オイスカ本部・啓発普及部の野木です。
海岸林再生プロジェクトお披露目式も無事終了いたしました。
ご参加いただいた皆様一人一人にいろいろな思いを知っていただけたと思います。
その中で、私が印象に残った一場面をご紹介します。
空港での報告会が終わって、育苗場に移動している時のこと。
先に到着されていた支援者の方と、地元の女性が話をされていました。
女性は遠くに見える松を指して、あれは自分のばあちゃんが子どもの時に植えたものだと参加者の方に語っていました。
支援者の方:「これから木を植えても育つのは孫の代だそうですね。長いですね」
地元の女性:「長くても、今植えなかったら(孫の時に)木はできないからね。うちらがやらなくちゃ」
孫の代のために、木を植えて育てる。海岸林に限らず、日本の人工林でも、海外の森でも、植えた木が育ち、その恩恵を受ける時まで長い時がかかります。それでも後世につなげるために今できることをしなければいけない。
私も、そのお手伝いができるよう自分ができることを精一杯しようと思った瞬間でした。