名取市の海岸林のすぐ背後、震災前1,000棟あったビニールハウス団地で、
震災後初の野菜収穫がありました。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201507/20150702_15014.html(7月2日河北新報)

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海岸林植栽地から見たビニールハウス群


農地復旧工事は震災後、数キロ先の津波到達地点から始まり、おおむね内陸側から沿岸部に向かって進んできました。昨年12月、海岸林背後の約100haで晴れて地権者に土地引き渡しがされるとともに、農業生産法人「名取北釜ファーム」が起業され、まずは100数棟のビニールハウス建設、露地栽培も始まり、ここに至りました。
同社の設立には、名取市海岸林再生の会の鈴木英二会長が関わっています。「若い人に働きたいと言われる会社にしたい」といつも言っています。
7月2日私が東北電力労組のKさんと現場実踏のためハウス横を通ると、
収穫間際のチンゲン菜が育っていました。
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震災前、名取のチンゲン菜は仙台市場のシェア8割でした


中心になって働いている人の中には、2011年5月の初名取以来お世話になってきた再生の会のTさんも。仕事上がりの時間。笑顔で談笑中。私の車に気づいて、いつものアイコンタクト。順調そうでよかった。
私たちの事務所と空港の間の100ha以上の大農地では、今もまさに毎日、復旧工事中。朝7時には、重機が土をふるいにかける作業の音が大々的に始まります。幸い、農地復旧に先駆けて、その前面の海岸林はすでに植栽済み。これからは温暖化などの影響で、「高潮」の脅威が現実化すると考えています。波しぶきが粒となって、防潮堤はおろか内陸まで風に乗って侵入することもあるかもしれません。
名取の海岸林の存在は、重要になってくると思っています。

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