三本松
名取の海岸線は約5㎞。
そこに植栽基盤となる盛土が造成され、その上に海岸林がつくられます。
林野庁によるその造成工事は今も続いています。
完成している盛土は名取市の南側。工事は北上していきます。
数ヵ月ぶりに行くと、前回まで道路だったところが盛土になっている!
・・・・・・なんていうこともありまして、ちょっとびっくりしてしまいます。
現場に行かれた方でないとなかなかイメージできないかもしれませんが、
これまであった盛土の北端の北側には3本のマツがありました。
例えばこの写真。4月にスタートした植栽初日の写真です。
写真の右上の方に3本のマツが確認できます。
こちらの写真はどうでしょう。
ある植栽ポイントから北の方に向かって撮影した写真にもうっすらとですが3本のマツ、見えますか??
そして、道路(といっても工事車両用通路ですが)だった三本松の周辺は今、盛土になりました。
この写真でお分かりいただけますか??
これまでの盛土の北端と新しい盛土の南端がつながったのです。
マツの根元はこんな感じに養生されていました。切り倒されなくてよかった~!!
さらに、私が楽しみにしているのは、このマツが種子を飛ばしてくれること。
たくさん落ちていましたよ~マツボックリ。
仙台や岩沼などで海岸林再生の現場を歩いていると、近くのマツ林から飛ばされてきた種子から芽を出したかわいいかわいい赤ちゃん苗に遭遇することがあります。・・・・・・というか、ついつい探してしまいます。実生(地面に落ちた種子から生えてきた苗)は強いんです!
海岸林再生の会の皆さんが丹精込めて育てた苗と、この三本松がここに子孫を残そうと産み落とした実生苗とが一緒に仲良く育っていってくれたらいいなぁと想像を膨らませています。
新しい盛土への植栽は再来年以降。
もしかしたら実生の方が早く根を下ろすことになるかもしれません。
また現場歩きの楽しみが増えました!!