2022年4月19日

<フィリピン 台風22号被害>養蚕農家に対する資機材のご支援

  • フィリピン
  • 本部スタッフ
  • みなさん、こんにちは。海外事業部の中川です。

    私は現在、東京の本部事務所から、フィリピン、特にバゴ研修センターの活動をサポートしています。これまで何度か、ホームページ内のニュース記事などで発信してきましたが、2021年12月16日から17日にかけて、フィリピンを直撃した台風22号に関する続報をお伝えします。

    台風22号は、同国中南部を中心に甚大な被害をもたらしました。オイスカの活動地でも、ネグロス島にあるバゴ研修センターの敷地内で大木が倒れて建物が損壊するなど、深刻な被害が発生しています。そのような中、皆さまのご理解とご支援のおかげで「2021オイスカ冬募金」を通し、多くのご支援をいただくことができました。スタッフ一同、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。これまでの現地の様子は、こちら(https://oisca.org/news/20220308news/)をご覧ください。

    3月下旬、マニラにあるJICA(独立行政法人国際協力機構)・フィリピン事務所より養蚕農家に対する資機材のご支援を頂きました。台風直後よりオイスカのマニラ事務所のスタッフが中心となり支援要請を行い、支援の実現に至りました。3月22日、台風で影響を受けた養蚕農家のため、30戸以上の蚕室(蚕を飼う部屋)の新築と修理のための材料(砂、砂利、セメント、トタン板、木材等々)がバゴ研修センターに届きました。

    研修センターに届いた資機材(砂や砂利はしっかりとした建物の土台になります)

    現在は、バゴ研修センターの養蚕普及員が中心となり、それぞれの農家に運んでいます。今回の台風で大きく影響を受けた地域の中には山手の農家も含まれており、整備されていないガタガタの山道を2~3時間かけて行かなければならない場所もあります。そのような中で重く大きな資機材を運ぶのは簡単ではありませんが、今回の支援を受け養蚕農家の方々も張り切って新しい蚕室で飼育してくれることと思います。今年は、例年になく3月になって2度も大雨が降り、蚕の栄養となる桑の木も早いスピードで生長しており、今後の繭の収穫も期待ができます。また、バゴ研修センターの建物も修理を進めていますが、台風だけでなく、古くなって傷んでいる箇所も多く目立ち、修理には少し手間取っている状況とのことです。

    建設途中の蚕室の前にて養蚕農家の方、渡辺所長と養蚕普及員

    引き続き、現地ではバゴ研修センタースタッフが中心となり、日本の皆さんからの善意を養蚕農家の方々や被災した方々へ届けるため奮闘しています。今後も現地からの活動の様子をお伝えいたしますので、引き続き皆様からの応援をよろしくお願いいたします。

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