広報担当の林です。
先日のボランティアの日のこと。
植栽現場から育苗場に帰る途中、貞山堀の両脇に車と人がずら~っと並んでいました。
なんだろう・・・と思っていたら、背後からプロペラ機が現れ、空港に向かい着陸態勢に。
夕日が沈もうとする金色の空、一面に広がるすすき野原、そこに飛んできた飛行機を撮影しようと
大勢の人が集まってきていたのです。こちらも車でなければ足を止め、撮影したいほどの
それはそれは美しい情景でした。かつては住宅やビニールハウスがあったであろう場所は、
今は視界を遮るものが何もないすすき野原になり、絶好の飛行機撮影スポットになったのだと思います。
まだ植栽が始まる前、震災の年から私たちが現場に行くたびに足を運んでいた誘導灯周辺もすすきがたくさん。
初めて現場に足を運んだ時、ここはクロマツがなぎ倒された状態だったことをよく覚えています。
長くその状態だったのは、放置されていたのではなく、飛砂を防ぐためだと聞きました。
ここにあったクロマツが片づけられ、盛り土が出現した時は驚きました。
今はもう見慣れてしまい、かつての写真を見ると「ああ、こんな時もあったなぁ」と、そう思うようになりました。
少しずつ、少しずつ小さな変化や大きな変化が蓄積されて、長い時間かけてここに海岸林が再生されていくのです。