2022年12月21日

ラノーンスタディツアーに参加して②

  • タイ
  • ボランティア・インターン
  • ①のつづき

    東京農工大学農学部の村井陽香です。昨日のブログに続き、今回はツアーの様子を詳しくレポートします。


    【1日目】

    ンガオ村にお邪魔しました。ンガオ村はヤギの飼育、自然の植物を利用した染色や、お茶、石鹸の生産等生産などが行われていました。

    マングローブやウコンなどを用いて製品を作ること。もちろん製品を作って利益を上げることも大切だけれど、製品の作り方をとても楽しそうに話していることや、夜にホストマザーがフェイスブックに上げた商品についての動画を楽しそうに見せてくれ、沢山の活動について話してくれました。ただただ仕事として行っているのではなく、「楽しい」を大切にした暮らしをしていることを強く感じ、お話を聞いている私まで楽しくなりました。

    自分にとって、熱心に相手に伝えられるほど夢中になっているものは何かを考えたとき、あまり思い浮かぶものがなく、自分も何か夢中になれるものを見つけたいな、と思いました。

    【2日目】
    マングローブ植林体験・マングローブ林見学・カヤック体験をさせていただきました。また、夜はラオ島に宿泊させていただきました。
    マングローブ植林体験では、現地の方々と深く関わる機会をいただいたなと感じています。
    また、タイの方々の温かさに触れることができました。はじめは、どのように作業をしてよいかわからず、目印の竹材を立てても毎回直されていました。その後、村の方々にご指導いただきながら作業を続けていくと、少しずつ上達し、グッドサインを作りながら笑いかけてくれたり、私の名前を聞いてくれるシーンがあり、とても嬉しかったです。
    一緒に汗を流したことで村の方々と近づくことができたのではないか、と思いました。この体験が今回のスタディツアーの中で一番思い出に残っている瞬間です。

    マングローブ林見学・カヤック体験においては、カヤックを行う前に、植林によって再生されたマングローブ林であると説明を受けたのに、カヤック中に「原生林ですか」と聞き直してしまうほど壮大なマングローブの森が広がっており、生命の偉大さを感じました。

    カヤック中は、緑にやさしく包まれているような感覚で、何も考えずにただ流れに身を任せているゆったりとした時間でした。

    宿泊先のラオ島では、人々の優しさと、時を丁寧に生きる幸せに気づきました。

    人々はゆっくりと、しかし、着実に時を進めている印象を受けました。夜は10時30分に消灯して星や月を楽しみ自分の時間を大切にする。朝は鳥の鳴き声で目覚め、コーヒーを飲みながら日の出を見る。土地の魅力(海の幸)を活かした美味しいご飯と、目が合う度に笑いかけてくれる島の人のおかげで、心がとてもあらわれました。

    この2泊3日を通して、「しあわせとは何か」「スローライフ」について考えました。それを通して、今の自分に大切なものや、バンコクでの3か月の生活の中で埋もれてしまっていた自分の感情を再発掘することができ、これからの自分の経験を前向きにとらえて終えることができました。また、相手を大切にすることで自分を大切にすることにつながると感じ、もっと自分も実践していこう、と決めました。

    また、ラノーンの街の風景、空気、空、山々は、留学中私が過ごしていたバンコクのような都会とは全く異なり、私自身とても落ち着く場所でした。また、私にはこのような自然豊かな場所に身をゆだねる時間が必要であることを再認識しました。
    自分の好きな景色を見ながらゆったりコーヒーを飲む。そんな時間を大切にしながら、日本でも過ごしていきたいなと思います。

    観光や机上では得ることのできない学び・体験をさせていただき、本当にありがとうございました。

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