こんにちは。四国支部の池田です。
2月28日(土)、愛媛県新居浜市で開催された四国ESDシンポジウムに参加しました。
皆さんは、このESDという言葉、どのような意味かご存知でしょうか?
ESDとは英語のEducation for Sustainable Developmentの略で、日本では一般的に「持続発展教育」とか「持続可能な開発のための教育」などと呼ばれていて、環境・貧困・人権・平和・開発といった現代社会の様々な課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組むことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、それにより持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動のこと、と定義されているようです。
オイスカでは、未来の地球を創る次世代を対象とした環境教育活動「子供の森」計画を、ESDに位置づけ、その取り組みを国内外で情報発信していますが、お恥ずかしながら正直、言葉が先行し、よく理解できていないまま過ごしていました。
このESD、日本では学校教育や公民館活動の中で積極的に推進しているのですが、四国での先進的な事例を知る良い機会と思い、ワクワクしながらシンポジウムに参加しました。
会場は300人ほどの参加者で満員。やはり学校や公民館の関係者が多かったようですが、四国4県からの代表者が、それぞれの地域ならではの取り組みを発表し、皆さん熱心に聴いていました。
続いてパネルディスカッションに移り、大学教授・自治体職員・高校生の3名が、パネラーとして登壇し、ESDを発展させるためのアイデアなど意見が述べられましたが、私が最も感動したのが大学教授の「ESDとは、立派な大人をつくるための取り組み。立派な大人とは、自分の時間や知識・技術・お金などを他人のために使うことが出来る人」との発言でした。
非常にシンプルで、心にスッと入ってきたので、シンポジウム終了後に挨拶させていただくと、オイスカをご存知で、「オイスカは規律訓練など厳しい研修を実施していて、研修生が帰国後の活躍は非常に評価されていると聞いており、以前から四国研修センターを訪ねたいと思っていました。まさにESDの先駆けです。今日は参加していただいて有難うございました。」との言葉をいただきました。
ESDとは“人づくり”。この言葉を胸に刻んで、日々、研修生に接したいと思います。