2021年12月21日

試験圃場 モーリンガ栽培編1(PNG編)

  • パプアニューギニア
  • 海外スタッフ
  • こんにちは。フィジーで駐在員をしております清水です。

    今まで、文才がないことを理由にブログでの発信を避けてきてしまっていたのですが。。。

    今回を機にこれまでの私の活動を紹介したいと思います。

    現在試験を行っている圃場について書きたいと思います。

    実は試験栽培しているこの圃場は、私が5年前にフィジーに赴任して、研修生とともにモーリンガの植林を、センター内の傾斜地に行ったものです。現在は、びっくりするほど大きく生長していて、最近ではアグロフォレストリーの要領で、野菜も木と木の樹間で、共存する環境で育てています。

    では今日は、このモーリンガについてお話しします。

    そもそも、なぜモーリンガを植林したのか?というのは、私が以前パプアニューギニア(以下、PNG)で青年海外協力隊員として活動していた時、実はその配属先がオイスカのラバウルセンターだったのです。

    そんな時、協力隊員として日本大使公邸を訪問した際にモーリンガが育っていて、当時の大使に、とても栄養価が高いということをお聞きしたことで興味を持ち、種を提供いただいたことが、私がモーリンガと付き合っていくきっかけでした。

    モーリンガ畑の様子

    モーリンガは、スーパーフード呼ばれており、栄養価(タンパク質、ミネラル、ビタミンA,B,C)が高く、高血圧、糖尿病、心臓病への効果の他に、妊娠中の方、また授乳期間中の方にも良いとされ、国際連合食糧農業機関(FAO)では子ども達の栄養状態の改善への利用にも推奨しています。

    PNGを含めた大洋州の国々では、上記の疾患が原因で、平均寿命が低いということで、できるだけ栽培して普及したいと思うようになったのがきっかけでした。ちなみに、世界保健機関(WHO)が発表した世界保健統計によると(2019年)、PNGの平均寿命は65歳でした。

    私は、結局PNGにいた3年間で約700本栽培し、様々な試験や啓発活動を行ってきました。

    モリンガ畑の管理を行う研修生

    例えば、お茶としての活用。

    葉をそのまま、あるいは乾燥させ、さらにはパウダー状にして、お茶にしてみました。

    独特の苦味はありますが、苦味が嫌いな人は少々砂糖をいれて飲むと飲みやすいと思います。

    乾燥させた葉をパウダーにする

    そして、もう一つはモーリンガの石鹸。

    ココナッツやノニのオイルは以前からセンターの研修の一環として取り組んでいましたが、

    モーリンガの種子から抽出されるオイルは地肌にいいようでしたので、ココナッツと混ぜて作り、

    センターやイベントなどで販売していました。

    オイルの抽出には、様々な方法があり、モーリンガだけのオイルを採るか、

    またはココナッツオイルとモーリンガの成分を混ぜて作るとか、やりかたはいろいろです。

    3年間の活動の成果を図ることは正直難しいのですが、下記のような変化を目にすると、

    何か小さなことでも現地の人にモーリンガについて知ってもらえたのだと実感しました。

    1.地元の市場なので販売をしたことで、興味を持った現地の沢山の人が商品を購入してくれたこと

    2.噂を聞きつけた村からモーリンガを育てたいというリクエストがあったこと

    3.任期後に再度現地を訪れると、プロジェクトスタッフが、今もモーリンガを使用して加工品を作っていたこと

    4.マーケットでモーリンガの加工品(ジュースや石鹸等)が販売されるようになっていたこと

    PNGのラバウル地区では、「カラワ(Kalawa)」という現地のモーリンガと似た木があり、現地で昔から、怪我をしたときの薬や食用にも使われてしています。

    カラワの、モーリンガと大きく異なる点は、実がつかないことで、葉のみが使用されます。

    現地の人にとっては、モーリンガがカラワの葉にとても似ていることや、さらにモーリンガの場合、花、実、種も食用として使用できることもあり、現地では受け入れてもらいやすかったのだと思います。

    お世話になった、現地コーディネーターのレイモンさん一家

    2016年にフィジーに赴任してからも、最初に書いたように再び試験的にモーリンガ栽培を行っています。

    次回は、その試験圃場 モーリンガ栽培編(Fiji編)について皆さんにお伝えしたいと思います。

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