①に続いて武田昭夫さんのインタビューを紹介します。
                                                    
≪やっと植樹する喜びが分かってきた≫
再生の会の作業としては、忙しいときで、
1ヵ月に2週間弱活動をするような塩梅でしょうかね。
会員になってすぐに育苗作業を手伝い、
今年は2年前に直播きした分を抜いて、床替えをする作業などをしました。
3月後半からはポット苗にするために、ポットに土を入れていって、
4月後半からはそれらのポットに種まきをしました。
第二育苗場の土の固さにはちょっと苦労をしましたが、今年の植樹祭も無事に迎えられたし、
やっとマツを育てることの喜びが分かってきました。
土いじりはもともと好きで、家の庭の植木の手入れも自分でしますし、
野菜も育てていますが、松林をタネから育てるというような、
ご先祖がやってこられたことをまさか自分でやるとは思わなかったですよ。
まだまだ元気ですから、75歳ぐらいまではやるかな(笑)。

庭の手入れもすべてご自分でされるそうです。

しっかりと手入れされたきれいな庭で。


≪震災への関心、風化が心配≫
復興の進展具合には、同じ名取市内でも差があります。
閖上地区は被害も大きく、人口も多い。
さらには先祖代々からの住民と新興地にあとから移り住んだ住民とが混在し
元々住んでいた住民が少数派、しかもこの辺とは違って漁業関係者が多い、
というようなさまざまな要素が、復興計画のまとまりを阻んでいます。
比較的復興が進んでくると、今度は震災に対して関心が薄れてくるのも、
ある意味自然なことではありますが、町内会長として、
何とかこの名取にとっての海岸林の重要性を理解していってほしいと思っています。
地道に新しい人たちにも声をかける以外に妙案はないですね。
この間も、オイスカの吉田さんにチラシをもらって周辺全戸に配布しました。
ボランティアに参加してくださる人も何人かあって、
皆さん、あの300m幅に植えられたクロマツの列を見ると感心されます。
県内外からも多くの関心が集まるといいですね。私もがんばります。

インタビュー文責:徳田祐子(オイスカ本部ボランティア)
インタビュー日:平成26年7月25日

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