2022年8月4日

富士山での鳥の調査に初参加しました!

  • ボランティア・インターン
  • はじめまして。6月よりSOMPO環境財団のCSOラーニング制度を通して、本部事務所でインターンシップさせていただいている吉田のどかと申します。

    オイスカでインターンシップさせていただく中でさまざまなことを学び、少しでもオイスカをはじめとするCSO団体へ還元できればと思っております。2023年1月まで8ヵ月間活動させていただく予定です。これからどうぞよろしくお願いいたします。


    7月30日(土)、初めての現場での活動として、富士山での鳥(ウグイス)の調査に参加させていただきました。

    今回行かせていただいた富士山の3合目(1600m)あたりには、オイスカの「富士山の森づくり」活動で植栽された植栽木が列状に並び、獣害対策ネットによって鹿などの獣害から守られた木々が元気に育っていました。今回の調査対象であったウグイスは、下草が多い藪が好きな鳥だそうで、森の遷移が進む過程で下草が増えるとウグイスも増え、さらに遷移が進んで林床が暗くなり下草が減って藪のような環境が減るとウグイスも減っていくようです。15年前に一度木を刈って植林をした「富士山の森づくり」の対象地では、下草とウグイスは増えているだろうという予測のもと、毎年調査が続けられています。

    初めて富士山に行きました。山の上は涼しく、風が心地よかったです。雷の予報もありましたが、幸いなことに終始丁度良い天候でした
    獣害ネットで守られた木々が元気に育っていました

    今回は複数ある地点のうち、10ヵ所で調査を行い、私は8ヵ所での調査に参加させていただきました。今回行った調査方法はポイントセンサス法というもので、各対象地点で5分間×2回、耳を澄ましてウグイスの鳴き声を聞き、50m以内と50mより外側にそれぞれ何羽ずつウグイスの雄がいるのか調べました。

    ちなみに、鳥類の鳴き声には、繁殖期に雄が鳴く「さえずり」と、性別と時期を問わない「地鳴き」(ウグイスは「チャッチャッ」)があります。ウグイスのさえずりは、みなさんお馴染みの「ホーホケキョ」・「ケキョケキョケキョケキョ」というもので、複数羽が同時に鳴いたり、離れた場所で鳴いたりした声を聴き分けることで、ウグイスの雄が何羽いるのか調べました。また、ウグイスの雄の縄張りは、直径50~100mであり、調査地点は同じ雄の縄張りが重ならないように設定されているようです。8か所の調査地点でウグイスの声を聴き、確かに下草が少ない場所では50m以内に0~1羽くらいの鳴き声しか聞こえず、下草が多い場所では3~4羽くらいの鳴き声が聞こえました。ウグイスの声を聴くだけで森全体の環境を把握できるなんてすごいですよね。環境によって生息する生物が変化し、それを調査することで森全体の環境を把握することができることは、以前から聞いたことがありましたが、実際に調査をしてみて非常に興味深く感じました。対象地点まで移動する際の山歩きでは、澄んだ空気やふかふかの林床、爽やかな木々や生き物に癒されました。

    2002年に、トウヒツヅリヒメハマキというガの幼虫が大発生し、葉の食害を受けた木々が枯死してしまったことにより開始された「富士山の森づくり」。現在も鹿や害虫による被害が続いており、私が訪れた際にも、鹿や虫食いによって枯れたり倒れたりしてしまった木々がみられました。

    「富士山の森づくり」で多様な環境が育まれることで、多様な生き物がバランスの良い関係を築き、本来の富士山の姿が取り戻されることを願っています。

    少しでも富士山の環境整備の力になれるよう、私もまた「富士山の森づくり」に参加させていただきたいと思っております。今回、雲がかかっていて富士山山頂を見ることができなかったので、次回は富士山全体を見てみたいです!

    林床は、土壌やコケがふかふかとしていて天然のクッションのようでした。

    この投稿へのトラックバック:

    アーカイブ