2019年8月8日

とある新聞から その1

  • 本部スタッフ
  • 広報室の林です。

    現在、月刊「OISCA」の『創立者のことば』では
    中野與之助翁が著された『農業の大教育』からのことばを
    抜粋して紹介しています。7月号では農業、8月号では
    林業、漁業について触れていたので、思わず目に留まった記事は……これ。

    news
    昭和43年(1968年)新春号と書かれた『近畿 オイスカ』新聞。
    オイスカ・インターナショナル大阪支局が発行したもの。

    資料整理をしていた時に出てきた貴重な新聞。
    創立者の「産業開発に対する私の抱負」との記事がありました。

    「各地に植林を盛んにし、山岳地帯ならびに田野の緑化を
    はかることが農業開発のキメ手となる」と書いています。
    オイスカが緑化に力を入れ始めたのは1980年のこと。
    その10年以上前から創立者はその必要性を
    訴えていたことがわかります。

    また興味深いのがここ!

    「山に木が生えた姿を詳細に観察すると、木は人を慕って
    人の住む里の方向に枝葉を伸ばしているのである。
    これは、木と人との精神的交流なのである」

    木と人との精神的交流。
    なんてステキなんだろうと思いました。

    木が人の住む方に枝葉を伸ばしてくれなくなったら
    それは木から愛想をつかされたということかもしれません。
    人は自然を前にして、常に謙虚でなければいけませんね。

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