植栽現場実踏ルポ②
2014年8月29日( カテゴリー: 現場レポート )
佐々木統括を筆頭に、森林組合、再生の会の経験知識を駆使したが、
それにしても天候に恵まれた。近隣の農家に聞くと、野菜の出来もイイそうだ。
振り返れば、今年は雨が常にいいタイミングで降った。10日に一度は降った。
大雨もあり、逆に根腐れを心配し、水捌けが悪い場所には水路を作った場所もあった。
10日水に浸かると根腐れとなる確率が高く、雨続きを心配した時もあった。
蔵王おろしも弱かった。最も西側に防風の措置を取ることも検討し資材は整えたが、
ついには設置することもなかった。来春の風対策で再検討するが。
森林組合のプロの人員派遣計画も、予定通り実行され、
施肥も梅雨のタイミングと合って、生長に寄与させることができた。
本部事務所の女性職員から電話が来た。
唯一の日陰は防風垣(ハードルフェンス)。その中に潜って、その電話を受けた。
涼しい。根っこが生えそうなぐらい、ヒンヤリして気持ちよかった。
その後すぐ、ボールペンを落とした。
視力だけはイイのですが、発見に及ばず。
やはり予備のペンは常に持たねば。
よく落っことすんです。
植栽地の3分の1を見るのに2時間。
気が済むまでやると、予定通り日暮れまでかかりそうだ。
ボランティアさんと、植栽木根元の根踏み。
チップ寄せ、そして6月中旬からは除草、葛の抜き取り。
月に250人のボランティアのみなさんと共にした3ヵ月。
その効果はどうだったのか?本当に効果的な仕事になったのか?
検証は今回だけではできない。
しかし、来年の引き出しになるように、検証し、記録を残さねば。
宮城での海岸林ボランティアが有効かどうか、
参考にする素材はどこにもない。
外部の誰も責任ある回答をすることはできないでしょう。
これだけはどの論文、どの専門家も語っていない領域。
「ボランティアは戦力足り得るのか」
いつか我々の手で編集することになる、
「宮城南部海岸林再生マニュアル」にも
この項目は必ず織り込みたい。そういうことも思いながら歩いた。