2012年7月27日

フィジーへの訪問者 ~宮澤さんと50年来の友人の皆さん その2~

  • フィジー
  • オイスカ・フィジー駐在員の菅原弘誠です。
    フィジーを来訪されている宮澤さんとご友人の皆さんは、2日目、5名の方がWaiyala小学校を訪問しました。
    この小学校は、オイスカがすすめる「子供の森」計画に参加している学校の一つで、宮澤さんが彼らのために学校から要望のあったトラクターの部品、キーボードや楽器、文房具などを寄贈し、交流を深めてきた学校です。

    記念植樹をする宮澤さん(左)と清水さん。中央はWaiyala小学校の校長先生
    Waiyala小学校の子どもたちと交流する矢田さん(左)と倉本さん(右)
    靴を脱ぎ、歩いて川を渡る宮本さん

                  今年、宮澤さんと友人の訪問を学校に伝えたところ、「これまでの支援のお礼を形で示したい。それに、彼のキーボードの寄贈から始まった我々の学校のマーチングバンドを見てもらいたい」と校長先生をはじめ委員会(フィジーでは、学校の運営等を委員会と校長先生が相談して行っています)の人々が準備を進めていました。Waiyala小学校は、オイスカの事務所から舗装されてない悪路を片道約2時間、車で行った場所にあります。更には、橋のかかってない川を渡る必要があるのです。
    今フィジーは乾期のため、水量が少なく歩いて渡ることができますが、雨季は私も馬に乗って川をわたりました。そんな場所にある学校ですから、政府からのサポートも行き届かず、子どもたちの寮での食事も非常に貧しいものでした。だからこそ、オイスカや宮澤さんのような方の協力が、彼らの大きな支えになっています。

    この日のために準備されたBureの前で。大きく立派な建物は、普段は生徒の憩いの場として活用されるとのことです

    学校に到着した皆さんを驚かせたのは、この日のために作られたBure(フィジーの伝統的な建築様式の建物)でした。入り口には「Miyazawa」と書かれていて、実はまだこの日もペンキ塗りの途中だったということからも、これまでの支援に感謝するために準備したことがうかがえます。
    また、歓迎セレモニーの中では、マーチングバンドの行進も披露されました。その後、生徒たちとの記念植樹をして休憩していると、今回学校を訪問した宮澤さん、宮本さん、清水さん、倉本さん、矢田さんが、生徒たちにマーチングバンドの指導を始めていました。隊列の作り方、歩き方、歩く時の隣の人との列の合わせ方、英語を話さない皆さんのはずですが、日本語での説明が、生徒に伝わっていたのです(少し通訳は加えましたが・・・)。
    触れ合いながらの交流は、言葉の壁を越える、そう実感した瞬間です。 昼食の後には、皆さんが日本から持参したおもちゃ、剣玉や駒、紙風船などを子どもたちと楽しみました。どれもが物珍しく、初めての子どもたちは興奮しっぱなしで、有意義な交流の時間となりました。
    別れ際にはイサイサという、フィジーで有名な歌が子どもたちによって歌われました。それを聞いた皆さんは、涙を流し、別れを惜しみ、また再会できることを夢見て、学校をあとにしたのです。
    心がつながることで、活動が広がっていく。そう実感した一日でした。ビナカ!

    最後の集合写真は、皆さんも生徒も、満面の笑顔

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