本部広報室の林です。
先日、踏破ツアーの後、育苗に携わっている農家の皆さんと食事をしながらお話をする機会がありました。
何度も足を運んでいるので、お母さんたちとはもう顔なじみ。
以前会った時よりふっくら元気そうな感じのお母さんがこんな話をしてくれました。
「津波の、避難所でみんな一緒だったでしょ。
だから気もまぎれたし、食事したくなくても一緒だから食べてたんだけど、
すぐにお父さんがうちに帰るって言って、一緒に戻ってきちゃったもんだから・・・。
家も壊れてたから、夜トイレに行くにも壊れてる所通るのが怖くて、
お父さんが目を覚ますまでずっと待っててついてきてもらって・・・」
寝られなかったり、食べられなかったり、そんな津波の後のストレスが少しずつ減っているのだそう。
道路が直ったり、建物が修復されたり、そんな目に見える復興と同時に
目には見えない人の心がいやされていくことも大切なこと。
海岸林が育つことで目に見えない部分も少しずつ少しずつ落ち着いていったらいいなぁと感じました。