉の縁が枯れる現象が見られた。
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枯れた場所には、有機化成肥料や腐葉土があり、降雨が始まった8月10日以降
胸丈ほどまで雑草が茂り、滞水がひどい場所にボウフラが沸き、ヤブ蚊が大発生。
調査中は蚊に取り巻かれてひどい目にあった・・・
 
片や、今年植栽のクロマツ50,000本は、その乾燥にも耐え、ほぼ100%生育中。
今月中に、252本補植します。
極端に滞水する場所があるので、一部ヤマハンノキを購入することも検討しています。

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