2024年1月1日

【新年のご挨拶】オイスカ創立64年目へ向けて

  • 本部スタッフ
  • 本部事務局長の永石です。

    昨年は、コロナ禍がほぼ終息し、経済活動が活発化してきました。ただ、気候変動は顕著となりつつあり、世界各地で地球温暖化に起因する旱魃、台風などの自然災害が頻発化している昨今です。また、ロシアによるウクライナ侵攻は泥沼化し、先が見えない状況であると言えます。さらには、中東パレスチナにおけるハマスのロケット攻撃に対するイスラエル軍の報復攻撃が激化し、多数の罪のない市民が犠牲となっている状況は、まさに世界は混迷の時代に突入したと言えるのかも知れません。

    一方で、WBCにおける日本代表の優勝は、日本国民に大きな希望と勇気を与えてくれました。今日、オイスカは国際協力NGOとして、持続可能な開発目標(SDGs)達成に貢献するための地球環境保全、災害に強い生態系の構築等を、アジア・太平洋地域を中心に実践しています。

    そして、今年はオイスカ創立64年目を迎え、EBS(生態系を活用した社会課題解決)、BBS(ビジネスセクターとの連携による社会課題解決)を基軸とした、10ヵ年計画の4年目となります。対面による国際理事会も開催され、次の10ヵ年のオイスカが進む方向性として、拡大アジア・環太平洋戦略パートナーシップ構想(GAPSP)の具体的な取り組みについても、各国の国際理事による活発な討議がなされました。当然ながら、この構想はEBS、BBSを基軸に展開されるものであり、オイスカが有する世界各国に広がる人的・組織的なネットワークを活用しながら推進されるものです。

    本年は、いよいよウズベキスタンにおける緑化活動等も本格的に開始して参りたいと考えております。国内のオイスカ研修センターにおきましても、外国人技能実習制度が、育成・就労制度(仮名)へと変更されるため、その準備体制を確実に対応できるようにしなければなりません。

    また、国内における海岸林再生プロジェクト、富士山の森づくり等の森林保全活動、森林整備の体験活動や自然体験などの活動も積極的に取り組んで参りたいと考えております。

    さて、令和6年度は、昨年度に引き続き各種事業への可能な限りの取り組みと支援者各位のご協力を得て、①海外開発協力事業、②「子供の森」計画事業、③人材育成事業、④啓発普及事業の公益4事業を実施する予定です。

    オイスカに対する国内外からの期待は高まっており、その期待と多様なニーズに応えられるよう、活動の効率化、持続可能な財政健全化へ向けて取り組んで参りたいと考えておりますので、引き続きオイスカ活動へのご支援とご協力、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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